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【85点】オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク 復刻モデル(1/5) 2012年09月号(No.42)

AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK EXTRA-THIN

40年前に誕生したオーデマ ピゲ不朽のアイコン「ロイヤル オーク」。その最新モデルには、オリジナルモデルへのオマージュが込められている。外観の美しさは果たして、ムーブメント部品の裏側にまで継承されているのだろうか?

イェンス・コッホ:文 TText by Jens Koch
ニック・シェルツェル、マルクス・クリューガー:写真 Photographs by Nik Schölzel, Marcus Krüger
岡本美枝:翻訳 Translation by Yoshie Okamoto


point
・素晴らしいデザイン
・卓越した加工品質
・精巧なムーブメント

point
・精度がやや期待外れ
・高額

アイコンの全貌に迫る

計の世界で“偉大なデザイン”を見つけるのは、それほど簡単なことではない。“偉大なデザイン”とは、瞬時にそれと見分けることのできるモデルを言う。1970年代初頭にデザイナー、ジェラルド・ジェンタがオーデマ ピゲのためにデザインしたロイヤル オークも、こうしたモデルのひとつである。ロイヤル オークは、スポーティーなスティール製ラグジュアリーウォッチという、今日もなお続くひとつのトレンドを生み出した。当時、ロイヤル オークに与えられたキャッチフレーズは、“鋼へのオマージュ”であった。

この時計と同じ価格を支払えば、ゴールド製ドレスウォッチを手に入れることができたほどの高額な価格設定にもかかわらず、あるいは、まさにそのためかもしれないが、ロイヤル オークはオーデマ ピゲという名門メゾンにとって最も重要なラインへと成長し、年月とともに数多くの派生モデルが誕生、堅固なスポーツライン「ロイヤル オーク オフショア」まで登場している。今年、ロイヤル オークは誕生から40周年を迎え、ディテールにさらなる改良が加えられた。最新作「ロイヤル オーク 復刻モデル」は、初代ロイヤル オークの伝統をしっかりと受け継いだモデルであり、ケースサイズも39mmと、オリジナルモデルを踏襲している。39mmという直径は、72年当時、初代ロイヤル オークが“ジャンボ”の愛称で呼ばれたほど、他を圧倒するサイズだったが、今日では過不足のない、程よいサイズと言えよう。

初代モデルでは白かった日付ディスクは、復刻モデルではダイアルカラーと同色になっている。また、オーデマ ピゲのブランドロゴにも、当時は別の字体が使用されていた。だが、これらの点を除けば、復刻モデルとオリジナルモデルは瓜ふたつである。“AP”のブランドロゴは、他のロイヤル オークで見られるように、12時位置に置かれてインデックスとして機能するのではなく、復刻モデルではオリジナルモデルと同様に、文字盤6時位置のバーインデックスの上に配されている。また、ロイヤル オークの他の現行モデルではインデックスと針の形状がより複雑で、エッジが斜めにカットされているが、復刻モデルでは先端に丸みを持たせることで、オリジナルモデルのディテールが再現されている。文字盤の表面も、“プチタペストリー”と呼ばれるモチーフで装飾され、より洗練された仕上がりになっている。このモチーフも、古い機械を使用し、ローレリーフ(訳注:浅浮き彫り)と呼ばれる技術によって再現された。この作業では、文字盤に複数の模様を重なり合うように付けていく。真鍮製の文字盤にこの模様を施す作業だけでも、機械を使用して1時間もかかるそうだ。

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