オメガ スピードマスター オートマチックの魅力とは?種類と特徴を解説

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2023.09.19

1957年に誕生した「スピードマスター」は、オメガの代名詞とも言えるシリーズだ。高い耐磁性能と耐衝撃性能を備え、半世紀以上にわたってさまざまなシリーズを出しているスピードマスターの中でも、今回は「スピードマスター オートマチック」について、その特性や種類を紹介しよう。

スピードマスター オートマチック


スピードマスター オートマチックとはどのような時計なのか

高級腕時計ブランドとして知られるオメガ。オメガの数々の時計の中でも、1957年に誕生した「スピードマスター」は、オメガを代表するシリーズとなっている。

「スピードマスター オートマチック」も、そんなスピードマスターシリーズのひとつだ。スピードマスター オートマチックの魅力に触れるためにも、同シリーズがどのような時計なのかを踏まえて見ていこう。

スピードマスターについて

スピードマスター

アポロ17号のミッションで実際に着用された「スピードマスター」。

スピードマスターが一躍有名になったのは、1964年にNASAが行った、宇宙空間でも使用できる時計を選ぶための試験に唯一合格したことに始まる。激しい温度差、気圧、衝撃、振動などの過酷なテストの中、耐え抜いたのはオメガのスピードマスターだけだった。

翌1965年に、NASAはスピードマスターを標準装備品として採用し、2000年代以降も宇宙飛行士が装備することを前提に、その性能が高められている。

スピードマスターはNASAお墨付きのタフさを備えながら、ビジネスやプライベートでも使えるシリーズが多く発表され、幅広い客層から愛されているシリーズだ。

アポロ17号のミッションでのロナルド・エヴァンス

©︎NASA
アポロ17号のミッションでのロナルド・エヴァンス。

オメガ スピードマスター オートマチックについて

スピードマスターの長い歴史の中では、スピードマスター オートマチックは後発組となる。登場したのは1980年代後半。スピードマスター プロフェッショナルを、より大衆向けにアレンジする形で誕生することとなった。

スピードマスター オートマチックは、自動巻きのムーブメントを搭載したモデルという点で決定的にこれまでのスピードマスターとは異なる。

そのため日常シーンで比較的使いやすく、サイズはプロフェッショナルをベースにしながらも、直径37〜40mm程度がベースとなっていて、プロフェッショナルよりもやや小さいものが多い。

インダイアルや文字盤のデザインは、従来のスピードマスターに則ったものからレーシングの名を冠したスポーティなもの、さらにはムーンフェイズを搭載したものやレディース向けまで、さまざまにアレンジされている。


オメガ スピードマスター オートマチックの名機

スピードマスター オートマチックにはさまざまなモデルが誕生している。その中でも、代表とも言える人気や機能を持ったモデルを紹介しよう。

Ref. 3510.50

スピードマスター オートマチック

「スピードマスター オートマチック(Ref.3510.50)」は、1988〜2006年まで生産されたロングセラーモデル。「スピードマスター プロフェッショナル」に準じた横3つ目のデザインを採用。ETAベースのムーブメントを搭載していた。

Ref.3510.50は、1970年代に誕生した「スピードマスター マークIII(176.002)」の系譜に連なる自動巻きムーブメント搭載モデルだ。スピードマスター オートマチックといえば、このモデルを挙げる人も多いほど、代表的なモデルと言えるだろう。

風防には強化プラスチックが使用されており、ドーム形状のためどの角度から見ても光が反射しにくい。「スピードマスター マークIII 176.002」とは異なり、ムーンウォッチに近いレトロでシンプルなデザインとなっており、プロフェッショナルシリーズと雰囲気も似ている。

ムーブメントにはETA社のCal.3220が搭載されている他、ブレスレットやケースにはステンレススティールが用いられ、プロフェッショナルと比べて価格を抑えるように設計されている。

スピードマスター マークIII

スピードマスターで初めて自動巻きムーブメントを搭載した「スピードマスター マークIII(176.002)」。“ボルケーノ”とも称されるユニークなケース形状が特徴で、文字盤のデザインも含めレトロフューチャーな佇まいをもつ。

Ref. 3513.50

スピードマスター オートマチック デイト

デイト表示がついた第二世代である「スピードマスター オートマチック デイト」(Ref. 3513.50)。縦3つ目とSS製ベゼルが特徴だ。

日付表示機能が加わった「スピードマスター オートマチック デイト」の第二世代にあたるモデルだ。

ムーブメントにはETA社製のCal.1152が搭載され、パワーリザーブは約44時間、防水機能は50mとなっており、風防にはサファイアクリスタルが使用されている。

黒の文字盤は従来のスピードマスターの王道らしいデザインとなっている。スピードマスター初心者にも手が出しやすいオーソドックスなタイプであり、生産終了となった今も高い人気を誇っている。

Ref.323シリーズ

2008年頃から発表されたRef.323から始まるモデルには、ETA7753をベースとしたムーブメントであるCal.3304が使われた。このシリーズ以降、インダイアルの配置がスピードマスター プロフェッショナルと同様に横3つ目となる。文字盤は黒がオーソドックスだが、白文字盤もある。

傷のつきにくいサファイアクリスタルの風防や100mの防水性、約48時間のパワーリザーブなど、スペックで見てもこれまでのスピードマスター オートマチックよりも進化を遂げている。

スピードマスター 38 コーアクシャル クロノメーター クロノグラフ

スピードマスター 38 コーアクシャル クロノメーター クロノグラフ

「スピードマスター オートマチック」の現行モデル。38mmケース径に、オメガ独自のコーアクシャル エスケープメントを採用したムーブメントCal. 3330を搭載する。ベゼルのタキメーター表示を細くする一方で刻みを追加するなどの調整がされている。

現行モデルとしてラインナップされているのが「スピードマスター 38 コーアクシャル クロノメーター クロノグラフ」。モデル名の通り38mm径の小ぶりなケースサイズに、自社製ムーブメントのCal. 3330を搭載する。

Cal. 3330はオメガ独自のコーアクシャル エスケープメントにより、機械摩擦の軽減による精度の安定化と、メンテナンスサイクルの長期化が図られている。

現在、「スピードマスター 38」シリーズにはダイヤモンドベゼルのものやトープカラーなど、レディース向け、もしくはユニセックスで着用できるモデルもラインナップされている。


スピードマスターの歴史に名を刻んだ名機

スピードマスター オートマチックは、歴史あるスピードマスターコレクションの中でも、自動巻きが搭載されたシリーズであり、ビジネスやプライベートをはじめ、幅広いシーンで使えるのが特徴だ。

プロフェッショナルシリーズと比べるとコストを抑えるためのさまざまな工夫が見て取れるが、それはスピードマスターとしての矜持を損なうものでは決してない。

スピードマスターの特徴を持ち、かつ多くのバリエーションを生んだスピードマスター オートマチックは、オメガの歴史にその名を刻み続けることだろう。



Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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