再定義される「マニュファクチュール」最新事情/2009年9月号(No.24)

エボーシュではないムーブメントを使うメーカーが「マニュファクチュール」。その質を測るポイントはさまざまあるが、結論はひとつしかない。プロダクトに対して、具体的なエクスキューズを持てるか否か、である。エクスキューズとなりそうな要素は、3つある。設計、部品製造、そしてアッセンブル。当然ながら、自社で賄う割合が高いほど、マニュファクチュールとしての「純度」は高い。ただし、純度が高いからといって、製品の完成度が高いとは限らない。パネライのように、部品製造をグループ内のムーブメント製造会社に委ねながらも、優れた性能を備える「自社製ムーブメント」は存在するし、逆もまた然りだ。「純度」と「マニュファクチュールとしての質」は、必ずしもイコールではない。このことは、強調しても強調しすぎることはないだろう。今まで、マニュファクチュールの質を測る基準は「純度」しかなかった。曰く「R&D部門を持っているか否か」、曰く「部品の内製率が高いか否か」。しかし、重要なのは「純度」ではない。あくまで「プロダクトの質」であり、それが価格相応のエクスキューズを備えているか否か、なのである。
--広田雅将
奥山栄一、奥田高文、吉江正倫、高橋和幸(PACO):写真
広田雅将、名畑政治、鈴木幸也(本誌)、鈴木裕之(本誌):取材・文
つづきは雑誌『クロノス日本版』でお楽しみください。
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