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各月のブログ

ロサキネンシスさんのブログ

(一般に公開)

好きだから!2018年06月24日13:00

現在の腕時計の仕上げは、価格に関係なくどれも本当に良くなった。
でも、その中から高級機と言われるものを選ぶとすると、失うもの=お金が、相当に大変に大きいことに気が付く。

街中のフリーマーケット、或いは委託BOX販売を尋ねると、昔その家のお爺さん?が使っていたらしい旧い時計が、お小遣い程度で売れればいいやとの値段で並んでいる。
当然、そのモノに保障は無く、手にして問題無いかは運次第。

この時計も、そんな場所で手にした一本だった。ケースやガラスは傷だらけ。精度も怪しい。
それでも何か惹かれるものがあり、手にした。
本来の時計の価値で考えたら、もってけドロボー価格。時計店でならジャンク扱いか?。

持ち帰り暫くして復活させようと中味を取り出し、数ヶ月かけてじっくりとケースとガラスの傷を修復した。
傷だらけだったフラットベゼルは、傷落としのついでに好みで曲面に磨き上げる。
反射防止コーティングが落ち斑模様になっていたガラスは、ガラセリウムで画像のようにコーティングと傷を消し去り修復した。

中の年差機械は、懇意にしている時計店で精度調整してもらい、今現在携帯月差約-2秒程度に調整できた。
1979年製なのに、99系の年差クオーツユニットは未だに問題ないことも確認できた。

過去に振り返れば、当時も高級機が出てた。
売っているそれが何であるか判断するのは、自分の知識。
それを手にしていいか自分の眼力で見極めて目利きで判断し、手にして今に復活させる。

売って設けようとなんて考えないから、ケースも自分の好みに我が手だけで仕上げ直す。
パッキン交換や電池交換も、自分の責任で行いそのための努力は怠らない。

全ては時計が好きだからであり、気に入って手にした古惚けた過去の高級機を我が手で復活させることは、一時計好きとして最高のことです。

今日もまた、軽くガラスを磨いてしまった。
ジャンク品のようだった時計が、その当時の威厳を私のオリジナル仕上げを加えて再復活。

世界初の年差ツインクオーツの一つであった、薄型のキングクオーツ(ツイン)。
その年差の証である二つの水晶の紋章が誇らしく、日々仕事の主力として今現在も出撃中です。

発売当時、高くて買えなかった高級時計が今、廉価で手に入り我が手で蘇らせることが出来たこと。
今の私には買えそうに無い価格高騰の高級時計に対する、一趣味人のささやかな趣味の方向転換?でした。
  • 腕時計全般
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コメント

1番~4番を表示

2018年
06月24日
16:41

1: LEM

いい趣味だと思います。
これが仕事だったら利益率とかお客との兼ね合いとかで嫌になることもあるかな?ですが、趣味ですから自分が納得できるところまで存分に時計に愛情を注げるのかなぁと。
無欲の愛ですね。そして自分も楽しめて癒されるのですから一石二鳥、いや一石三鳥以上でしょうか。ロサキネンシスさんならではの趣味だと思います。備わったものがないとなかなかできません。

2018年
06月24日
21:16

はじめまして

写真を拝見する限り いわゆるAランクの1本にしか見えませんが。
beforeを想像するにかなりの状態だったことを考えると 素晴らしい技術ですね。そして、大変そうですが、めっちゃ楽しいんでしょうね。

時計が傷付くのが嫌でなかなか保護シールがはがせない者にとっては 羨ましいです。

セイコーの物の良さにも感激です。

2018年
06月25日
22:45

LEMさん。
>いい趣味だと思います。
ありがとうございます。
時計って、ガラスに傷がついただけでそこがとっても気になって、使う気が失せるもんなんですよね。
ガラスの傷を自分で消せたらなと思ったのが90年代半ば。それから試行錯誤で来て、ガラセリウムに出合ったらあら簡単と、これらは過去の多くの書き込みで書いた通りです。
割れやヒビは無理だけれど、スクラッチ傷は消せるのが判ったから、今は楽しくて仕方がありません。
貴重な時計でも、ガラスの傷があっただけで爆安となるから、本当に一石3鳥です^^。

2018年
06月25日
23:04

ユックンさん。
こんばんは、はじめまして。
>めっちゃ楽しいんでしょうね。

それは楽しいですよ。
自分の手で、思うがままに傷が消せて修復できるんですから。
仕上がった時計は私のオリジナルとなりますし、傷だらけよりは綺麗な方がいいと実行しています。

傷も含めてそれがオリジナルだとそこに拘る方がいて、手を加えることへの批判は承知です。
手を加えて価値が下がると言う方も居ますが、自分が使う時計なのに売るときの価値を考えるなんて、なにか変ですからね。

>セイコーの物の良さにも感激です。
セイコーに限らず、シチズンも含めて国産は凄いですよ。
クオーツで言えば、最初期のQRやQZ、クリストロン等の70年代前半のものでも、手持ちは全て実稼動しています。私の過去の書き込みに、それらの機械も含めて紹介しています。
クオーツ時計は、70年代製はもの凄い技術の塊の高級機だったんですよ。
大切に使えば、もって当たり前かなと思います。

参考に、このKQのガラスの損傷跡の画像を載せます。
ガラスの縁だけは取りきれず、僅かに残っています。これは通常ではまず気づきません。
この傷がガラス全面に広がっていて、コーティング剝がれと相まって文字盤の視認性に難をきたすほどでした。その傷を綺麗に溶かして均しています。

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