ムーブメントが劇的な進化を遂げた、オメガ「スピードマスター スーパーレーシング」

FEATURE本誌記事
2023.12.08

常識外れの耐磁性や防水性能で時計界を牽引するオメガは、2023年の年明けに機械式の限界精度を突破する「スピードマスター スーパーレーシング」を発表した。その量産化に道筋をつけ、グレゴリー・キスリング副社長は、歴代オメガで最も複雑な腕時計「クロノチャイム」とともに実機を携えて来日。世界最高レベルの研究開発力を誇るオメガの〝現在地〟を考察する。

スピードマスター スーパーレーシン

三田村優:写真 Photographs by Yu Mitamura
大野高広:取材・文 Edited & Text by Takahiro Ohno(Office Peropaw)
[クロノス日本版 2024年1月号掲載記事]


最も有能にして最も意欲的な挑戦者

 時計界の1年を振り返って最も強烈なインパクトを残した出来事のひとつが、2023年1月の「スピードマスター スーパーレーシング」のあまりに鮮烈なデビューだった。「スピレート™システム」と名付けられた超精密な緩急装置により、日差0〜+2秒の認定を得た最初のタイムピースであり、その技術的な偉業は時計界に大きな衝撃を与えた。当初はスピレート™システムの複雑さゆえに生産数が限られるのではないかと危惧する声もあったが、さすがオメガのポテンシャルは天井知らず。きっちりと量産化に持ち込み、ついに各国のブティックを中心に入荷が始まった。

Cal.9920

1万5000ガウスに耐える最新世代のマスター クロノメーター Cal.9900をベースに、スピレート™システムを搭載したのがCal.9920。スイス連邦計量・認定局(METAS)が認定する精度は0~+2秒だ。実用性を重視するオメガは着用時に“遅刻”することを嫌い、マイナス方向の歩度は許容しない。

 改めて、その機構的な特徴と革新性についてまとめておこう。〝スピレート〞とは、スパイラル(らせん、ヒゲゼンマイ)とレート(歩度)の合成語「Spirate」。そもそもシリコン製ヒゲゼンマイは、磁気や温度変化に強いが、割れやすく、微調整ができないという欠点があった。オメガに限らず、シリコン製ヒゲゼンマイのすべてが、ヒゲゼンマイを挟んで有効長を変える緩急針ではなく、テンワの錘を調整するフリースプラングテンプを採用しているのもそのためだ。

 しかし、フリースプラングテンプは、テンワに付いた複数の錘を均等に微調整するのが難しく、専用の工具も必要となる。また、調整中にシリコン製ヒゲゼンマイに触れて壊すリスクもある。

Cal.9920
Cal.9920
スピレート™システムのキーポイントは、たわみで機能するフレキシブルブレードにある。これはヒゲゼンマイの端がつながるヒゲ持ち部のことで、たわみの剛性を牽引または圧縮の応力によって歩度調整する。例えば0.1秒/日単位の目盛りが付いたダイアル式緩急装置を反時計回り(Fast側)に回す①と、同軸の下にあるスネイルカムがスピレートを設置したブレードを動かし②、尻尾のように左外端に張り出したテンションスプリング(先端が②の+/-ネジに固定)を左に引っ張る。このフレキシブルブレードに与える牽引力③が、ブレードの剛性を高め、ヒゲゼンマイに作用して歩度を上げる。逆に遅くするにはダイアル式緩急装置を反対に回せばいい。フレキシブルブレードに圧縮力が発生し、フレキシブルブレードの剛性が低下して歩度が下がる。また、ヒゲ持ちや緩急装置を固定したブレードごと動かせるためビートエラーも調整可能だ。

 緩急針とフリースプラングテンプの〝いいとこ取り〞、さらには相乗効果で、機械式の精度の限界を突破したのがスピレート™システムだ。そのメリットとしてグレゴリー・キスリング副社長が挙げたのは7つ。1. テンプが動いていても作業できるため、調整時間を短縮できる。2. 調整幅がダイアル式緩急装置の目盛りで分かる。3. 微細な調整が可能。4. 簡単に扱える(将来的にブティックでも対応可能か)。5. ひとつの簡単なステップで素早く調整できる。6. フリースプラングテンプのような錘の調整がないので片重りのリスクがない。7. 調整時に共振器に触らないのでヒゲゼンマイを壊したり耐震装置が外れたりする心配がない。「まるで〝七不思議〞です」と、キスリングのプレゼンも絶好調だ。

 だが、この技術の実用化には高度な生産体制が必要となる。オメガはスウォッチ グループ内の膨大なスキルとリソースを活用し、技術の開発と量産化を100%自社で行った。その重要拠点はスイス国内に4つ。そのうちヌーシャテルの近くにあるふたつが、スピレート™システムのアプローチとデザイン面で大きく貢献したASULABとニヴァロックスFAR。前者はスウォッチ グループのR&Dセンターで、物理やフォトニクスの専門家たちが在籍し、後者で実際にシリコン製ヒゲゼンマイを製造する。そして場所をヴィルレに移し、ニヴァロックスFARでテンワとペアリング。次に通りを挟んだ反対側のETAとオメガのムーブメント組み立てラインで、テンプブリッジを取り付け、キャリバー9920に組み込み、テンワの錘でC.O.S.C.基準の歩度に仕上げる。ビエンヌのオメガでは、ケーシングやMETASのテスト、ブレスレットのアセンブリーなどを担当しており、日差0〜+2秒に収めたあと、ダイアル式緩急装置の目盛りをゼロに設定して出荷する。

Cal.9920

独特のヒゲゼンマイ形状を光照射でシリコンウェハーに描く事前準備を経て、約15分間のDRIE(深彫りエッチング)工程により、超精密なヒゲゼンマイを大量かつ均一に製造する技術を開発。エッチング後に数多くの仕上げ工程を経て、最後に湿気耐性と帯電防止効果のあるレイヤーを塗布する。

 スピードマスター スーパーレーシングの魅力はもちろん内部機構だけではない。外装デザインは、2013年にシリコンヒゲゼンマイや非磁性素材で超高耐磁1万5000ガウスを実現したシーマスター アクアテラにオマージュを捧げるもので、極めて個性的で斬新だ。特に文字盤やベゼルはオメガの技術力とセンスを感じさせる。

 まず、ブラックとイエローのコントラストが印象的な文字盤について、キスリングから「なぜ、ハニカムパターンにしたと思いますか?」と逆質問を受けた。我々が答えに窮していると「ブラックとイエローは強力な磁場の近くにも使用される警告色です。この2色のストライプが施されたアクアテラ1万5000ガウスの秒針を10年前に見たコレクターが、〝ミツバチ針〞と最初に名付けたのです。ミツバチといえばハチの巣、ハニカムパターンです。それで16年に16万ガウスの極限磁場に耐えたアクアテラのコンセプトウォッチにハニカム文字盤を採用しました。スピードマスター スーパーレーシングは、ミツバチ秒針とともに、その系譜を受け継いでいるのです」

スピードマスター スーパーレーシング

サンドイッチ構造により奥行き感のあるダイアルに。イエローのスーパールミノバは従来のグリーン発色とは違い、スピードマスターで初めてイエローに発光する。

スピードマスター スーパーレーシング

6時位置のデイト表示には、アクアテラ 1万5000ガウス誕生10周年にちなんで、ちょっとした演出がある。「10」の数字だけスピードマスターのロゴと同じ書体を採用しており、毎月10日にだけそのフォントが現れるのだ。

 このハニカムパターンはスタンピングだと側面が粗くなるため、レーザーで製作する。アブレーション加工用ではなく、真鍮を切削するための特殊なレーザーだ。そしてサンドイッチ構造の上層・下層ともにブラックDLCを施し、下層にはクリアラッカーを吹いてポリッシュに仕上げて深みを与えた。

 ダイアルを囲むベゼルの製造は、まずジルコニア酸化物を原料としたセラミックリングを、ダイヤモンドツールで機械加工することから始まる。次に、特定の深さにエングレービングできるレーザーでタキメーター目盛りを刻印。その上からイエローのエナメルを5層も塗布し、約800度以上に加熱することでグラン・フー エナメルの手順を踏む。最後に目盛りの刻印に入ったエナメルだけ残して除去する工程があり、化学的な方法で磨き上げて光沢を出す。

スピードマスター スーパーレーシング

ダイアル上層の製造プロセスを紹介する展示サンプル。左端の真鍮プレートから、特殊なレーザーでハニカムパターンに切削、最後にブラックDLCで仕上げる。

 このプロセス自体はオメガも経験済みだが、エナメルの新カラーをベゼルに与えるのは初めての挑戦だという。イエローは特に難しい色で、スピードマスターのような量産品に工業化レベルでエナメルの新色を出すには、通常3年はかかる。しかも、ベゼルだけでなく、指針や蓄光、ストラップまで、異なる素材で統一感あるイエローのトーンにそろえるのは難易度が高い。オメガの意欲的な仕事ぶりは、まさしく驚嘆に値する。

スピードマスター スーパーレーシング

スピードマスター スーパーレーシング
シリコン製ヒゲゼンマイの弱点を克服した新緩急調整機構「スピレート™システム」を初採用。3時インダイアルで12時間と60分のクロノグラフ積算を同軸表示する。付属のリサイクルナイロン製NATOストラップに付け替えると(写真)、よりカジュアルな印象に。自動巻き(Cal.9920)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径44.25mm、厚さ14.9mm)。5気圧防水。179万3000円(税込み)。

スピレート™システムは未来に向けて加速します

グレゴリー・キスリング

グレゴリー・キスリング[オメガ商品開発担当副社長]
マイクロテクニックの学士号とMBA、ラグジュアリーマネジメントの修士号を取得後、カルティエの技術部門を経て、2004年からオメガに在籍。マスター クロノメーターの全モデル導入を完遂したほか、製品デザインやムーブメントの開発に深く関わり、プロダクトマネージメント責任者として活躍。2022年からは商品開発担当副社長に。

「スピレート™システムのプロジェクトが始まったのは10年前のこと。ずいぶん長い旅路になりました」

 単独インタビュー時、グレゴリー・キスリングは感慨深げにこう語った。最初から携わっていたのか尋ねると、「えぇ、私が声掛けして始めたプロジェクトなので」と笑みを浮かべ、「最終的にここまで到達できたのは多くの協力があったから。たくさんの〝生みの親〞が関わっています」と付け加えた。

 生みの親はオメガ社内に留まらない。垂直統合型の組織のため、プロジェクトのさまざまな段階で、各所の多彩なスキルが助けになったという。スウォッチ グループの強みが、まさにそこにあると思う、とキスリングは強調する。

「試作品を外部に頼む手間がなかったのも大きかった。1回シミュレーションしたら試作品は全部グループ内で作れる。それをテストしてダメだったら、また別のシミュレーションに取りかかる。ヒゲゼンマイの完璧なジオメトリーが見つかるまでに1000回は試行錯誤しました。やっとこれで行けると確信できたのは3年前。調速に関しては、まさに革命的な装置になりました。ただ、あくまで調整ツールであって、これ自体がムーブメントの精度を確保するわけではありません。オメガがこの四半世紀に積み重ねた技術革新があってこそ真価を発揮できるのです」

 それが1999年のコーアクシャル脱進機の量産化であり、シリコン製ヒゲゼンマイ、1万5000ガウスの耐磁ムーブメント、2015年のマスター クロノメーター認定制度などだ。

「私たちの使命は卓越性、そして精度を追求し続けること。技術的な突破口は複数あるわけで、それぞれ結び付いて、関係性があって、すべてが一緒になって初めて完成する、そういった道のりを10年間歩んできました」

スピードマスター スーパーレーシング

「このディテールにも注目してほしい」とキスリングが強調したのは、クロノグラフ秒針の塗装。「ブラックからイエローのグラデーションになっているのが分かると思います。これはウルトラディープのグラデーション文字盤のために開発したマシンを転用して、グラデーション針を作るためのマシンに変えたのです。ダイアルを回す代わりに針を回転させ、スプレーの量をコントロールしてグラデーションに仕上げています。最初は『絶対に無理』と現場の技術者に言われたけれど、私も引き下がりませんでした(笑)」。その執念が実って、実に美しい自然なグラデーションになった。これもオメガの技術力を示す好例と言えるだろう。

 しかし、プロジェクトの途中で新型コロナのパンデミックが発生する。

「これほど複雑なプロジェクトを対面ではなく、オンラインで開発しなければならなくなったのは大変でした」

 また、スピレート™システムを他モデルに広げることは公言しているが、初期のコーアクシャルのように、既存ムーブメントにアジャストできるのか。

「9900はスピレートを組み込むのに十分な厚みがあったのですが、ほかの3つの自社キャリバーはそれだけのスペースがないのでスピレート自体を薄型にして対応します。どこを薄くするかは、あと少し時間をいただければ徐々に分かるはずです。まずは特許を取っておかないといけないので(笑)」


“追加” ではなく “融合” 。オメガがクロノチャイムに挑むべき理由

オリンピック 1932 クロノチャイム

オリンピック 1932 クロノチャイム
ストラップ取り付け部やリュウズ位置は1892年のミニッツリピーター腕時計、針やサブダイアルの位置と文字盤は1932年のオリンピック懐中クロノグラフにならったナンバードエディション。925シルバー製インナーベゼルと15分計&スモールセコンドの手彫りギヨシェは、チャイムの音波を表現したもの。グラン・フー エナメル文字盤にブルーPVDの18Kセドナゴールド製時分針、赤いラッカー仕上げのスプリットセコンド針、ブルーCVDのクロノグラフ針が映える。手巻き(Cal.1932)。45石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kセドナゴールドケース(直径45mm、厚さ16.9mm)。3気圧防水。7392万円(税込み)。

 過去にオメガが製作した中で最も複雑なこのムーブメントは、2022年秋に発表され、今回グレゴリー・キスリングに同行して初めて実機が日本に上陸した。クロノグラフの計時結果をミニッツリピーターで奏でる世界初の複雑時計を、オメガが作る意義について、キスリングはこう語った。

「もしこれが単なるスプリットセコンドクロノグラフ付きのミニッツリピーターであれば、多くのオメガファンを落胆させたと思います。オメガが作るべき時計ではない、ふさわしいブランドはほかにある、と。でも、オメガはパイオニアスピリットを持って、まったく違った切り口で開発しました。ひとつの複雑機構に、別の複雑機構を〝追加〞したのではなく、ふたつの複雑機能を〝融合〞させ、ゼロから開発し、新しいレベルの複雑機構を生み出した。これはオリンピックのオフィシャルタイムキーパーとして、また1892年に初めてミニッツリピーター腕時計を作ったオメガだからこそ挑戦すべき時計でした」

世界初のミニッツリピーター腕時計、ロサンゼルスオリンピックで使用された懐中クロノグラフ

(右)オメガ創成期にブラン兄弟が1892年に開発した世界初のミニッツリピーター腕時計。オリンピック 1932 クロノチャイムの着想の基になった。
(左)オメガが全競技のオフィシャルタイムキーパーを務めた1932年のロサンゼルスオリンピックで使用された懐中クロノグラフ。毎秒10振動で1/10秒を表示できたため、新作クロノチャイムも10振動を譲らなかった。

「オリンピック 1932 クロノチャイム」のコレクションボックス

特別仕様のコレクションボックスはウォールナット製。スプルース材で作られた共鳴板でチャイムの音色を増幅する仕組みだ。予備のレザーストラップと2本のレザーコードが同梱され、首から下げてストップウォッチ風にも使用できる。特殊形状のラグはクイックチェンジ機構付きだ。

 スウォッチ グループの強みを生かして開発・量産化したスピレート™システムと同様、クロノチャイムもまたグループの総力を結集させたマスターピースと言える。ムーブメントは6年の歳月をかけてブランパンと共同開発したものであり、雑音や摩擦の問題を解決したブレゲのマグネット式リピーターガバナーがクオリティを高めてくれた。

 一方、オメガが注力したコーアクシャル脱進機は、もともと標準的な振動数が前提の設計であるため、1932年の懐中クロノグラフと同じ1/10秒表示が可能な毎秒10振動にハイビート化するのが難しかったという。また、マスター クロノメーター認定を取得するため、50個のパーツに非鉄金属を用いて対応した。

スピードマスター クロノチャイム

スピードマスター クロノチャイム
Cal.1932をオリンピック 1932 クロノチャイムから時計回りに90度動かし、リュウズやサブダイアルの位置も移動。スピードマスターの第2世代「CK2998」に由来する意匠に、宇宙を思わせるブルーのアベンチュリン グラン・フー エナメルの文字盤とベゼルが印象的だ。セドナゴールド製の時分針とインデックスはダイヤモンドポリッシュ仕上げとし、音波パターンのサブダイアルにはブルーCVD仕上げの針を与えた。共鳴板付きウォールナット製ボックス付属。手巻き(Cal.1932)。45石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kセドナゴールドケース(直径45mm、厚さ17.27mm)。3気圧防水。7920万円(税込み)。

 機構的な主役であるクロノチャイムのポイントについても解説しておこう。通常のミニッツリピーターは現在時刻を読み取るが、クロノチャイムはクロノグラフの計測結果を読み取るため、「分」を読むスネイルカムは分カウンターに設置されている。そしてセンターの秒クロノグラフ車に「10秒ごと」をカウントするスネイルカムと「秒」を計るスネイルカムが組み込まれ、垂直クラッチに統合。5時位置(スピードマスター クロノチャイムは8時位置)の音符が先端に描かれたボタンを押すとクロノチャイムが起動し、分は低音、10秒は低音と高音の連続、秒は高音で計測結果を知らせてくれる。

 面白いのは、チャイムの3つのフェーズ間の無音部分が約1・5秒と一定であること。通常のリピーターはフェーズの長さが一定のため、音の回数が少ないフェーズであれば無音時間が長く残ってしまう。その点、美しいクロノチャイムの音色のテンポの良さが際立つのだ。

Cal.1932

ワンプッシュ式スプリットセコンドクロノグラフと、計測結果を音で知らせるクロノチャイム機能を搭載したハンドメイド・キャリバー1932。「クロノグラフ作動中はチャイムが鳴らせない」「チャイムが鳴っているときはクロノグラフが使えない」というセキュリティ機能を含め13の特許(ムーブメント以外を含めると17の特許)と575の部品で構成される。音を豊かに響かせるためケース本体に固定されたモノブロックのゴングを使用。両モデルともシースルーバックから、ゴールド46.44gを使ったレーザー装飾とポリッシュの贅沢な仕上げを鑑賞できる。ハンマーやテンプはダイアル側(左)に集約。1万5000ガウスに耐えるマスター クロノメーター。

 もう断言してもいいだろう。時計のイノベーションにおいて、オメガは最も有能にして最も意欲的な挑戦者である。宇宙へ、深海へと、時計界随一の伝説的なストーリーを有しながら、この四半世紀は耐磁性、防水性、精度と、スペック的な限界を次々に突破してきた。そして工芸品レベルでもチャレンジングな姿勢を崩していないことを、このクロノチャイムで証明してみせた。既成の方式の複雑化やソフィスティケーションではなく、根本からのドラスティックな転換。真の独創的なイノベーションは、模倣ではなく果敢な挑戦でしか生み出せない。そこはまさに、オメガの領分である。



Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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