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タグ・ホイヤー/カレラ Part.3(1/4)

原点へと立ち返るカレラコレクションの現在

2010年発表のカレラ 1887で、いよいよ原点に回帰したカレラ。
以降自社製ムーブメントの拡充とともに、カレラは急速にバリエーションを増やしていくことになる。

タグ・ホイヤー カレラ 1887 クロノグラフ
「カレラ マイクロガーダー」のデザインを踏襲したモデル。かなりスポーティだが、カレラのデザインコードは守っている。自動巻き(Cal.1887)。39石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS×Ti(直径45mm)。10気圧防水。参考商品。


広田雅将:取材・文 吉江正倫、古浦敏行:写真
[連載第24回/クロノス日本版 2014年11月号より増補改訂]

 カレラデザインの本質を最も理解していたのは、元名誉会長のジャック・ホイヤーと、彼と共同でカレラの復活に取り組んだジャン・クリストフ・ババン(2000年から13年6月まで同社CEO)だろう。「1963年の時点で、ホイヤーは大変スポーティな時計を作っていた。しかしカレラは会社にとってターニングポイントとなった。というのも、エレガントで時間の読みやすい時計を作ることが狙いだったからだ」(ババン)。

 もっとも、エレガントで時間の読みやすい時計を作るのは、決して容易ではなかった。その試行錯誤を振り返ってみよう。2010年のバーゼルワールドで発表されたタグ・ホイヤー カレラ 1887クロノグラフのプロトタイプは、ベゼルの上にタキメーターがあった。しかし製品版ではタキメーターが省かれ、ベゼルは細身になった。その後さらにデザインは改良され、フランジにタキメーターが入るようになったのである。

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