わったんさんのブログ
(一般に公開)
- 時計の解説2025年09月23日19:57
-
自分のYouTubeの動画です。
解説を希望して下さったのでまずは時計の読み方からです。
砂時計の上にペラペラの時分針がついていますが、もちろんプロトタイプ用の仮のものです。
ルモントワールの構造上、ルモントワールが動作する周期にしか針が動かないので、時刻が読みづらい時計となってしまいます。
※ルモントワールが使われる時計は塔時計などが多いですが、これは大きな針が建物の外側についているために雨風などの外乱によって針が押されて輪列に伝わるトルクを変えていしまうのを防ぐためです。
塔時計に使われるルモントワールの周期は大体が30秒もしくは1分です。
そのため、外からよく見ているとその周期事に針が30秒分ないし1分分グーっと動くのが見えます。
(儀象堂の塔時計は30秒周期です)
やっと本題に入りますが、僕の時計は周期が5分と、前例がないほどに長くなっています。
もちろん針は動画で分かるように5分に一度しか動きません。
そこでもう1つの表示機構として5分計の砂時計がついています。
針が4時15分を指している時に砂時計の砂が半分より少し落ちている場合は、4時15分+2~3分で4時17~18分と読むことができます。
砂時計の種類の中には目盛りつきのものや、くびれ以外の部分が円筒になっていて読みやすいものなどありますが、一般的な形を使い、アバウトな時刻しか分からないようになっています。
これは自分の性格が割とテキトーなためです笑
ちなみに砂時計は青砥の砂時計専門の職人さんに特注で作っていただき、5分計と言いながら4分55秒計になっています。
これは砂時計が回転する時間を考慮した結果です。5分計でテストすると、毎回片方は砂が落ちきって、もう片方は砂が少し残ったまま回転するという結果になります。
次は機構の解説をしようと思いますが、これを1年間で作らなければなりませんから、あまり余裕がありません。
既に残り半分を切っていますから、急いで作業していきます。
コメント