2023年に発表されたブルーダイアルの腕時計から、見どころの多い3本を厳選

長年、人気を誇るブルーダイアルの腕時計。2023年にも多くの時計ブランドがブルーダイアルのモデルを発表した。その中から今回は、クロノスドイツ版の編集部がベスト3を厳選した。文字盤の色味だけではない、見どころの多い3本の時計を紹介しよう。

ブルガリ「オクト ローマ クロノグラフ」

　ブルガリ「オクト ローマ」の新しいクロノグラフモデルは、2023年に発表された数多のブルーダイアルモデルの中でも、最も注目を集め、最高に興味を掻き立てる作品であった。円と八角形を組み合わせたケース形状や、新しい自社製のCal.BVL399、文字盤にエンボスされたクルー・ド・パリ模様などが特徴である。

　それだけでなく、交換が容易なクイックチェンジシステムを備えた、セーフティフォールディングクラスプ付きのステンレススティール製ブレスレットと、文字盤と同じカラーで尾錠の付いたブルーのラバーストラップも付属している。着用者はエレガントなブレスレットを着けるか、スポーティなラバーストラップを着けるか、気分に合わせて選ぶことができる。日常使いに最適な時計でもあり、10気圧の水圧に耐えることができる。

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」

　オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」は、時計業界における偉大なアイコンのひとつである。1972年に誕生したこのラグジュアリースポーツウォッチに、2023年、オーデマ ピゲはブルーグレインの文字盤を新たに採用した。塗装はPVDコーティングによって施され、さらに光沢のある層が追加されている。非常に立体的な表面は、単なる色の選択にとどまらない新しい表情を時計に与えている。

　2022年、オーデマ ピゲは「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」に新しい自社製自動巻きムーブメントのCal.7121を搭載した。これは1972年のロイヤル オークで登場したCal.2121の後継である。より大きな香箱を搭載し、パワーリザーブを延ばしたCal.7121の厚さは3.2mmであり、前作に比べて0.15mm分厚くなっている。だが、ケースの厚さは既存作を踏襲して8.1mmのままだ。リンクで構成されたブレスレットは、ケースと同様に18Kホワイトゴールド製。50mの防水性能も備えている。

グラスヒュッテ・オリジナル「セブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイト オーシャンブリーズ」

　ドイツ、ザクセン州のマニュファクチュールである、グラスヒュッテ・オリジナルが展開する「セブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイト」コレクション。2023年には、その技術力に加え、クールでありながら独特な味わいをともなったブルーグレーダイアルが輝きを放つ。

　アントラサイトカラーのサブダイアルとパワーリザーブ表示用のブラックディスク、ラージデイトやアワーカウンター、ブラックラバーストラップの組み合わせが、レトロクラシックなレクタンギュラーモデルを、スポーティーで印象的な佇まいに仕上げている。