9月のカレンダー

1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

最近のコメント

各月のブログ

LEMさんのブログ

(一般に公開)

できそこない腕時計館 89 ブローバ ムーンウォッチ (一般に公開)2018年09月01日06:03
できそこない腕時計館を書き上げて、自分時計探しはもう終了。腕時計はもう買わなくていいだろうと思っていたのが甘かった。ダークホースが現れました。
地元百貨店の質流れ展でブローバのちょっとハンサムなムーンフェイズを破格値で見つけて、月齢時計は持ってなかったなと思ったのが運の月?なんせ8000円でしたから、中古といってもこの出来映えにこの価格はないだろうと買わずに去るのも後ろ髪が引かれる思いで結局連れて帰りました。どう見ても8000円には見えず得した気分でしたが、やっぱりブローバって人気がないんだなと今まで殆ど知識のなかったこのメーカーについて調べ始めたのが更に運のツキ。「BULOVA MOON」で検索に引っかかってきたのが、その名もズバリのブローバ ムーンウォッチでした。
こんな時計がブローバから発売されていたのは神戸のロフトで見たこともありましたから知ってたのですが、月に行けなかったメーカーのムーンウォッチ(スピードマスター)のパクリ!と思ってバカにしてました。恥ずかしげもなくよく作ったなぁって。シチズンにも買収されたし、落ち目のメーカーだなと。
ところが、破格値のブローバムーンフェイズを買ってから調べてたら僕はブローバのムーンウォッチについて大きな勘違いをしていたことに気づかされました。

その1、
現行と同じ形のブローバクロノグラフが実際に月面で使われた。
その2、
アポロ宇宙船や月面での機材の計時は他でもないブローバが担っていた。

アポロ15号のスコット船長のスピードマスターが壊れていたので急遽、私物のブローバが月面で秘密裏に使われた。後にも先にも私物の腕時計が月で使われたのはその時だけ。しかしブローバはしっかり役目を果たし、月面車による世界初のドライブにも同行。世界初の月面ドライビングウォッチにもなった。 近年、その時計は唯一の私物ということでオークションに出され日本円で約2億円の価格がつきました。

アポロ宇宙船の頃に小型の高精度なクオーツ時計はまだ開発中、ブローバの音叉時計が唯一軽量で正確だったので当時まだ主流だった機械式ゼンマイ時計に頼ることを恐れ、重要な計時機器にはブローバ製音叉時計が使われていました。しかも支給されたスピードマスターが壊れたという想定外の状況にも関わらず無事に月面ミッションに使用されたとなると、これはめちゃくちゃ格好いいじゃないですか!

もう調べるうちに居ても立ってもいられなくなって買いに走りました。
店員さん曰く「普段は置いてないんです(田舎ですから…」と…僕が来るのを待っていたかのようにたった一本だけ陳列されていたのも運命だったかもしれません。

唯一是一本時計として選ぶ理由
・スピードマスターから始まった自分時計探し、ムーンウォッチで始まってムーンウォッチで終わるのも洒落てるかと。
・頑丈そうなケースと信頼のシチズン製は生涯使えるでしょう。
・アフターサービスでのランニングコストが安価で抑えられる。

唯一是一本時計として残念な理由
・大きく重い

大きく重いですが、最初から革ベルト仕様のを買いましたし重量は気にならないです。大きいですが、その分クロノグラフも見やすく実用的ではあります。 非常に優れたデザインで45mmというオーバーサイズの割に腕につけるとそれほどの違和感を感じずに使えます。

ブローバを知るキッカケになった8000円のムーンフェイズも一緒に写真掲載します。

(一般に公開)

コメント

1番~13番を表示

2018年
09月01日
06:40

1: LEM

シチズンが2008年にブローバを買収しましたが、音叉時計の時代にもシチズンとブローバは合弁会社(現 シチズン電子)を設立した関係があり非常に強い縁のあるメーカー同士であります。近年行き詰まったブローバをシチズンが助けた形ではないかと。セイコー8Fが使った手法に似ていますが通常のクオーツの8倍の振動で高精度を出そうとするプレシジョニストUHFムーブメントはシチズンがブローバの為に開発製造し自社ブランドでは搭載していないというところが、ブローバに対するシチズンの男前な態度ではないかなと僕は思います。

2018年
09月01日
06:47

2: LEM

クオーツとはいえできのいい中古が8000円で売られていた事からもわかりますが、日本でのブローバの知名度はかなり低く、復刻ムーンウォッチにしても日本語サイトでは引っかかるサイトもショップ以外では数も知れています。ショップサイトでも例えばAmazonでの評価もなく関心度の低さを示していますが、海外サイトでは比較的多くのレビューを見ることができます。
そして概ね購入した人は僕と似たような評価をしている点が興味深く、国が違っても思うことは同じだなとニヤリとしてしまうのです。

2018年
09月01日
06:55

3: LEM

この時計を買うものとしては当然でありますが、
オメガスピードマスターも好きだとか、長年の愛用者が多い。
なのにブローバのムーンウォッチも買ったというのは、シークレット扱いに近かった月面でのエピソードがオークションによって顕在化したことと、タイミングよく復刻したこと。
それと当時はユニバーサル製バルジュー手巻きと推測される機械式だったのを最新型のこだわりの高性能クオーツを搭載したことで、日常的に使う分にははるかにオメガスピードマスターよりも便利で安心、かつランニングコストがかからない。
オメガスピードマスターのメンテナンス料金とほぼ同じ金額で新品のブローバムーンウォッチを買えるわけですからコスト的にはお話にならないくらいフレンドリー。

2018年
09月01日
07:03

4: LEM

それでできの悪い安物っぽい時計であるなら考慮の余地もないですが、特殊な押しやすくクリック感のしっかりしたプッシュボタン や頑強なケーシング、そして視認性高く作られた文字板や針はビンテージのような忠実な復刻でありながら丁寧な作りです。
日本国内において特にシチズンの全面的なバックアップが付いた素晴らしい逸話あるムーンウォッチ、隠れた名品だと僕は思います。

2018年
09月01日
07:09

5: LEM

個人的にはシチズンブローバには申し訳ないですが、できればあまり流行って欲しくない自分だけが知ってる満足してる時計でおいておきたいところですが、こうしてブログを一般公開設定にするのは、長年ブローバを軽視(というかある意味敵視)してきた懺悔であります。
オメガスピードマスターに公式腕時計採用テストで敗れたイメージがあまりに強すぎたせいでもありますが、
真のアポロウォッチ、月時計はブローバだったと言っても過言ではないのではないかと今は思っています。

2018年
09月01日
07:20

ブランドイメージはどうしても最初の先入観に引きずられる傾向にありますね。(^^;

ブローバは実直時計のままで居てほしいです。

・Perfection before Production

・Quality before Quantity

という社是を守って。

2018年
09月01日
08:39

7: LEM

kuniyosiさん、
日本では確固たる地位にあるオメガとセイコーが比較対象で浮かんできますからイメージとしては分が悪いですね。それに対するイメージ回復策もとっていなかったみたいですし。
シチズン自体も自社の優秀さをそれほど誇示するメーカーではなく、使う人がわかればいいみたいなところもありますからね。
実直さに於いてはシチズンも同じくですから、この両社は気が合うのかもしれませんね。
よいコンビ関係で引き続きこれから更に魅力的な企業であって欲しいです。

2018年
09月01日
14:37

8: masa

ブローバ面白い時計多いですよね
今まで購入した数は5本、今の手持ちで3本です
現行品はデザインが少し大ぶりな気もしますが、
中身の信頼性を考えると十分にお得に思えます
で、現在も買おうか悩んでいたりも(^.^)
切っ掛けがないと目を向けにくいブランドですが
もっと知られても良いと思ってます

2018年
09月01日
16:52

9: LEM

masaさん、
そうでした。大先輩でありますね。プレシジョ二ストもお持ちでしたよね。
メンズは当然ですがレディースもお洒落にデザインされていますよね。
アリだと思いますが、ブランド志向の強い日本では拡販困難かもしれませんね。
確かに大振りで小ぶり回帰の昨今、時代遅れになるかもしれませんが、腕につけると不思議に馴染むので不思議です。
現在悩んでおられるモデルがどれか気になりますが、また買われたら教えてください!

2018年
09月02日
09:11

10: R35 GT-R

縁ですね。
時計というと、どうしても機械式に注目しがちですね。
私もLEMさんのプログを拝見して、改めてプローバというメーカーを知ることができました。
今回、もっと色んな時計に注目していこうかな、と気付かせていただきました(^^)。

2018年
09月02日
12:21

LEMさん。
とっても熱いですね^^。
本気で気に入ったものを手にした事が伝わります。

>あまり流行って欲しくない自分だけが知ってる満足してる時計でおいておきたいところですが、
大丈夫だと思いますよ。
今まで気にしてなかったものを誰かの書き込みで影響されたとしても、自分のコレクションとしてブローバというブランドの製品所持を見栄を張れることも含めて許容できなければ、まず買わないでしょから。

2018年
09月02日
12:46

12: LEM

R35 GT-Rさん、
機械式は勿論魅力的ですし、大方の時計趣味人にとってメインに来るものと思います。
コチコチ動く音を聴くだけでなんか落ち着くというかホンワカした気持ちになりますし、手巻き時計の巻き上げは至福の時間でもありますね。自動巻との一体感も捨てがたいし。共に生きてる感覚が機械式時計には強く感じることができると思います。
クオーツに関して言えば、それは科学そのものなんですよね。多くの賢人達が必死で時計の精度を追及してきた歴史を考えますと現在の究極の形はクオーツ時計を置いて他ならないでしょう。科学とは人間の生活を幸せにするもの。そして人間の生活を守るためのもの。時には戦争などのように逆に使われているように見えることもありますが、それも立場を考えれば開発した側の幸せや安全を守るためという大義がありますね。それが正解かどうかはわかりませんが。クオーツ時計なくして機械式時計を趣味として楽しむことは困難ですから本来的になくてはならないものですね。
シチズンやブローバのここ100年の歴史を考えるといかに時計本来の機能を向上させようとしてきたかがわかります。両社の結束はひょっとすると大きなものに化けるかもしれないと僕は楽しみにしています。
実は凄いのに隠れた注目されないメーカーってまだまだ他にありそうですね。

2018年
09月02日
12:58

13: LEM

ロサキネンシスさん、
まだまだ暑い時に熱い話を申し訳ありません。笑
いやぁ、この時計は本当に良いですよ。色んな意味がありますが、またお会いした時には直接に更に熱く語れればと思います。冬の方がいいかもしれませんね。^ - ^
ブローバについては更に調査を続けていますが、日本での知名度や人気は本当に底辺ですね。名前を知ってるだけでも大したもんだと思います。1970年頃までのブローバは本当に凄いんですけどね。どうもスイス時計称賛の風習は昔から根強いですし、落ちぶれたアメリカンウォッチのイメージを回復するには年月やエポックが必要ですね。2030年の月時計が勝負どころでしょうか。

1番~13番を表示

コメントを書く

本文
写真1
写真2
写真3
Chronos定期購読のお申し込み