10月18日開催! シンガポールウォッチフェアで注目すべきブランドを紹介

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2023.10.10

10月18日から開催されるシンガポールウォッチフェア。今回はマイクロメゾンや独立時計師が出展する、“時計オタク向け”の同フェアで、特に注目すべきブランドを紹介する。マーヴィンのデッドストックを載せるラング 1943や、中国の独立時計師タン・ゼファーなど、シンガポールウォッチフェアは魅力的なメーカー/時計師が目白押しだ。

Text by Chronos-Japan
[2023年10月10日公開記事]


4つのオススメ出展ブランド&時計師

 2017年に開催されて以来、6年ぶりに開催されるシンガポールウォッチフェア。その最大の特徴はマイクロメゾンや独立時計師など、いわゆる“知る人ぞ知る”ニッチブランドを中心に構成されているということだ。

 今回はそんな同フェアに出展する24の出展者から、クロノス日本版編集部が注目すべきブランドを紹介しよう。


1.クロノスイス創業者の名を関した「ラング 1943」

ラング 1943

ラング 1943「エディションワン」
ブランドの記念すべき初作。1940年代風フィールドウォッチデザインに、現代的なフュメダイアルを組み合わせる。手巻き(Cal.L43.1)。17石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径39mm、厚さ8.4mm)。5気圧防水。

 22年に創業したラング 1943は、クロノスイスの創立者であるゲルト・リュディガー・ラングの名と、ラングの誕生年を組み合わせたブランドだ。

 現在、同社が展開するのは、「Edition One」「The Onion Crown King」「A Lang & Sun」の3本で、いずれも往年のフィールドウォッチを想起させるクラシカルなデザインを持つ。注目すべきは搭載されるCal.L43.1で、これはマービンCal.700のデッドストックを仕上げ直したものだ。

ラング 1943 ムーブメント

現在、3種類のフィールドウォッチを展開するラング 1943。いずれのモデルもマーヴィンのCal.700のデッドストックを仕上げ直したCal.L43.1を搭載する。

 直径39mm、厚さ8.4mmという小径ケースにロービートのオールドムーブメントを組み合わせるラング 1943は、時計愛好家要チェックのブランドだ。


2.ハイコストパフォーマンスで話題を呼んだ「オフィオン」

オフィオン 786

オフィオン「786 ベロス」
スペインの新興マイクロメゾン、オフィオンの代表作。よく磨かれたケース、立体感あるインデックス、凝った造形の針など、それぞれのディテールが高い完成度を誇る。自動巻き(Cal.TT718.00)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。18KRGケース(直径39mm、厚さ10.45mm)。50m防水。

 クロノス日本版のマイクロメゾン特集でも取り上げたことのあるオフィオン。一部の時計愛好家からは、すでにヴティライネン&カタン製の高品質なケースやCNCで抜かれた針や立体的なアプライドインデックス等の、凝ったディテールが評価されている。

 本社をスペインに持つオフィオンは、パーツをスイス以外にもドイツやスペインから調達しており、さらにアッセンブリーをドイツ、パッキングをスペインで行っている。そのため、新興ブランドとは思えないハイクォリティと、ミドルレンジに収まる販売価格を両立することに成功した。

Cal.TT718.00

786 ベロスの搭載するCal.TT718.00は、MHVJとソプロードが共同開発したエボーシュだ。左右対称のレイアウトと受けのグレーグルナイユ仕上げが目を引く。


3.文字盤カスタムで独自性を追求できる「サルトリー・ビラール」

サルトリー・ビラール SB04

サルトリー・ビラール「SB04」
サルトリー・ビラールで最もベーシックなSB04。文字盤の素材からデザイン、仕上げ、針の形状に至るまでをカスタマイズできるため、他と被りたくない時計を探している人には最適だ。搭載ムーブメントはラ・ジュー・ペレ製のCal.G100。自動巻き(Cal.G100)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.5mm)。3気圧防水。

 2015年にアルマンド・ビラールとルドヴィック・サルトリーが立ち上げたサルトリー・ビラールは、カスタマイズによって時計愛好家から支持を集めるブランドだ。

 現在展開されているモデルはクラシカルなセンターセコンドモデルの「SB04」とその小径モデルである「SB04s」、スモールセコンドの「SB05」、そしてケースとラグが一体化したスポーツウォッチの「SB07」の4種類。

 いずれのモデルも文字盤を豊富な選択肢の中からカスタマイズできるのが特徴だ。最もスタンダードなSB04を例に挙げるならば、ダイアルデザインやインデックスデザインはもちろん、ダイアルの素材や色、仕上げ、針の形状などが選べる。素材ひとつとっても、半貴石やチタンなどが用意されるなど、その充実ぶりは他社を圧倒する。

サルトリー・ビラール カスタマイズ

SB04でのカスタマイズ例。文字盤素材を真鍮にした場合は、写真のようにギヨシェを中心に28パターンの仕上げから選ぶことができる。素材は他に半貴石やチタンから選択可能だ。


4.AHCIブースに出展する中国の独立時計師「タン・ゼファー」

タン・ゼファー

中国の独立時計師、タン・ゼファー。1953年生まれの彼は、66年には父の元で時計師見習いとして修行を始め、80年から自身の時計店で修理業務に携わるようになった。2019年よりAHCIメンバー。

 シンガポールウォッチフェアでは、独立系ブランドのみならず、AHCIによる独立時計師ブースも出展される。このブースには「ゴールデンブリッジ」を開発したヴィンセント・カラブレーゼや、ハリー・ウィンストンの「オーパス13」を手掛けたルドヴィック・バルアーが参加するほか、中国のタン・ゼファーも作品を展示している。

 ゼファーはムーブメントの1/4にも迫るような大径テンプを持つCal.No.1や、多軸脱進機であるディアクシャル脱進機を搭載するCal.No.4など、独創的なムーブメントを4つ開発している。

タン・ゼファー No.4

タン・ゼファーが自身4番目に開発したCal.No.4。分割されたブリッジには幅広のコート・ド・ジュネーブと入り角・戻り角が与えられた面取りなどが施される。また、脱進機はコーアクシャル脱進機を発展させたというディアクシャル(Di-Axial)脱進機を搭載する。


10月18日から4日間にかけて開催

新興マイクロメゾンが多く集まる、“玄人向け”の時計展示会シンガポールウォッチフェア。会期は10月18日(水)〜21日(土)の4日間で、セントーサ島のエクエリアスホテル内で開催される。

Contact info: https://singaporewatchfair.com




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