CITIZEN 「エコ・ドライブ ワン」 / 編集部の気ままにインプレッション

FEATUREインプレッション
2019.09.23

超薄型ケースに比して、厚く見えるブレスレットだが、ケースのデザインによって生まれた視覚的な錯覚だという。
エコ・ドライブ ワン

シチズン 「エコ・ドライブ ワン」
光発電エコ・ドライブ(Cal.8826)。月差±15秒。フル充電時12カ月稼働。SS×サーメット(直径39㎜、厚さ2.98㎜/設計値)。日常生活用防水。30万円(税別)。

 編集部に帰社後、「シチズンオーナーズクラブ」に登録する。ウェブから個人情報などを入力して送信すると、オーナーズカードが送られてくる他、3年間に保証期間が延長されるなどの特典が付いてくる。PCはもちろん、スマホでも、電話からでも登録が可能だ。

 薄さではなくそこに秘められた強靭さを語るべきと書いてきたが、腕から外して眺めていると、やっぱりこの薄さは魅力だ。何より全体のプロポーションが良い。リュウズの付いた向かって右側、そして左側のプロファイル、ラグからの眺め、どれを取っても美しい。ここにムーブメントが収まっているなんて、なかなか痛快ではないか。聞くところによると、このモデルに搭載されるキャリバー8826は、基本輪列を含めてほとんどが新規設計だという。マクセルと共同開発した2次バッテリーや新規設計のコイルなどが、この薄型ケースの中に、びっしりと埋め尽くされているのだ。

 文字盤の視認性はどうだろうか? ゴールドカラーのインデックスと針はチャコールグレーの文字盤から暗所でもあっても埋没することなく、確かな視認性を約束してくれる。なお、文字盤は風防と同様、サファイアクルスタルが採用されている。文字盤は裏側からプリントが施されていて、ルーペで見ると光の当たり加減によって、表面に螺鈿のような光彩が生じる。その薄さに驚かされる。もちろん、特殊処理で強化されていることはいうまでもないだろう。

 付け心地の良さは特筆に値する。薄いケースはもちろんだが、やや厚みを持たせたブレスレットが腕に沿うようにフィットしてくれる。まさに〝ストレスレス〟。普段、デスクワーク中は時計を外すことがほとんどだが、このエコ・ドライブ ワンならば、そのまま付けていてもほとんど気にならない。視覚的には存在感抜群で、他の作業に集中している時は存在感が希薄になる。まさに2針薄型ドレスウォッチの鑑ではないか

 

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