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BLANCPAIN Manufacture de haute horlogerie

ディテールチェック

フィフティ ファゾムス オートマティック 5008-1130-B52A

1953年に誕生した、現代のダイバーズウォッチの礎となった伝説のタイムピース「フィフティ ファゾムス」。それをベースとして、1957年から58年にかけて開発されたMIL-SPECを満たす軍用ダイバーズウォッチに、ブランパンがオマージュを捧げた2017年発表の限定モデル。

1958年初頭、アメリカ海軍に採用されたフィフティ ファゾムスが6時位置に装備していた水密性表示ディスクを再現した2017年発表の限定モデル。水がケース内に浸入するとディスクの白い部分が赤に変色して知らせる。SS(直径40.30mm、厚さ13.23mm)。300m防水。世界限定500本。139万円(税別)。

ラグの形状

ケース同様、ラグ全面にもポリッシュ仕上げが施される。ラグはケースの厚さに対して十分下方に湾曲しているため、ケース本体が腕の上で浮くことはなく、ダイバーズウォッチに相応しいしっかりとした装着感を与えてくれる。

6時位置の水密性表示機能

6時位置に配される水密性表示ディスク。ケース内に水分が浸入すると、ディスク半円の白い部分が、赤色に変色し、浸水を知らせる仕組み。ブランパンは、1958年にアメリカ海軍のテストをパスした後、やがて海軍水中爆破部隊や海軍特殊部隊のエリート隊員に、この「MIL-SPEC 1」ダイバーズウォッチを供給する契約をアメリカ海軍と締結する。

文字盤仕上げとロゴ、夜光インデックス

全体がポリッシュ仕上げされたケースに対し、ブラックダイアルには中心から放射状に広がる非常に細かいサテン仕上げが施され、ミリタリーウォッチらしく、文字盤の反射を抑える艶消し仕様になっている。逆回転防止ベゼルのインデックスだけでなく、文字盤のインデックスと時・分・秒針にも夜光塗料が塗布され、水中の暗闇の中で使用されるダイバーズウォッチの視認性を確保する。

ベゼルのサファイアクリスタルの丸み

逆回転防止ベゼルには、硬く、耐傷性の強いサファイアクリスタルを採用する。この素材はフィフティ ファゾムス誕生50周年を迎えた2003年に初めて登場したブランパンの革新性を示すものであり、サファイアクリスタルの下に表示される夜光インデックスを保護する役割を果たす。

ケースの裏側は、サファイアクリスタルによってシースルーバック化されており、210個の部品で構成されるブランパン製ムーブメントCal.1151を見ることができる。ブランパンのロゴが刻印された18Kゴールド製ローターにはNAC(プラチナ合金)コーティングが施され、軍用ダイバーズウォッチらしい落ち着きを見せる。

シリコン製ヒゲゼンマイ

搭載するムーブメントCal.1151のテンプのアップ。現代のブランパンの技術力を示す特徴である、シリコン製ヒゲゼンマイとフリースプラングテンプを搭載する。前者は、耐磁性を備え、後者は緩急針を廃したために高い耐衝撃性を持つ。加えて、シリコン製ヒゲゼンマイは、ヒゲゼンマイ伸縮時の重心移動を抑える最適な形状に成形できるため、等時性が改善され、結果、時計の精度も向上している。

NACコーティングされたゴールド製ローター

サファイアクリスタル製ケースバックからは、搭載する自社製自動巻きムーブメントCal.1151を見ることができる。ロゴが刻印された18Kゴールド製ローターにはNAC(プラチナ合金)コーティング、受けにはコート・ド・ジュネーブ装飾、さらに受けの角には面取りがなされ、ダイバーズウォッチながら高級機に相応しい仕上げが施される。

セイルキャンバスストラップの尾錠は、ケースの仕上げに合わせて全体がポリッシュされている。ストラップを留めるツク棒は十分に曲げられているため、ストラップの装着をスムーズに行うことができる。このほかに、NATOストラップとステンレススティール製ブレスレットのモデルもある。

Cal.1151

ブランパン自社製ムーブメントCal.1151。動力源である主ゼンマイを収めた香箱をふたつ備えることで、約4日間ものロングパワーリザーブを実現した。ムーブメント直径27.40mm、厚さ3.25mm。自動巻き(Cal.1151)。28石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約96時間。

全体がポリッシュ仕上げされたケースの9時側のケースサイドには、ブランド名が刻印される。オリジナルのフィフティ ファゾムスのサイズに近いケース径40.3mmに対し、厚さは13.23mmで、決してトゥーマッチではない。

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