パリのグランパレでカルティエの歴史的逸品にふれる

2017.04.03

「ネックレス」。カルティエ パリ。スペシャルオーダー。1928 年。プラチナ、ダイヤモンド、ジルコニア、トパーズ、シンセティックルビー、スモーキークォーツ、
シトリン。パティアラのマハラジャ、ブピンドラ・シン殿下のために制作。

「ムガール帝国期のインドの芸術性」「ルネサンス期以降のインドと欧州の交流」というふたつのテーマに即して貴重なインドのジュエリーを展示する「ムガール皇帝からマハラジャまで:アル・サーニ コレクションの宝石」展(3月29日〜6月5日)では、前述の「カルティエ コレクション」から極めて重要な3点のピースが貸し出された。バティアラのマハラジャのために1928年に作られた式典用ネックレス(インド独立後の1947年に行方不明になり1998年に発見。カルティエによって修復が試みられ、2002年に一般公開された)など、史実的にも装飾技法的にも極めて価値が高いものばかりだ。

 パリを訪れる機会がもしあれば、ぜひ立ち寄ってカルティエの宝飾芸術の精髄に触れてみてほしい。


Contact info: http://www.grandpalais.fr/en/visitors