2017年ジュネーブ展示会ランキング / テーマ不在だったジュネーブの秀作たち

FEATURE時計ランキング
2017.04.04

選考委員の選定モデル詳細

 

菅原 茂(63歳) 時計ジャーナリスト

「今年は過渡期なのか?」
トレンドも定かでなく、全体的にいまひとつ盛り上がりを欠いたSIHHとその他ジュネーブ展示会。秀作はまちまちだが、高評価はこのあたり。

1 ヴァシュロン・コンスタンタン/レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600
2 IWC/ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ
3 F.P.ジュルヌ/ヴァガボンダージュ Ⅲ
4 ユリス・ナルダン/マリーン・トゥールビヨン グラン・フー
5 ジャガー・ルクルト/ジオフィジック・トゥールビヨン・ユニバーサル・タイム
6 ヴァン クリーフ&アーペル/レディ アーペル パピヨン オートマタ ウォッチ
7 パネライ/パネライ LAB-ID ルミノール 1950 カーボテック 3デイズ-49mm
8 パルミジャーニ・フルリエ/トリック クロノメーター
9 ユリス・ナルダン/クラシコ・マニュファクチュール グランフー
10 ボーム&メルシエ/クリフトン クラブ シェルビー コブラ リミテッドエディション


安藤夏樹(41歳) MOMENTUM編集長

「レディスモデルと言わないでほしい」
小径モデルに秀作が多かった今年のジュネーブ。レディスモデルとして発表されているモデルの中にも、男性がしたくなる時計が多く見られた。実用時計ではアラウンド35㎜が今後の主戦場になりそうな予感。次は小径クロノグラフか。

1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク・フロステッド ゴールド
2 H.モーザー/エンデバー・スモールセコンド・コンセプト
3 ピアジェ/アルティプラノ(自動巻き/グリーンダイアル)
4 パルミジャーニ・フルリエ/トリック クロノメーター
5 IWC/ダ・ヴィンチ・オートマティック・ムーンフェイズ 36
6 モンブラン/モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション 100
7 パネライ/パネライ LAB-ID ルミノール 1950 カーボテック 3デイズ-49mm
8 ヴァシュロン・コンスタンタン/メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト 2460 RT
9 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1 ・ムーンフェイズ10 ジャガー・ルクルト/ランデヴー デイ&ナイト


名畑政治(57歳) 時計ライター

「危機的状況のわりには魅力的」
スイス時計業界がかなり危機的状況と聞いていたわりには、面白く魅力的な新作が多かったというのが今年のジュネーブ取材の印象。ただ、価格帯は微妙に下げ気味であり、新作数も絞り込んだブランドが多かったのは事実。例によってすべて同列、順位なし。

・ カルティエ/ロトンド ドゥ カルティエ ミステリアスアワー スケルトン
・ ジャガー・ルクルト/マスター・ウルトラスリム・ムーン
・ パネライ/マーレ・ノストゥルム
・ ヴァシュロン・コンスタンタン/レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600
・ A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア
・ リシャール・ミル/RM 17-01 トゥールビヨン
・ H.モーザー/スイス マッドウォッチ
・ フランク ミュラー/トノウ カーベックス 25周年アニバーサリー
・ ブルガリ/オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン
・ パルミジャーニ・フルリエ/トンダ 1950(SSケース)