【82点】ピアジェ/ピアジェ ポロ FORTYFIVE

FEATUREスペックテスト
2009.11.29

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融合措置。ケースからブレスレットへと流れるような移行部は、素晴らしい出来映えである。

5ピースから成るケースは極めて手の込んだ構造で、感銘を受けるほどの精密さだ

バックルの機構もケースと同じように熟考され、時間をかけて丁寧に仕上げられている。ハイライトは、バックルの両サイドにある4個の小さなクラスプだろう。これらのクラスプを操作すると、ストラップをわずかに延長あるいは短縮することができるのだ。取扱説明書で"夏冬ポジション"と呼ばれているこのエクステンション機構は、ストラップをバックルの内部で前後にスライドさせるだけなので、外側からはまったく変化がないように見える。実際、温度変化に応じてわずかに変化する手首の太さに、簡単に合わせることができる。ただ、手首の上で時計の位置を何度直しても、着用時に時折バックルが不用意に開いてしまうことがあったのは残念な点である。
ピアジェが、10気圧の防水性を備えたポロにトランスパレントバックを与えてくれたのは、嬉しい決断である。サファイアガラスを覗くと、極めて美しい自社製キャリバー800Pを鑑賞することができるからだ。ブリッジに施されたサーキュラー仕上げは、ピアジェのムーブメント特有の装飾である。機能は時、分、秒の他、日付表示を備える。日付表示用リングは大きく、ふたつの窓で表示するビッグデイトに勝るとも劣らない。また、扇形の表示窓は、文字盤のレイアウトに心地良く順応している。3日分の日付を同時に表示する日付窓は、高い人気があるものの、必ずしもなければならないものではないが、文字盤の調和を崩す要因にはなっていない。