SIHH2017 詳報 パート2

FEATURESIHH2017
2017.02.13
レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ
ヴァシュロン・コンスタンタンが初めて開発したソヌリ機構を搭載する腕時計。グラン・プチソヌリとミニッツリピーターを装備する。開発に10年を要したとあって、その構造にはさまざまな工夫が凝らされている。例えば、ソヌリのグラン・プチ・サイレントモードのモードセレクターは、ベゼルを回転させることによって行うほか、リピーターの起動はリュウズ同軸のプッシャーで操作する。発表モデルはユニークピースだが、「レ・キャビノティエ」部門にて異なるケース素材のオリジナルピースの注文が可能だ。手巻き(Cal.1860)。2万1600振動/ 時。約72時間のパワーリザーブ(時計)、約20時間(チャイム)。18KWG(直径45㎜)。非防水。世界1本限定。


ヴァシュロン・コンスタンタン
 昨年はリニューアルされた「オーヴァーシーズ」の成功が際立ったヴァシュロン・コンスタンタン。今年は一転、エントリーラインに属するモデルの発表は控えられ、「レ・キャビノティエ」にラインナップする2種類のオンリーピースや、コペルニクスが唱えた地動説を芸術性豊かに文字盤上に表現した「メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト 2460RT」などが主役を飾った。特にレ・キャビノティエに属する2本のマスターピースは、57もの複雑機構を搭載した懐中時計「リファレンス57260」の系譜に連なる天空表示や創意工夫を凝らしたストライキングシステムが盛り込まれた、驚くべき複雑時計だ。2017年のSIHHを見渡しても、おそらく筆頭に数えられる膨大な開発時間とコストがかけられたモデルによって、ヴァシュロン・コンスタンタンはジュネーブの名門の威信を示したのであった。

メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト 2460 RT
太陽の周りを平均太陽時に合わせて24時間周期で自転する地球と、真太陽時に合わせて公転する地球の軌跡を表示する天文時計。文字盤はメティエ・ダールの異なるテクニックによって3種類が製作される。写真はホワイトゴールドのディスクに彫金で黄道12星座のモチーフを描き、立体感溢れるゴールドの太陽と地球のモチーフを置いたタイプ。時刻は2本の三角形のポインターで表示される。自動巻き(Cal.2460 RT)。2万8800振動/ 時。約40時間のパワーリザーブ。18KWG(直径43㎜)。時価。ブティック限定モデル。今夏入荷予定。


Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタンTel.0120-63-1755