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(一般に公開)

ウォレンサックの2インチパンチ2019年10月30日22:19
1インチパンチといえばブルース・リーだけれど、2インチはレンズの焦点距離の話しだ。
ウォレンサックというレンズ銘がある。戦時中はライカ用の純正レンズもあったもんだから
その筋では有名な光学機メーカーである。つまり、アメリカにもそこそこ光学機メーカー
は存在していた。そりゃそうだ、戦勝国なんだからそれぐらいじゃないとこっちもドイツや
国産のカメラにうつつをぬかしていられない。尤も、ウォレンサックという名前の通り、
創業者はドイツ系移民なんだけれど、それはこの際どうでもいいや。

で。今回手に入れたレンズはウォレンサックのヴェロスティグマット50mmF2.8という物だ。
どんなレンズかというと、CLRUS MS-35というレンジファインダーカメラ用のものである。
このクラルス・カメラ社は1946年から1952年頃にあったカメラメーカーとのことなんだけど、
詳細はよく判らない。無断で引用するのもアレなので、この辺とかで他人のふんどしである。

https://www.hayatacamera.co.jp/monthlyphoto/new-item/

https://clacamera.exblog.jp/6104702/

発売価格は122,75ドルとあり、同時期のコダックシグネット(51年発売)とほぼ同じ
価格帯で、よくあるコピーライカのひとつなんだけど、さりとて大衆機とはいいにくい。
なにしろキャディラックが約260ドルの時代である。現在のそこそこの車が300万だとして
半分なら150万程、という感覚だろうか。とにかくカメラはとてつもなく高級品だった訳だ。

で、何の因果かライカにも使われた件のウォレンサック社のレンズが使われていたんだけれど、
同じメーカー製とはいえ、レンズが同じ設計だったのかまではよく判らない。しかし、鏡胴部の
工作精度やメッキは往事のクオリティの高さを伺わせるのに十分な輝きを湛えているし、
申し訳程度にはコーティングもしてあるようだ。こんな国と戦争したってそりゃ負けるわな。

Clrausとはラテン語で、はっきりした。明確な、明るい。澄んだ、有名な、という意味らしい。
英語だとClearになるそうだ。なるほどカメラメーカーの名前にとてもふさわしいのだけれど、
残念ながら歴史に埋もれていってしまったようだ。つまり浜松にはポンポン屋がいっぱいあった、
みたいな話しかもだという気がする。だが、バトルシッパーである身には明確に素敵なレンズで、
誰も顧みない景色のなかに何かを見いだして切り取ってゆく、そんな撮影にはうってつけである。

ウォレンサックの2インチはブルース・リーが残した「考えるな、感じるんだ」「水のように生きる」
という言葉のように生涯刺激を与えてくれて、撮影のモチベーションになってくれるレンズだろう。

コメント

1番~2番を表示

2019年
10月30日
22:21

約70年経つのでアレやコレやあるけど、色ヌケはいい

2019年
10月30日
22:22

色味が浅いのはフレアって気もするので、てけとーなフードが欲しいところ

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