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ブライトリング/ナビタイマー Part.3(1/4)

新体制下で復活を遂げた
〝ユイット・アビエーション部門〟の遺産

2018年1月29日、世界に先駆けて上海で開催されたロードショーで、ブライトリングはまったく新しいコレクションとなる「ナビタイマー 8」を発表した。
あまりにもアイコニックな存在であるナビタイマーをなぜ今、刷新したのか?
2017年7月に就任したCEO、ジョージ・カーンと、同年11月に加わったデザイナーのギー・ボーヴェ。ふたりのキーパーソンの取材を通してその意図を明らかにする。

吉江正倫:写真
広田雅将(本誌)、鈴木幸也(本誌):取材・文
[連載第45回/クロノス日本版 2018年5月号初出]

 今やナビタイマーは、歴史ある航空用クロノグラフ腕時計として、時計愛好家の間で知らない者はいない。だが、同社の〝ユイット・アビエーション部門〟と聞くと、まだ多くの愛好家には耳馴染みがないに違いない。だが今後、ナビタイマーにとって、このキーワードは欠かすことができなくなるだろう。同社が新CEOにジョージ・カーンを迎えて初めて発表したコレクション「ナビタイマー 8」は、このユイット・アビエーション部門を再発見することで誕生したからだ。

 そもそもユイット・アビエーション部門とは、同社創業一族の3代目、ウィリー・ブライトリングが1938年に設立した航空時計のための開発部門である。〝ユイット〟はフランス語で「8」を意味する。これは当時の航空機に搭載されるオンボードクロックのパワーリザーブが8日間であることに由来する。「ナビタイマー 8」の名称は、このユイット・アビエーション部門から来ているのだが、同部門の設立が、ナビタイマーが登場する14年前という事実は、新作ナビタイマー 8のデザインに大きな影響を与えた。

ナビタイマー 8 クロノグラフ
ナビタイマー 8 オートマチックの日付表示同様、デイデイト表示ディスクを文字盤と同色にすることで、すっきりした全体のデザインに調和させている。回転ベゼルに斜面を与えることで美観も追求。C.O.S.C.認定クロノメーター。自動巻き(Cal.13)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径43mm)。100m防水。価格未定。

ナビタイマー 8 ユニタイム
ナビタイマー 8にも、根強い人気を持つユニタイムがラインナップされた。文字盤外周に世界主要都市名と24時間表示を配したルイ・コティエ型のワールドタイム機能搭載。C.O.S.C.認定クロノメーター。自動巻き(Cal.B35)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径43mm)。100m防水。価格未定。


 ナビタイマーの最もアイコニックな要素であり、誕生以来受け継がれてきた航空用回転計算尺が、このナビタイマー 8にはない。その根拠のひとつが、インスピレーション源となったユイット・アビエーション部門の設立が、航空用回転計算尺を備えたナビタイマーの誕生より前にさかのぼるからだ。ナビタイマー 8のデザインを手掛けたギー・ボーヴェは言う。

ナビタイマー 8 デイデイト
歴代ナビタイマーと同じく、ラグには先端に向かって幅が広がるように面取りを施したが、「8」ではより立体感を強調。さらに、ラグ自体を短くすることでモダンな印象を与えるようにデザインされた。C.O.S.C.認定クロノメーター。自動巻き(Cal.45)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径41mm)。100m防水。価格未定。

ナビタイマー 8 オートマチック
ナビタイマー 8の最もシンプルなモデル。デザインモチーフとなったRef.768は、回転ベゼルの風防内に三角のポインターを持つが、ナビタイマー 8では回転ベゼル上に三角マーカーが配された。C.O.S.C.認定クロノメーター。自動巻き(Cal.17)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径41mm)。100m防水。価格未定。
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