カール F. ブヘラ進化の法則

2017.06.01

マネロ ペリフェラル
新開発のCal.CFB A2000をべースにしたCFB A2050を搭載する初のモデルとして2016年に発表されたモデル。「ペリフェラル」を製品名に使うのは初めてであり、マネロで中2針スモールセコンド、デイト表示も初。自動巻き。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SS(直径40.6mm)。30m防水。90万円。

マネロ ペリフェラル
マネロ ペリフェラルはまた、マニュファクチュールとしての最新技術と、伝統を誇る老舗のクラシカルなデザインとの融合もテーマ。優美で格調高いローズゴールドのモデルが見事にそれを物語る。自動巻き(Cal.CFB A2050)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KRG(直径40.6mm)。30m防水。219万円。


代替機ではない新開発ムーブメント

2016年に発表された2針スモールセコンドのシンプルな「マネロ ペリフェラル」に搭載されているのは、新開発の自社ムーブメント、キャリバーCFB A2000。
初代のキャリバーCFB A1000と酷似しているように思われるが、実はさにあらず。ペリフェラルローターやパーツのレイアウトは踏襲しつつも、初めから違う意図をもって設計されているのである。
新たな開発で目指したのは、さらなる高精度や汎用性であった。

12年前からR&D部門を率いるフィリップ・ルーリッヒ氏がマニュファクチュールムーブメントの開発と製造を指揮する。ジュネーブ時計学校で学び、ロレックスや異業種の技術畑を歩んできた彼は、広範な知識の持ち主で、A1000系とA2000系のシステマティックな展開のキーマンだ。

シースルーバックから見えるCal.CFB A2050は、プレートやブリッジの装飾に伝統的なコート・ド・ジュネーブの模様を採用。クラシカルな手巻きムーブメントを思わせる美観は、ヴィンテージ風のデザインが凝らされたマネロ ペリフェラルに呼応する。