2023年全仏オープンでオフィシャルタイムキーパーを務めたロレックス。“テスティモニー”たちの熱戦の行方

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2023.07.13

2023年5月28日から6月11日にかけて開催されたテニスの国際大会、全仏オープンで、ロレックスはプレミアムパートナーおよびオフィシャルタイムキーパーを務めた。4大大会唯一のクレーコートとなる本大会では、ロレックスが活動を支援する“テスティモニー”であるテニスプレーヤーたちが熱戦を繰り広げた。

2023年5月28日から6月11日にかけて、フランスのパリでテニスの国際大会のひとつ、全仏オープンが開催された。
Originally published on Montres De Luxe
[2023年7月13日公開記事]


1978年以来、テニスの一流大会との関係を築いてきたロレックス

 ロレックスがテニスの国際大会であるウィンブルドン選手権とパートナーシップを結んだのは、1978年のことだ。それ以来、国際的に名高いスポーツであるテニスと特別な関係を築いてきた。その歴史は、新たな挑戦や冒険、そしてチャンピオンたちによって常に更新されている。

 また、ロレックスは2019年にロンジンの後を引き継ぎ、全仏オープンともパートナーシップを結んだ。これによって、ロレックスのグランドスラム各大会に対するサポートが確固たるものとなった。

 第127回となる全仏オープンのトーナメントは、2023年5月28日から開催され、ロレックスがプレミアムパートナーおよびオフィシャルタイムキーパーを務めた。

 グランドスラムの第2戦として毎年5月から6月にかけて開催される全仏オープンの歴史は、1891年までさかのぼる。

 フランス・パリ西部のポルト・ドートゥイユに位置する競技場、タッド・ローラン・ギャロスのクレー(赤土)コートはボールが高く跳ねるという特徴があり、プレーのペースがゆっくりとしたものになる。そのため長くスリリングなラリーが繰り広げられ、選手たちにとって身体的にも精神的にもハードな試合となるのだ。

 グランドスラムで唯一クレーコートでプレイする全仏オープンを制するためには、決断力と忍耐力、そしてスタミナが必要不可欠なのだ。

 ロレックスは、卓越した才能を持つアーティストやアスリートを「テスティモニー」と呼び、その活動を支援している。そのなかにはテニス選手も多く存在し、クレーコートでのプレイを得意とするテスティモニーたちは全仏オープンでも優勝を飾っている。

女子シングルスで2連覇を狙ったイガ・シフィオンテク

 2023年の大会では、ロレックス テスティモニーで世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク選手がタイトル防衛に挑んだ。彼女は2022年の大会でコリ・ガウフに対して2セットを先取し、2度目の優勝を果たしている。

 ポーランド人のイガ・シフィオンテクは、ジュスティーヌ・エナン(2003年、2005年、2006年、2007年に全仏優勝)や、大会最多優勝記録保持者であるクリス・エバート(1974年、1975年、1979年、1980年、1983年、1985年、1986年に全仏優勝)といった、ロレックスの偉大なアスリートたちの足跡をたどるプレイヤーだ。

 全仏オープンへの思いについて尋ねられたクリス・エバートは、次のように述べている。「全仏オープンは私にとって第2の故郷のようなものでした。私はクレーコートでプレーしながら育ったのです。このタイプのコートは、忍耐と規則性をベースとする私のスタイルにうってつけでした。現在の女子テニスを見ていると、より速く、より攻撃的になっていると感じます。このスポーツの進化を見るのはとてもエキサイティングです」。

 フランス人プレイヤーの中でも人気が高い世界ランキング4位のカロリーヌ・ガルシアも、グランドスラムでの初優勝を狙って観客たちを熱狂に巻き込んだ。

男子シングルスでの初優勝を狙うカルロス・アルカラス、ステファノス・チチパス

 ATPツアー(男子プロテニス協会)では、ロレックス テスティモニーのビョルン・ボルグが全仏オープン男子シングルスで通算6回優勝、49勝2敗という驚異的な戦績を残している。

 史上最年少で世界ランキング1位を獲得したカルロス・アルカラスも、ロレックス テスティモニーのひとりだ。彼もボルグの跡を追い、2022年全米オープンでの優勝に次ぐ、グランドスラムでの新しい優勝杯獲得を目指した。

 アルカラスは2022年の全仏オープンで準々決勝に進出し、その才能の片鱗をクレーコートにおいて見せている。2023年はアルゼンチン・オープン、バルセロナ・オープン、そしてマドリード・オープンで優勝し、素晴らしいシーズンのスタートを切った。

 全仏オープンを前に、カルロス・アルカラスはこう語っている。「パリに来るのは大好きです。これだけの観客を前に、大きな会場でプレーすることを夢見ていたから。世界最高のプレイヤーたちと対戦し、自分のブレーをさらに良いものにしたいと待ちきれない気持ちでいます。トーナメントでは、昨年よりもさらに上を目指したいと思っています」。

 ロレックス テスティモニーのなかでも、ギリシャ出身のステファノス・チチパスは初のグランドスラム優勝に意欲を燃やした。チチパスはクレーコートでのトーナメントですでに4つのタイトルを保持しており、そのうちふたつは、ロレックス・モンテカルロ・マスターズである。

 2023年の全仏オープン、女子シングルスではイガ・シフィオンテクが2連覇を果たした。男子シングルスではノバク・ジョコビッチが優勝し、グランドスラム史上最多の23勝を達成した。

全仏オープンで優勝をおさめたロレックス テスティモニーたち

  • ロッド・レーバー(1962年、1969年)
  • ビョルン・ボルグ(1974年、1975年、1978年、1979年、1980年、1981年)
  • クリス・エバート(1974年、1975年、1979年、1980年、1983年、1985年、1986年)
  • ジム・クーリエ(1991年、1992年)
  • ジュスティーヌ・エナン(2003年、2005年、2006年、2007年)
  • アナ・イバノビッチ(2008年)
  • ロジャー・フェデラー(2009年)
  • リー・ナ(2011年)
  • ガルビネ・ムグルサ(2016年)
  • イガ・シフィオンテク(2020年、2022年、2023年)


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