時計用語辞典

ジラール・ペルゴ

Girard-Perregaux

1791年創業の時計メーカー。創業者はフランソワ・ポット(1772〜1837年)。 時計師のコンスタン・ジラールと、時計製造業の一族に生まれたマリー・ペルゴが結婚し、1856年にジラール・ペルゴ社となる。コンスタン・ジラールは高い時計製造技術を持っており、彼が製作した「スリーブリッジ・トゥールビヨン」は、67年のパリ博覧会で金賞を獲得している。海外市場を開拓することにも積極的で、1861年にはマリーの実弟である時計商フランソワ・ペルゴが、ジラール・ペルゴの懐中時計を携えて日本に到着。これは正規ルートで日本に初めて輸入されたスイス製時計といわれる。1967年にはクォーツムーブメントを独自開発。3万2768Hzという周波数は現在、クォーツの標準的な周波数となっている。80年代半ば、イタリア代理店の社長であったルイジ・マカルーソが経営に参画。彼の企画したクロノグラフ「GP7000」(85年)は大ヒットを納め、マカルーソはCEOに就任した。93年には初の自社製ムーブメント、GP3000系を発表。高級エボーシュとしても広く供給された。2007年には新型基幹キャリバーのGP4500を発表。ムーブメント開発に関しては、現在スイス有数のR&D部門を擁する。代表作は「ヴィンテージ1945」シリーズなど。