リシャール・ミル/トゥールビヨン1945 Part.2

FEATUREアイコニックピースの肖像
2018.07.12

RM 012 [2007]
地板と受けの代わりに、パイプでムーブメントを支えた初の時計。ミル氏が完成度に納得しなかったため、リリースは1年遅れた。ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリの「金の針賞」を受賞。手巻き(Cal.RM012)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。Pt(縦48×横39.3mm)。限定30本。5000万円(生産終了)。


広田雅将、鈴木裕之:取材・文 三田村 優:写真
[連載第29回/クロノス日本版 2015年9月号初出]

[リシャール・ミル トゥールビヨン全機集]
ムーブメントビルダーが語るリシャール・ミルの手法

 ダイアルという概念を排し、搭載されるムーブメントそのものをビジュアル要素とするリシャール・ミルの手法。
この“既成概念の破壊”に根差したキーコンセプトは、ブランドローンチモデルとなった初作「RM 001」で既に実現されていた。
現時点で45機種にまでファミリーを増やしたリシャール・ミルのトゥールビヨン。

その全機のムーブメント設計を手掛けたジュリオ・パピ氏のコメントから、稀代のコンセプター、リシャール・ミル氏の手法を明らかにしてみたい。