意外と簡単!スマホで時計撮影術

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2019.03.15

時計撮影にぜひ用意してほしい小物類。三脚(スタンド)。スタンド用クリップ、リモートシャッター、LEDライト、プラスチック板。プラスチック板の代わりにワイヤーを使ってもいいだろう。

 スマートフォンで時計を撮影するって本当に難しい。例えば腕に巻いた状態で自撮りをしても、どうしても手振れでピントが合わなかったり、置き撮りをしようとしても、風防に照明や自分の姿が映りこんでしまったり……。プロが撮った写真には到底及ばないにしても、これはという写真を撮って、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSに投稿したい。同じようなことを考えている時計愛好家はきっと多いにちがいない。では、それほど特別な機材を使わずに見栄えのする時計の写真を撮るにはどうしたらいいのか。今回は、誰でも簡単にキレイに、スマートフォンで時計を撮影できる方法を紹介してみたいと思う。

 第一にポイントとして抑えるべきは、室内であれば蛍光灯の下などではなく、自然光で撮影するようにしたい。ベストは日差しがダイレクトに入ってこない窓際などが良いだろう。カーテンで直射日光を遮るか、トレーシングペーパーなどを貼るのも手だ。画面は最初からスクエアで撮るのがオススメ。インスタグラムの投稿に便利だし、横や縦で撮る際のように背景を気にせず被写体に集中できるからだ。

 さて、直射日光が入らない窓際に時計を置いてみよう。いざ撮影。とはいえ、やはり手持ちはどうしてもピントが合わせにくい。ここで登場するのがスマートフォン用のミニ三脚(スタンド)である。安いものであれば値段は1000円もしない。これで撮影の自由度がぐっと高まるのは間違いない。

 三脚を購入したならば、以下のものも併せて試してみたい。デジカメスタンド用クリップ(これは三脚を使うなら必須)、リモートシャッター、LEDライト、ワイヤーもしくはプラスチック板などだ。100円均一ショップなどで結構揃うものばかりなので、ハードルはあまり高くないだろう。要は「小道具を使って両手を使える状態にする」のだ。

 では実際に、時計を撮影してみることにしよう。今回選んだ時計はジラール・ペルゴのクロノグラフ「コンペティツィオーネ ストラダーレ」だ。一般的に難しいとされる黒文字盤、うっすらとヘアラインが入っている。黒がキレイに描写できて、なおかつヘアラインがうまく出れば上出来だ。