SIHH2017 詳報 パート3

オーデマ ピゲ
ロイヤル オーク コンセプト・スーパーソヌリ」の話題で持ちきりだった昨年とうって変わって、今年のオーデマ ピゲは基幹となる「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」の2枚看板のコレクション拡充に力を注いだ。外装をクールなブラックセラミックでまとめた「ロイヤル オーク パーペチュアル カレンダー」は、18KGケースのモデルとほぼ同じ価格という設定だ。しかし、ケースの仕上げは通常の約5倍かかると聞けば納得である。個人的に驚いたのは「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」のフルプラチナバージョン。スモークグレイの文字盤との相性もさることながら、総重量430gという堂々たる体躯に魅了された。この2枚看板以外にも思わぬ銘品が登場した。冒頭で紹介したモデルとムーブメントからトゥールビヨンなどをオミットしてジュール オーデマのラウンドケースに搭載した「ジュール オーデマ ミニッツリピーター スーパーソヌリ」は、ブルーエナメルの極めて清楚な文字盤が配されるなど、うって変わってのオーセンティックな意匠に目を奪われた。これならば、オールドファンの心もつかむに違いない。