ユリス・ナルダン【2021 新作】“音”に本気で向き合った「ブラスト アワーストライカー」

NEWSニュース
2021.04.19

「時刻を聞く」ことに焦点を当てたユリス・ナルダンは、ストライキング機構を進化させた「ブラスト アワーストライカー」を発表した。オーディオブランドであるデビアレ社との2度目のコラボレーションにより、音質・音量ともに歴代最高レベルのパフォーマンスを実現した。

ブラスト アワーストライカー


デビアレ社とのコラボレーション再び

 ユリスナルダンは2021年ウォッチズ&ワンダーズ(W&W)の新作として、音作りに本気で向き合ったストライキングウォッチ「ブラスト アワーストライカー」を発表した。

ブラスト アワーストライカー

ユリス・ナルダン「ブラスト アワーストライカー」
自動巻き(Cal.UN-621)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRG(直径45mm)。30m防水。1262万8000円(税込み)。

 時刻を読むのではなく、聞くということに焦点を当てた本作は、鐘の音が時刻を知らせていた中世の時代に由来するものだ。大きな時計台からデスククロック、そして腕時計の姿へと進化した過程において、時間そのものが常に音と共にあった。その歴史からインスパイアされ、ユリスナルダンは再び「音」と向き合ったのである。

 1980年代からストライキング機構の開発を復活させた同社は、2019年に「アワーストライカー ファントム」を発表して新天地を迎えた。スピーカーやイヤホンを手がけるフランスのオーディオブランド・デビアレ社とのコラボレーションを果たし、全く新しいストライキング機構の開発に成功したのだ。前作で培った技術を改良し、さらなる音響パフォーマンスを実現したのである。

ダイアル側から見える複雑機構

「ブラスト アワーストライカー」を開発するにあたって、同社のエンジニアチームは「ダイアル側にチャイム機構を配置する」「音質と音量をさらに向上させる」というふたつの課題を設けた。その目標は見事に達成し、自社製キャリバー「UN-621」が誕生した。通常はケースバック側に配置する330もの部品をダイアル側で機能させる事は容易ではない。6時位置に配置されたフライング トゥールビヨンは近年のユリス・ナルダンを象徴する「X」型であり、シリシウム製の脱進機を備えている。

ブラスト アワーストライカー

 正時と30分で自動的に音を奏でる本作のアワーストライク機構。10時位置のボタンを押すことで、開口部から見えるハンマーが、トゥールビヨンのゲージを旋回するように設計されたゴングを打ち鳴らす。ここにはデビアレ社の音量増幅機構が組み込まれているため、音量・音質ともに期待できるだろう。また8時位置のボタンを押すことで、機能のオン/オフが可能だ。

力強い「ブラスト」ケース

 2020年より展開されたブラストは、ステルス戦闘機からヒントを得たデザインを取り入れている。力強さを感じさせる、複雑な多面体で構成されたケースが特徴だ。音響効果を高めるため、クラックDLCを施したチタン製の中枠を、18KRGのパーツで挟み込むような構造になっている。豊かな音を実現しながらも、このケースは30mの防水性能を備えているのだ。

ブラスト アワーストライカー

音響に長けたオーディオブランドとタッグを組み、新しい技術を得たユリス・ナルダン。我々の想像を凌駕する時計製作に注目したい。


Contact info: ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791


ユリス・ナルダンが仏・音響ブランドとのコラボレーションモデルを発表


https://www.webchronos.net/news/37417/
まるでステルス偵察機のような、ユリス・ナルダン 2020年の新作「ブラスト」


https://www.webchronos.net/news/51714/
ユリスアンカー・エスケープメントを採用したユリスナルダン【2021 新作】「スパークリング フリーホイール」


https://www.webchronos.net/news/60916/