Ralph Lauren「RL67サファリ」/ 編集部の気ままにインプレッション「高級時計のエイジング加工ってなに? ラルフ ローレン」

FEATUREインプレッション
2020.01.14

文字盤の視認性はすこぶる良好だ。デフォルメされたアラビックインデックスと時分針は蓄光塗料が施され、暗所でのバッチリ判読できる。オレンジの針が文字盤全体にアクセントを加えている。


RL67サファリ エイジング ブレスレット 39MM

ラルフ ローレン RL67サファリ エイジング ブレスレット 39MM
自動巻き(Cal.RL300-1)。25石。2万8800振動/時。約42時間のパワーリザーブ。エイジング仕上げを施したブラックSS(直径38.70㎜、厚さ10.40㎜)。10気圧防水。39万円(税別)。

 文字盤の出来はすこぶる良い。限りなく黒に近いマットなチャコールグレーのため飛び抜けて際立っているわけではないが、アズラージュ(同心円状の刻み)装飾は、この時計の高級時計ならではのアクセントをつけている。インデックスは肉厚のアラビア数字。6と12を大きくデフォルメしたデザインはもうすっかりおなじみだ。ブランドロゴとCHRONOMETERの表記を小さく6時上に置いたのは見識である。インデックスと同じベージュの蓄光塗料を施した時分針は暗所での視認性も抜群。とりわけ素晴らしいのは、オレンジ色のセンターセコンドだろう。このオレンジはシャイニーエナメルと呼ばれ、発色がとても良い。まさにクロノメーターを謳うにふさわしい。全体にダークなイメージが強い全体のイメージを、この秒針が軽やかにしている。

 約2週間の着用では、ケースとブレスレットの経年変化を楽しむ余裕はないし、もとより大切なリース品なので、傷などつけるのは論外だ。しかし、この「RL67サファリ エイジング ブレスレット 39MM」は、少々の小傷がついた方がサマになるかもしれない。何より、「RL67 サファリ」シリーズの原点は、ラルフ・ローレン氏が長年愛用していた1980年代製のポルシェ・デザインby オルフィナのヴィンテージクロノグラフのブラックPVD加工がところどころ剥がれ落ちている風合いを彼が気に入り、同じような質感のケースを作ろうと思い立ったのが出発点なのだから。

 

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