知られざる高耐磁時計の真価 Part.2

2017.11.13

現代社会の必須スペック

IWC 「マーク11」
いわば超耐磁時計の祖。第二次世界大戦中、レーダーのマイクロ波がムーブメントを耐磁させることが問題となった。対して、IWCは軟鉄製のインナーケースと文字盤でムーブメントを覆うという解決策を提示した。この手法は極めて有効で、以降の超耐磁時計のあり方を定めた。なお、耐磁性の実測値は7万8000A/mであった。
広田雅将:取材・文
Text by Masayuki Hirota
吉江正倫:写真
Photographs by Masanori Yoshie

いかにして耐磁性を確保しているのか?

ムーブメントを磁気から守るために最も効果的なのが、ムーブメント全体を「軟磁性体」でくるむ手法である。
とは言うものの、1980年代後半には、それ以外の試みも存在した。
しかし、多くの時計関係者は、耐磁性を高めるためには、今なお古典的な手法が有用であることを認めている。
では、軟磁性体のカバーはどのようにムーブメントを磁気から守っているのだろうか?
素材と磁気という観点から、その働きを見ていくことにしよう。

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