広報担当者に聞いてみた! オリエントスターでおすすめモデルはどれ?

FEATUREその他
2024.01.02

オリエントスターのおすすめモデル5本を同ブランドの広報担当者が選出。2023年に新たに立ち上がった「Mコレクションズ」の個性的な面々がそろう、オリエントスターらしさ全開のラインナップだ。

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2024年1月2日公開記事]


広報担当者がおすすめする、オリエントスター5選を紹介

 あらゆる点で“輝ける星”と呼ばれることを願い、1951年に誕生した「オリエントスター」。現在では、71年からアップデートを続けてきた46系ムーブメントと、パワーリザーブインジケーターやセミスケルトン、ムーンフェイズなどの個性的なデザインや機構によって、世界中で親しまれている。

 幅広いラインナップのどれもがそれぞれの魅力にあふれているが、今回はその中から同ブランド広報担当者が厳選した5つのおすすめモデルを紹介したい。


M34 F7 セミスケルトン

オリエントスター「M34 F7 セミスケルトン」
自動巻き(Cal.F7F44)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径40mm、厚さ13mm)。10気圧防水。14万3000円(税込み)。

 フランスの天文学者であるシャルル・メシエが作成した、星座・星団・銀河のカタログ、「メシエカタログ」。オリエントスターは2023年、それまでのコレクション体系を刷新し、新たにメシエカタログに着想を得た「Mコレクションズ」を立ち上げた。

 「M34」が指すのはペルセウス座。「M34 F7 セミスケルトン」には、英雄ペルセウスをモチーフとした、シャープで力強いケースラインが与えられている。しかし、注目すべきはそれだけではない。本作には、白蝶貝とグラデーション塗装によって、オーロラを想起させるダイアルが与えられている。見る角度によって、または光源の違いによって移り変わる表情は、見る者を神秘の世界に誘ってくれる。

 テンプの動きを楽しむことができる9時位置の開口部や、12時位置のパワーリザーブインジケーターなど、ひと目でオリエントスターであることが分かる意匠も魅力だ。

 10気圧防水や約50時間のパワーリザーブを備え、実用性にも優れている。


広報担当者コメント

 神秘的なオーロラが作り出すダイナミックな色彩が、白蝶貝文字盤とグラデーション塗装によって鮮やかに表現されています。SAR(両面無反射) コーティングが施された両球面サファイアクリスタルを通して、移りゆく時間とオーロラの情景をクリア に見渡すことができます。見る角度によって美しく変化する文字盤の表情をお楽しみください!


M45 F7 メカニカルムーンフェイズ

オリエントスター「M45 F7 メカニカルムーンフェイ」
自動巻き(Cal.F7M65)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.8mm)。5気圧防水。国内限定350本。22万円(税込み)。

 メシエカタログにおいてプレアデス星団(すばる)を表すのが、「M45」だ。「M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」には、古来より時や季節の目印として親しまれてきたプレアデス星団のような、永遠の時の流れを表現するクラシカルなラウンド型ケースが採用されている。

 本作は、国内限定350本のみの希少モデルだ。そのダイアルは、秋田県に位置する田沢湖がモチーフとなっている。白蝶貝をベースにブラウンのグラデーション塗装が与えられ、6時位置にムーンフェイズが配されたダイアルが、もうすぐ冬になろうとする頃の夜、静かに揺らぐ湖面を月が照らす様子を表現している。

 ぷっくりと立体的にプリントされたローマンインデックスやリーフ型の針がクラシカルなケースデザインに呼応し、ブロンズカラーのメッキを施したベゼルとブラウンのレザーストラップが一体感を高めている。

 自社製自動巻きムーブメントのCal.F7M65を搭載し、パーツに施された仕上げやブルーに彩られたネジ、テンプの動きを、シースルーバックから鑑賞することが可能だ。


広報担当者コメント

 日本の自然に流れる風流な時間を想起させる時計をテーマに、オリエントスターゆかりの地、秋田県にある田沢湖の湖面に映る月のイメージを白蝶貝とグラデーションで表現した数量限定モデルです。冬が近づく夜の田沢湖の情景が情緒的に表現されています。立体感ある肉盛り印刷で表現されたローマ数字や、ダイヤルを区切るブラックのリング、透明な隠し印刷で中央部に加えられたオリエントスターの「OS マーク」などの凝ったディテールもおすすめのポイントです! 


M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン

オリエントスター「M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン」
自動巻き(Cal.F6N47)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。Tiケース(直径41mm、厚さ14.3mm)。200m防水。17万6000円(税込み)。

 メシエカタログにおいて、「M42」はオリオンを示す。「M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン」は、海神ポセイドンの子であるオリオンにちなんだダイバーズウォッチである。

 そのデザインは、1964年に登場したオリエント製の自動巻きダイバーズウォッチ、「カレンダーオートオリエント」をモチーフとしている。ドットとバー、トライアングルを組み合わせた視認性の高いインデックスや、タコ針と呼ばれる丸いポインターの付いた時針は、その特徴を受け継ぐものだ。

 さらに本作では、ケースとブレスレットの素材にチタンを採用している。これによって、高い耐腐蝕性や耐アレルギー性、そして軽量化による快適な装着感を獲得し、ダイバーズウォッチとしてはもちろん、日常的に使える腕時計としても実用性を向上させている。チタンの色調に合わせ、ダイアルとベゼルはグレートーンに統一され、針にサテン仕上げを施すことで、ツールウォッチ感のある印象に仕上げている。

 ダイバーズウォッチの国際規格であるISO6425に準拠した200m防水を備えているため、本格的なダイビングにも使用可能だ。


広報担当者コメント

 チタンの特性を生かした、軽快な装着感を楽しんでいただきたいモデルです。ステンレススチールによる「ダイバー1964 2nd エディション」 の重さ 175g に対して、新しいチタンモデルの重さは 113g と約 35%も軽く作られています。サイズは腕なじみの良い直径 41mm。デザインは、チタン独特のグレートーンを基調とし、全体的に艶を抑えることで素材の質感を生かした「道具感」が強調されています。筋目加工で統一されたグレートーンのケースとベゼル側面やバンドに合わせて、文字盤や回転ベゼルの表示板にもマットなグレーを取り入れ、さらに針に艶消しと筋目加工を施すなど、ステンレススティールとは異なる印象のモデルを創り出しました。スポーツから日常のタウンユー スまで、さまざまなシーンでご使用いただきたいです! 


M34 F8 スケルトン ハンドワインディング

オリエントスター「M34 F8 スケルトン ハンドワインディング」
自動巻き(Cal.F8B61)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径39mm、厚さ10.8mm)。5気圧防水。34万1000円(税込み)。

 オリエントが91年に発表したスケルトンウォッチ、「モンビジュ」。やがてそのムーブメントはオリエントスターへ搭載され、ブランドを代表する意匠のひとつとして親しまれてきた。2022年に登場した「M34 F8 スケルトン ハンドワインディング」は、モンビジュ以来のスケルトンウォッチというコンセプトは受け継ぎつつ、クラシカルなデザインを一新した、モダンなスケルトンウォッチだ。

 ペルセウス座に着想を得た力強いフォルムを特徴とするケースには、内部機構をあらわにしたスケルトン仕様のダイアルとムーブメントが組み合わされている。

 その精緻な動きや仕上げを楽しめるのはもちろんのこと、実用性もしっかりと確保されている点は、本作をデイリーユース可能なスケルトンウォッチという存在に位置付けている。鮮やかな青色のガンギ車は、エプソンのMEMS技術を応用したシリコン素材によるものであり、高精度と約70時間のパワーリザーブをもたらしている。立体的なインデックスは、視覚的な要素の多いダイアルにおいても支障ない視認性を発揮する。


広報担当者コメント

 フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎず、洗練されたモダンでスタイリッシュなデザインのスケルトンです。直径39 ㎜、厚さ10.8 ㎜というコンパクトでスリムなケースや、ピッチの短いH駒を使用した腕なじみのよいメタルバンド、視認性の高い文字盤、アクセントを添えるブルーの針などは、普段使いしやすいリラックス感を演出します。エプソンの独自技術を用いた、シリコン製ガンギ車は渦巻き状の形状で、鮮やかなブルーが天の川銀河をイメージさせ、彗星を思わせる形状のテンプ受けなど、すべてがハーモニーを成して宇宙のロマンへと誘います。


M34 アバンギャルド F8 スケルトン

オリエントスター「M34 アバンギャルド F8 スケルトン」
自動巻き(Cal.F8F64)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径42.3mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。24万2000円(税込み)。

 これまで数々のユニークなデザインのモデルを発表し、愛好家を楽しませてきたオリエントスター。ダイナミックなダイアルが特徴的な「M34 アバンギャルド F8 スケルトン」は、そんな同ブランドらしさにあふれたモデルだ。

 目を引くのは、2層構造のダイアルに施されたオープンワーク。1層目と2層目は、色と仕上げを変えることで、奥行き感をもたらしている。ダイアル同士の隙間から覗くのは、ムーブメントを構成するパーツたちだ。9時位置にはテンプが配され、スモールセコンドの下には、青く輝くシリコン製ガンギ車を見ることができる。

 メカメカしいダイアルをさらに引き立てているのが、6つのネジが配された幅広のベゼルだ。サテン仕上げとザラツ研磨によるポリッシュ仕上げが施され、力強い印象を与えている。

 本作に搭載されるムーブメントは、約60時間のパワーリザーブを備えるCal.F8F64だ。同ブランドの自動巻きムーブメントにシリコン製ガンギ車が採用されたのは、本作が初である。


広報担当者コメント

 「Orient Star」として初めてシリコン製ガンギ車を搭載する自動巻きムーブメントのモデルです。金属の無機質な質感を生かしたデザインで、精密に成形されたオープンワークの文字盤が特徴的です。文字盤は2層構造、ムーブメントとの境界を感じさせないようにレイアウトが巧みに計算されています。インデックスを配した上板と、上板を衝撃や変形から守る下板でそれぞれ色や仕上げを変え、さらに上板から浮き立つように小針が配置され、独特のスケルトン構造に奥行きと立体感を演出し。腕もとをスタイリッシュに飾るおすすめの1本です。


Contact info:オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380


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