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ロレックス/オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー(1/1) 2013年09月号(No.48)

ROLEX OYSTER PERPETUAL SKY-DWELLER

ロレックスが完全に新開発したムーブメントを搭載したスカイドゥエラーでは、年次カレンダーと第2タイムゾーン表示が統合されている。操作を司る機構は複雑ながらも、操作自体は実にシンプルである。

イェンス ・ コッホ : 文 Text by Jens Koch
ニック・シェルツェル: 写真 Photographs by Nik Schölzel
岡本美枝 : 翻訳 Translation by Yoshie Okamoto


point
・設計の秀逸なマニュファクチュールムーブメント
・設定が簡単
・実用的な複雑機構

point
・視認性に難のあるサイクロップレンズ
・ゴールドモデルしか提供されていない

シンプルさをかなえる複雑機構の必然性

2012年、ロレックスがバーゼルワールドで発表した新作は、大きな驚きをもって迎えられた。同社が新しいモデルをリリースするのは常にセンセーショナルな出来事である。信頼性の高さをさらに進化させることを専らとするマニュファクチュールだからだ。新しい機能が搭載されるとなれば、期待感はますます高まるだろう。

新型モデルの名称は、〝空中の居住者〟を意味するスカイドゥエラーである。ロレックスのダイバーズウォッチ、シードゥエラーの〝海中の居住者〟に似せたネーミングだ。これは、世界中を飛び回る旅行者やパイロットといった、主に飛行機を利用して長距離を移動する人々を意味している。ロレックスは現在、50年以上も前に国際線のパイロットのために開発された、第2タイムゾーン表示を備えたGMTマスターの進化形、GMTマスターⅡをラインナップしているが、スカイドゥエラーでは第2タイムゾーン表示に加え、もうひとつ実用的な機能、年次カレンダーが搭載されている。年次カレンダーは月末になると、日付を次の月の最初の日に正確に切り替える。そのため、日数が30日の「小の月」に手動で日付を修正する必要はない。ただし、1年に一度だけ、3月1日には手動で日付を修正しなければならない。年次カレンダーと呼ばれるのはそのためである。

スカイドゥエラーでは、第2タイムゾーン以外に月と日付も表示される。文字盤をすっきりとした構成にするため、ロレックスはここで面白いトリックを用いている。時計のアワー表示と月の数が一致することから、12のアワーマーカーのひとつひとつに月を表示するための小窓を付けたのだ。この小窓は通常、白くなっていて、現在の月と同じ数字のアワーマーカーの小窓だけが黒くなる。つまり、5月になると5時のアワーマーカーの小窓が黒くなるのである。月が表示されるのは非常に実用的である。なぜなら、月はそれほど頻繁に確認するものではないが、日付を正しく合わせ、切り替えるためには不可欠な要素だからである。年次カレンダーの多くに搭載されている曜日については、ロレックスは文字盤のレイアウトをすっきりとまとめるために断念した。無理からぬ選択と理解はできるものの、曜日があったほうがユーザーにとってはうれしい仕上がりだったに違いない。

第2タイムゾーン表示には多くのスペースが割り当てられている。文字盤の12時位置にある赤い逆三角形の下に来る数字が第2タイムゾーンの時刻、つまり、自分の選んだホームタイムであり、オフセンターに配された回転ディスクで24時間表示される。24時間表示の回転ディスクは、全体を見せるデザインになっている。ただ、純白色の回転ディスクがオフホワイトの文字盤からはっきりと浮かび上がり、5時、6時、7時位置にローマ数字で配されたアプライドのアワーマーカーの一部を切り取ってしまっているのが残念だ。とはいえ、スカイドゥエラーではホームタイムをはっきりと認識することができるし、ホームタイムを窓で表示する方式であったなら、日付と見間違える恐れも生じていただろう。さらに、時針と分針は中心に近い部分が3分の1ほどスケルトナイズされており、針が12時付近に位置していても、第2タイムゾーンの時刻が読み取りやすいように配慮されている。

針と文字盤のコントラストは決して良好とは言えないが、日中であれば時刻の視認性は悪くない。だが、時針と分針に塗布された蓄光塗料の量が少ないため、暗所では時刻の判読が困難である。月は日中、素早く確認することができるが、日付についてはサイクロップレンズがかえって支障をきたしている。サイクロップレンズはロレックスならではの特徴であり、数字を2・5倍に拡大してくれるのはありがたいが、正面から見ないと日付を読み取りにくいのだ。

スカイドゥエラーで特筆すべきは、シンプルな操作性である。レガッタ用クロノグラフ、ヨットマスターⅡと同様に、このモデルでもベゼルが重要な役割を演じている。回転式リングコマンドベゼルと呼ばれる可動式ベゼルのポジションを変えることで、リュウズで設定したい機能を選択できるのだ。操作はいたって簡単である。まず、リュウズを緩めて引き出すと、リュウズはニュートラル・ポジションになる。次に、リングコマンドベゼルを11時位置の第1ポジションにしっかりと噛み合うまで反時計回りに回す。第1ポジションでは、リュウズで日付を前後に調整することができる。この時、月表示も瞬時に、前後に切り替わる。リングコマンドベゼルをさらに回して10時位置の第2ポジションに噛み合わせると、時針を1時間刻みで前後に切り替えてローカルタイムを合わせることができる。第2ポジションではデイト表示も切り替わるが、ここでは日付を先に送ることしかできず、戻すことはできない。リングコマンドベゼルを第3のポジションに噛み合うまでさらに動かすと、ローカルタイム用の時針、分針と一緒にホームタイムを合わせることができる。秒針はこの時、停止する。これら3種類の修正作業は、リュウズを完全に引き出した状態で行う。リュウズを引き出した状態のままでリングコマンドベゼルを回しても、内部機構が損傷することはない。とはいえ、リングコマンドベゼルを回す際は、慎重に行うべきである。巻き真が細いため、緩めて引き出された状態のリュウズに対して横からの応力がなるべくかからないようにすべきだからだ。

操作はおおむね、極めて快適に行うことができる。時計の巻き上げはリュウズを押し込んだ状態で行うが、リングコマンドベゼルはこの時、どのポジションでも構わない。リングコマンドベゼルはスムーズに回転させることができ、噛み合い感は重厚である。リュウズを使った各種設定もとても簡単に、間違いなく行うことができる。新たに開発された操作機構は非常に複雑な構造で、この機構だけで60点ものパーツを要する。

1時間刻みで調整できるローカルタイムと、前後に調整できる日付早送り機能は、特に好印象である。設定作業を格段に簡素化するこの機構は、既存のリュウズ・システムでは実現できないものである。既存のリュウズ・システムでは、時計を巻き上げるポジションの他に、時刻を合わせるポジションも必要で、3つ目のポジションでは一方の方向に回すことで第2タイムゾーン表示を前進させ、逆方向に回すことでデイト表示を前進させるような構造になっているからである。極端なことを言うと、従来の機構では、年次カレンダーで第2タイムゾーンの時刻を修正しようと思い、リュウズを回す方向を誤って日付を1日先に送ってしまった場合に、デイト表示を364日修正しなければならないことを意味する。こうした不本意な事故が起きてしまっても、ロレックスの年次カレンダーならば、正しい日付に修正するのに1日戻すだけでよい。この機構のメリットは大きいだろう。日付は瞬時に切り替わる。今回のテストウォッチでは午前零時30秒前に切り替わった。これ以上は望めない精度ではないだろうか。

ロレックスは、スカイドゥエラーに多彩な機能が搭載されていても、文字盤に明快なレイアウトを与え、シンプルかつエレガントな時計に仕上げるため、あらゆる努力を惜しまなかった。文字盤の外周にメタルリングを取り付け、ここにインデックスやマーキングを配して機能表示を行ったほうが技術的には簡単だったはずだが、こうした解決方法は取らなかった。細やかなこだわりは、さらにリュウズにも見て取ることができる。リュウズやベゼルでどのような設定作業を行おうとも、リュウズを再びねじ込んだ時にリュウズのシンボルマークが必ず正しい向きになるように設計されている。
スカイドゥエラーのデザインが、スポーティーさとエレガントさをコンセプトとするデイデイトやデイトジャストの様式を踏襲しているのは一目瞭然だが、スカイドゥエラーの場合はどちらかと言うと、エレガントさのほうが強く打ち出されている。エレガントな性格は、扱いやすいという利点もあるフルーテッドベゼルや、ローマ数字のアワーマーカーによって表現されている。別のバリエーションであるエバーローズゴールドやイエローゴールドのモデルでは、アワーマーカーがアラビア数字になっているが、これらのモデルでは、エレガンスがゴールドの色味ですでに表現されており、エバーローズゴールドモデルではさらに、アリゲーターストラップが優美な仕上がりに貢献している。

スカイドゥエラーでは現在、ゴールド以外、選択できる素材はない。ステンレススティール製やロレゾールのモデルは(まだ)提供されていないからである。ゴールドは、その重みからも確かな存在感が感じられる素材である。250gに迫る威風堂々たる体格を備えたスカイドゥエラーは、まさにヘビー級の時計と言えよう。時計の価値を肌で感じられることから、この重量感は多くの愛好家から支持されている。しかし、ヘビー級の重量で装着性が損なわれることはない。この時計は手首へのなじみが良く、鋭いエッジによって不快感が誘発されることもない。
ホワイトゴールド製のブレスレットには、約5㎜延長可能なエクステンションリンクを備えたオイスターロッククラスプが装備されており、気温の高い日や激しい運動時など、手首が汗ばんで締め付けられるような感覚が生じたら、エクステンションリンクを延長することで不快感を軽減することができる。クラスプはフリップ式で、開閉動作は非常に快適である。軽く引っ張るだけでクラスプを開くことができ、閉じればブレスレットによって時計を安全かつ確実に手首に留めることができる。ケースと同様、ブレスレットも極めて入念に加工され、丹念なポリッシュ仕上げが施されている。文字盤や針など、その他の部品も、すべてが精密に製造、加工されている。

約5㎜のエクステンションリンクを備えたフリップ式のオイスターロッククラスプは、ロレックスの他のモデルでもすでに採用されている。良いものを守り続けるのもロレックスの哲学である。

加工品質の高さはムーブメントにも当てはまる。ロレックスでは常のことだが、ムーブメントが堅牢な裏蓋の内側に隠されているのは残念である。トランスパレントバックであったなら、内部で時を刻む新開発のキャリバー9001を堪能できたことだろう。

キャリバー9001は、追加された新機能によってのみ、ロレックスの標準キャリバー3135やその派生ムーブメントから傑出しているわけではない。特に目立つのは、ボールベアリング式のローターである。これまで、クロノグラフのデイトナ以外のロレックス製ムーブメントにはスライドベアリング式のローターが装備されており、クロノグラフムーブメント以外でボールベアリング式が採用されるのはスカイドゥエラーが初めてである。ロレックスのスライドベアリングに問題があるわけではないが、ボールベアリングのほうが摩耗に対する耐性がより高いとされている。72時間のロングパワーリザーブも、これまではクロノグラフムーブメントに限られていたが、新開発のキャリバー9001では供給可能となった。3100系のムーブメントはパワーリザーブが1日分少なく、フルに巻き上げてから48時間後には時計が停止する。キャリバー9001ではさらに、自動巻き機構もモディファイされており、赤いアルマイト処理が施されたリバーサーのひとつからラチェットがのぞいているのが分かる。これにより、時計師はムーブメントを分解する前に、摩耗の程度やパーツ交換が必要かどうかを判断することができる。ゼニスのエル・プリメロを改良し、2000年までデイトナに搭載されていたキャリバー4030も同じような外観を備えていた。

バランスブリッジに調整用のネジが追加されていることにもすぐに気づくだろう。他のロレックス製ムーブメントとは異なり、キャリバー9001では、天真の軸方向のアガキを2本ではなく、4本のローレットネジで微調整することで、姿勢が変わった時のテンプの誤差を最低限に抑えることができる。
さらに、キャリバー9001では、ロレックス自社製耐震軸受け、パラフレックス ショック・アブソーバがテンプだけではなくガンギ車の軸にも取り付けられている。パラフレックス ショック・アブソーバの採用により、衝撃を吸収する能力が格段に向上し、天真の復元性もより強化される。その上、パラフレックス ショック・アブソーバは点対称な構造になっているので、メンテナンス時に交換が必要な場合でも、取り付けを間違えることはない。

ロレックスが独自に開発したブルーのパラクロム・ヘアスプリングも、キャリバー9001にはもちろん搭載されている。パラクロム・ヘアスプリングは、ロレックスが自社製造するニオブとジルコニウムの合金を原料とする。

ニオブとジルコニウムは真空溶解炉に投入後、2000℃を超える温度で溶解混合され、ここに定量の酸素が加えられる。パラクロム・ヘアスプリングは、優れた耐磁性を持つだけでなく、衝撃に対する耐性も通常のヒゲゼンマイに比べ、格段に高い。パラクロム・ヘアスプリングも、ロレックスではおなじみのブレゲ式エンドカーブを備えており、ヘアスプリングが規則正しく伸縮するのに貢献している。テンワの内側にマイクロステラナットを取り付けたフリースプラング方式の緩急調整も良好な解決策で、専用ツールを使用すれば、テンプを取り外さずに微調整することが可能である。

キャリバー9001では、いくつかの部品がLIGAプロセス(リソグラフィー、電鋳、モールディングを組み合わせた工程)によって製造されている。LIGAプロセスとは、リソグラフィー(露光装置)を利用して製作した金型を使って金属を成形し、マイクロマシン製品を製造する超精密加工技術である。

クローズドバックであるにもかかわらず、装飾についてもいくつか注目すべき点がある。スケルトナイズされたローターには、ローターブリッジと同様にサンブラッシュ模様が施されており、エッジは面取りとポリッシュで丁寧に仕上げられている。ネジ頭のポリッシュ仕上げも美しく、受け石のためにブリッジに開けられた穴にも面取りとポリッシュ仕上げが施され、地板はペルラージュ模様で飾られている。

このムーブメントは、歩度測定機の上ではどのような精度を発揮してくれるだろうか。最大姿勢差は5秒、平均日差はプラス3秒/日と、精度は全体的に良好だった。だが、過去に行ったロレックスのテストでは、我々はもっと良い結果を経験している。また、水平姿勢(文字盤上および文字盤下)と垂直姿勢の間の振り落ちも42度とかなり大きく、完璧とは言い難かった。微々たることかもしれないが、我々の厳しいテスト基準に照らし合わせると、この時計は精度安定性の項目では最大10ポイント中、8ポイントしか獲得することができなかった。
コストパフォーマンスの点でも、満点を獲得することはかなわなかった。ロレックスの場合は、全般的に購入価格に近い好条件で買い取ってもらえるが、これは主にステンレススティールモデルに該当する傾向で、ゴールドモデルにはステンレススティールモデルと同等の査定は期待できないのだ。スカイドゥエラーはレガッタ・カウントダウンを搭載したヨットマスターⅡよりも高額で、ロレックスの中では最も高額なホワイトゴールドモデルである。

とはいうものの、経済的に許されるのなら、スカイドゥエラーを購入すれば、実用的な付加機能を備え、作り込みの抜群な時計を手に入れることができる。スカイドゥエラーの魅力はシンプルな操作性だが、シンプルさを実現するために費やされた労力は並大抵ではなく、そこには最先端の技術が投入されているのだから。

新型キャリバー9001は、ボールベアリング式のローターやロングパワーリザーブといったデイトナのムーブメントの長所を受け継いだばかりか、ガンギ車にもパラフレックス ショック・アブソーバが追加されるなど、さらなる長所も盛り込まれている。

回転式リングコマンドベゼルのメカニズム

ロレックスの特許を見ると、設定および操作機構がどのように機能するかが分かる。リングコマンドベゼルを回すと、ベゼルに固定されたピンによって歯車(D)がひとつ分、先に送られる。その結果、中間車(R1)がこの機構の心臓部である、セレクターウィール(R2)とここに固定されたカムディスク(C1)、そして、板バネ(SP)によってセレクターウィールを定位置に留めるロッキングプレート(C3)を動かす。セレクターウィールのカムディスク(C1)には窪みがついており、ここに選択した操作に応じてカム(L1、L2、L3)のいずれかがはまる。これにより、修正ディスクが噛み合うようにブリッジ(B1)あるいはブリッジ(B2)が動く。ブリッジ(B2)には3つのポジションがあり、どの修正ディスクも噛み合っていない状態、日付修正ディスク(COR1)が噛み合っている状態、あるいは時針修正ディスク(COR2)が噛み合っている状態のいずれかのポジションになる。ブリッジ(B1)は、動かされることで歯車(R5)を介して2番車と連結し、こうして分針、時針および24時間表示ディスクを設定することが可能になる。巻き真(T)が回転する、つまり、巻き上げポジションになっている場合でも常に、歯車(R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10)が一緒に回転するのは興味深い。つまり、巻き上げポジションで何らかの設定も同時に行われてしまわないように、もうひとつ装置が必要になる。そのためにあるのがカムディスク(C2)である。カムディスク(C2)はカムディスク(C1)と同軸上で回転するが、両者は固定されていない。カムディスク(C2)には3つの窪みが付いており、リュウズが設定ポジションになると、これらの窪みがカム(L1、L2、L3)のちょうど向かい側に位置するようになる。これらのカムは、カムディスク(C1)とカムディスク(C2)の窪みが重なり合って初めて、窪みにカムがはまり込むような厚さに設計されている。設定ポジションから巻き上げポジションに押し込まれると、どのカムも窪みにはまり込まないようにリュウズがレバー(Ti)を介してカムディスク(C2)をさらに動かす。
リュウズを設定ポジションに引き出すと、巻き真に連結するオシドリとカンヌキがウルフティースホイール(ツヅミ車)と呼ばれる歯車を押しやり、これにより巻き上げ機構が切り離される。

ロレックス独自の年次カレンダー機構「サロスシステム」

ロレックスは、スカイドゥエラーのために年次カレンダーも新たに開発し、特許を取得した。この年次カレンダーには31枚の歯が切られた日付ディスク(1)がある。この日付ディスク(1)は、筒車(6)の動力が中間車(6a)を介して歯車(5)へ伝えられることで、歯車(5)に固定された切り替え爪(3a)によって毎日の終わりに1日分、先に送られる。これは、従来の日付切り替え機構で行われているのと同じような動作である。この年次カレンダーのハイライトは、固定された太陽歯車(9)の周囲を回転する遊星ギア(10)である。この遊星ギア(10)は日付ディスクの上にベアリングで支持されており、その上には4枚の歯が切られた月遊星ギア(11)が取り付けられている。歯車(5)の上には、切り替え爪(3b)がもうひとつ、別の層に取り付けられている。この切り替え爪(3b)は月遊星ギア(11)と噛み合うことで、日付ディスクを1日分プラスして先に送る。すなわち、月遊星ギア(11)の4枚の歯は、切り替え爪(3b)とともに、日数が30日の「小の月」である4月、6月、9月、11月の月末の日送りを制御する役割を担う。これらの太陽歯車(9)、遊星ギア(10)、月遊星ギア(11)の歯数は、「小の月」の月末のみ、1日追加して日送りが行われるように計算されている。太陽と惑星に見立てたロレックス独自の年次カレンダー機構を「サロスシステム」と呼ぶ。

技術仕様
ロレックス/オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー

製造者: ロレックス
Ref.: 326939
機能: 時、分、秒(ストップセコンド仕様)、デイトおよび月表示、第2タイムゾーン表示
ムーブメント: 自社製キャリバー9001、自動巻き、C.O.S.C.認定クロノメーター、2万8800振動/時、40石、マイクロステラナット付きグリュシデュール製テンワ、パラフレックス ショック・アブソーバ(耐震軸受け)、ブルーのパラクロム・ヘアスプリング(ブレゲ式エンドカーブ付き)、パワーリザーブ約72時間、直径33㎜、厚さ8㎜
ケース: 18KWG製、サイクロップレンズ(無反射コーティング)付きサファイアクリスタル製風防(無反射コーティングなし)、ねじ込み式トゥインロックリュウズ、ねじ込み式裏蓋、100m防水
ブレスレットとバックル: 18KWG製オイスターブレスレットおよびオイスターロッククラスプ、イージーリンク(約5㎜のエクステンションリンク)付き
サイズ: 直径42㎜、厚さ14㎜、総重量245g(実測値)
バリエーション: 18KYG製ケースおよび18KYG製ブレスレット(Ref.326938、457万8000円)、18Kエバーローズゴールド製ケースおよびアリゲーターストラップ(Ref.326135、392万7000円)
価格: 485万1000円

*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。

精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)

平常時    
文字盤上 +6
文字盤下 +5
3時上 +2
3時下 +1
3時左 +2
3時右 +2
最大姿勢差: 5
平均日差: +3
平均振り角:
水平姿勢 308°
垂直姿勢 266°

評価

ストラップとバックル(最大10pt.) 8pt.
操作性(5pt.) 5pt.
ケース(10pt.) 9pt.
デザイン(15pt.) 13pt.
視認性(5pt.) 4pt.
装着性(10pt.) 9pt.
ムーブメント(20pt.) 19pt.
精度安定性(10pt.) 8pt.
コストパフォーマンス(15pt.) 12pt.
合計 87pt.
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