2014年バーゼル・ワールド ランキング / 多様性を象徴する今年のバーゼル10傑

2014.07.03
今年のジュネーブに心は震えたか?

篠田哲生(38歳) 嗜好品ライター

「明確なトレンドはないけれど、ブランドの個性が明確に」
一番の驚きはチェリーニ。忘れかけていた秀作の見事なV字回復劇だった。それ以外のブランドも突飛なことはせず、自身のスタイルをしっかり守る意識が見えた。ルイ・ヴィトンやエルメスのようなラグジュアリーブランドの時間の新解釈にも好感が持てた。

1 ロレックス/チェリーニ タイム
2 オメガ/シーマスター 300 マスター コーアクシャル
3 ルイ・ヴィトン/エスカル ワールドタイム
4 エルメス/ドレサージュ ルゥール・マスケ
5 ブライトリング/クロノマット・エアボーン
6 オリス/110 Years リミテッドエディション
7 タグ・ホイヤー/モナコ V4 トゥールビヨン
8 グランドセイコー/メカニカルハイビート 36000 GMT
9 シチズン/エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100
10 カシオ/G-SHOCK GPW-1000


今年のジュネーブに心は震えたか?

広田雅将(40歳) 時計ジャーナリスト兼アートソルジャー、Web Chronosモデレーター

「手堅い時計が並んだ2014年のバーゼル」
相変わらずの多様性が目立った2014年のバーゼル・ワールド。ただ今回は、外装の質感が優れた時計を中心に選んでみた。どのモデルも優秀だが、ここで取り上げたものはとりわけ良いという印象を受けた。

1 ジェイコブ/アストロミア トゥールビヨン
2 オメガ/シーマスター 300 マスターコーアクシャル
3 ハジメ アサオカ/プロジェクトT
4 オリス/110 Years リミテッドエディション
5 グラスヒュッテ・オリジナル/セネタ パノラマデイト クロノグラフ
6 ブライトリング/クロノマット・エアボーン
7 グライシン/エアマン No.1 オリジナル
8 ブルガリ/ブルガリ ローマ
9 タグ・ホイヤー/カレラ キャリバー5
10 グランドセイコー/ヘリテージコレクション セルフデータ復刻版


今年のジュネーブに心は震えたか?

髙木教雄(50歳) ライター

「多彩な表現が見付かった」
復刻モデルが相変わらず多く、薄型もひとつのトレンド。原点回帰することで、各ブランドの個性が強く出てきた様子。一方、ファッション系のブランドや新興メーカーが、より大胆なクリエーションを見せていたのは、そもそも回帰する時計の原点を持たないからでしょう。表現は多種多彩。だから時計は楽しい!

1 ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ クロノグラフ フライバック
2 ルイ・ヴィトン/エスカル ワールドタイム
3 グライシン/エアマン No.1 オリジナル
4 ハジメ アサオカ/プロジェクトT
5 ユンハンス/マイスター テレメーター
6 ブルガリ/ブルガリ オクト フィニッシモ
7 ショパール/L.U.C XPS 35mm
8 クリストフ・クラーレ/マエストーゾ
9 アーノルド&サン/CTB
10 エルメス/ドレサージュ ルゥール・マスケ


ランキングの集計ルール
●ルールに則して合計10モデルを選び、1位から10位までの順位をつける。
●それぞれが選んだ10モデルの、1位に20ポイント、2位に18ポイント、3位に16ポイント…‥9位に4ポイント、10位に2ポイントを与える(順位なしの場合は、個人の持ち点110点を10で割り、全てのモデルに11点ずつ加算する。順位ありとなしが混在する場合は、持ち点110点から順位分を引き、残りを割って分配)。その集計により、ランキングを決定する。
●同ポイントとなった場合、そのモデルを選んだ選考委員の数が多いほうを上位とする。
●それでも同位となった場合、最高点が高いほうを上位とする。
●さらに、それでも同位となった場合は、プライス設定の低いほうをバリュー的価値が高いものとして、上位とする。※パネライはディストリビューターの都合により順位には入りません。