シンガポールウォッチフェアで注目したいイベント「トーキング・タイム」とは?

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2023.10.12

2023年10月18日〜10月23日にかけて行われるシンガポールウォッチフェア。マイクロメゾンや独立時計師が手掛けた展示品が集結する一大フェアだが、多彩なイベントが用意されていることも特筆したい。今回は、同フェアで開催されるイベントのひとつ、トーキング・タイムを紹介しよう。

シンガポールウォッチフェア

Text by Chronos-Japan
[2023年10月12日公開記事]


シンガポールウォッチフェアで注目すべきはトーキング・タイム!

 2023年10月18日(水)〜10月23日(月)にかけて行われるシンガポールウォッチフェア。オフィオンやタン・ゼファーなどといったマイクロメゾンや独立時計師のほか、オークショニアであるクリスティーズやアンティークショップの2toneVintageなど、多彩な企業が出展するフェアとなっている。さらに連日、イベントが開催されることも注目したい。中でもトーキング・タイムは、時間や予約枠が許せばぜひ参加したいところだ。

シンガポールウォッチフェア

 シンガポールウォッチフェアの会場となる、リゾーツ ワールド セントーサ エクエリアス ホテル。シンガポールのリゾート地として知られるセントーサ島に立地している。

 トーキング・タイムは時計ジャーナリストや専門家、コレクターらによって繰り広げられる、パネルディスカッションだ。18日〜21日まで、さまざまな議題が用意されている。シンガポールウォッチフェアの公式サイトから予約が可能だ。参加費は無料。気になる議題のトーキング・タイムは、ぜひチェックしておきたいところだ。

 今回は、クロノス日本版編集部より、気になるトーキング・タイムを4種、取り上げる。


The relevance of Singapore Watch Fair

 シンガポールウォッチフェア初日、第1回目のトーキング・タイムとして開催されるのが、The relevance of Singapore Watch Fairだ。時間は17時〜18時まで。議題はデジタル時代において、シンガポールウォッチフェアはタイムレスな存在である時計製造およびクラフトマンシップと参加者の「つながり」となり、どのようなプラットフォームを提供するか、ということだ。

シンガポールウォッチフェア

時計見本市は機械式時計にまつわる人々の情熱や憧れを、人々が直接交換し、交流できる良い機会だ。機械式時計と対照的な存在として語られることもあるガジェットが主流の時代において、シンガポールウォッチフェアはこの交流を提供できるプラットフォームのひとつとなっている。

 デジタル時代と呼ばれる昨今、多くの人々がスマートフォンやウェアラブルデバイスといったガジェットを日常的に用いている。しかし当イベントではシンガポールウォッチフェア全体を通じ、伝統的な機械式時計を中心とした製造手法やクラフトマンシップ、長い歴史の中で培われてきた芸術性、さらに今なお進化を止めない革新性を、パネルディスカッションによって学べる。さらにシンガポールウォッチフェアがアジアの時計製造コミュニティのために、どんなベネフィットを与えられるかも議論される。

 スピーカーはシンガポールウォッチフェア&フューチャーグレイル創設者のAli Nael、シンガポールウォッチフェア創設者兼フェスティバルディレクターのNelson Lee、アメリカの時計コレクターGary Getzである。


Rise of chinese watchmaking

 フェア2日目、19日の18時~19時に開催される、Rise of chinese watchmakingも要注目だ。

AHCIメンバーである、独立時計師タン・ゼファーが手掛けたクラシックな3針ウォッチ。

 マイクロメゾンであるアトリエ ウェンや、独立時計師アカデミーに所属するタン・ゼファーを輩出している中国の、高級時計のクラフトマンシップにフォーカスしたパネルディスカッションとなっている。高級時計の製造地と言って中国の名前が挙げられることはそう多くないかもしれない。しかし、前述の通り、同国には大量生産とは一線を画したメゾンや独立時計師がいる。中国の、今後の高級時計製造の可能性や時計業界に与えていくであろう影響について、パネルディスカッションが行われる。

 スピーカーはアトリエ ウェンの創業者であるWilfried Buironと、タン・ゼファーだ。


Big vs. Small

 20日の17時~18時まで開催されるBig vs. Smallは、ニッチなブランドや時計師が集まる、シンガポールウォッチフェアらしいパネルディスカッションだ。大手ブランドからマイクロメゾン、あるいは時計師に至るまで大規模、小規模さまざまなブランドのパネルが集結し、それぞれの伝統と革新、顧客へのアプローチ、ブランド戦略などを議論するのだ。

 スピーカーは時計コレクターGary Getz、LANG 1943のCEOであるGeorg Bartkowiak,、Holthinrichs WatchesのMichael Holthinrichs、ヴィンセント カラブレーゼとなっている。ちなみに翌21日の15時~16時に、ヴィンセント カラブレーゼにフォーカスしたパネルディスカッションが開催される。


Rise of Female Watch Collecting –Insights from the Middle East

 21日の17時~18時まで行われるRise of Female Watch Collecting。女性の時計コレクターを取り上げたパネルディスカッションとなる。本イベントでは、TickTockBelles、ドバイ ウォッチ クラブ ガールズ、クウェート ウォッチ クラブ レディースなどの発信者が独自の視点や経験を共有するとともに、これまで男性が多かった時計収集という趣味において、どのように市場を切り開いてきたかを明らかにする。

 スピーカーはドバイ ウォッチ クラブ ガールズ創設者のAisha、クウェート ウォッチ クラブ レディース創設者のAnwar Alyousef、TickTockBelles創設者のDeborah WongとStephanie Sohだ。

Contact info: https://singaporewatchfair.com




2023年10月に独立系ブランドを集結した、シンガポールウォッチフェアが開催!

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10月18日開催! シンガポールウォッチフェアで注目すべきブランドを紹介

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少量生産時計はここを見ろ!ポイント別マイクロメゾン指南書

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