【90点】ロレックス/オイスター パーペチュアル シードゥエラー 4000

FEATUREスペックテスト
2014.12.03

ケース側面には減圧のためのヘリウムガスのエスケープバルブを備える。ベゼル上を途切れ目なく取り巻く目盛りとともに、装備はプロ仕様である。

好感が持てるのは着用感についても言える。これは何よりもフラットなケース裏と、同じくフラットなクラスプの内側、そして、しなやかなブレスレットの賜物だ。新型のフラップ式セーフティーロック付きクラスプは、がっしりした仕上がりで、ブレスレットの長さを微調整できる。これによりスポーツの後や暑い日には、素早く風通しを良くすることも可能である。さらにはエクステンション機能を利用すると、約26㎜まで延長できるため、ダイビングスーツの上からでも着けられるようになっている。この機能はロレックス ディープシーにもあるが、サブマリーナーには備わっていない。
クラスプは、覆い被さるようにセッティングされたセーフティーロックパーツの下で、やや盛り上がった部分が噛み合うようになっているため、不意に外れてしまうようなことがない作りだ。しっかり留まるが、それでいて開閉は、つまみやすいリュウズやベゼル同様に操作は軽やか。ブレスレットとクラスプの加工も、全体と釣り合ったクォリティの良さを見せる。側面を鏡面に磨き、表側にはサテンを入れ、ケースと揃えた仕上がりだ。ダイバーにとってとりわけうれしいのは、5つのパッキンで水気をシャットアウトするねじ込み式のトリプロックリュウズだろう。このリュウズはロレックスのすべてのダイバーウォッチに導入されている。また、ケースとブレスレットに使用されているのは耐塩水性のステンレススティール904L。これはロレックスではダイバーウォッチに限らず、すべてのステンレススティールモデルで採用されている素材だ。