2023年に発表されたダイバーズウォッチから、注目すべき3モデルを厳選

FEATUREWatchTime
2024.01.31

2023年も、さまざまなダイバーズウォッチが各ブランドから発表された。その中から、WatchTime編集部が選んだ注目の3モデルを紹介しよう。選ばれたのは、これまでも名作ダイバーズを生み出してきたオメガ、ブランパン、チューダーのモデルだ。

Originally published on watchtime.net
Text by Alexander Krupp
[2024年1月31日公開記事]


オメガ「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」

シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ

オメガ「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」
自動巻き(Cal.8912)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。O-MEGAスティールケース(直径45.5mm)。6000m防水。200万2000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

 オメガは2023年、シーマスターコレクションの誕生75周年を記念して、サマーブルーをまとった7つの特別モデルを発表した。異なるトーンのブルー文字盤を備えた各モデルは、それぞれ防水性能が異なる。

 その中で最もプロフェッショナル仕様なのが、6000mの防水性能を備える「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」だ。この防水性能には、もちろん現在のダイバーズウォッチの標準に求められる、プラス25%のセーフティリザーブも含まれている。

 信頼できる技術的なデータに加え、シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープの文字盤には、主に3つの視覚的なハイライトがある。ひとつ目は、この時計が耐えられる水深6000mの暗闇を表現した、黒に近いディープブルーのダイアルカラーだ。ふたつ目は、5大洋最深部に挑む有人探査プロジェクト「ファイブ・ディープス」チームが、約100万個のソナーでマッピングしたマリアナ海溝最深部のチャレンジャー海淵を文字盤に再現していること。そして3つ目は、文字盤にブラックライトを当てると、チャレンジャー海淵にある3つのプールと深度1万935m位置、「OMEGA WAS HERE!(オメガはここに到達)」という文字が浮かび上がることだ。

シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ

文字盤にブラックライトを当てると、チャレンジャー海淵にある西、中央、東の3つのプールと、「OMEGA WAS HERE!(オメガはここに到達)」という文字が浮かび上がる。

 これらは、アメリカの冒険家で環境活動家でもあるヴィクター・ヴェスコヴォの潜水記録に関連している。彼は2019年4月に、潜水艇で水深1万935mに到達した初めての人類となった。この時、ヴェスコヴォの潜水艇の外側に取り付けられたものと、データ収集用として搭載された合計3本のウルトラディープのプロトタイプが、耐久テストから無傷で生還した。

 このシーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープは直径45.5mm、厚さ18.12mmのO-MEGAスティールケースを備えている。また、耐磁性に優れたマスター・クロノメーターのムーブメント、Cal.891を搭載している。


ブランパン「フィフティ ファゾムス 70周年記念 Act 3」

フィフティ ファゾムス 70周年記念 Act 3

ブランパン「フィフティ ファゾムス 70周年記念 Act 3」
自動巻き(Cal.1154.P2)。28石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約100時間。9Kブロンズゴールドケース(直径41.3mm、厚さ13.3mm)。300m防水。世界限定555本。442万2000円(税込み)。(問)ブランパン ブティック 銀座 Tel.03-6254-7233

 ブランパンは、伝説的なダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」の誕生70周年を記念して、革新的なケース素材とダイバーのための象徴的な安全機能を組み合わせた特別モデル第3弾「フィフティ ファゾムス 70周年記念 Act 3」を発表した。

 ケースは、オメガでも採用されているブロンズゴールド製だ。ブロンズゴールドとは、37.5%のゴールドを含むブロンズ合金である。この合金は肌に優しく耐食性に優れ、従来のブロンズ合金にありがちなパティネーション(古色化)を防ぐことができる。文字盤の6時位置の浸水パッチは、ダイバーズウォッチやレトロウォッチのファンにとって興味深いものだ。フィフティ ファゾムスの歴史的なMIL-SPECの軍用モデルでは、ケースに水が入ると浸水パッチが変色して知らせてくれる。

 セラミックスベゼルを備えた直径41.3mmのケースは300mの防水性能を備え、ツインバレルによって約100時間のパワーリザーブを保持する自社製自動巻きムーブメントのCal.1154.P2を搭載する。このダイバーズウォッチには、海から収集された漁網をリサイクルして作られた、ツートーンのNATOストラップが組み合わせられている。世界限定555本で、ラグジュアリーなコレクターズアイテムとして位置付けられている。


チューダー「ペラゴス FXD」

ペラゴス FXD

チューダー「ペラゴス FXD」
自動巻き(Cal.MT5602)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。Tiケース(直径42mm、厚さ12.75mm)。200m防水。58万3000円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570

 チューダーの「ペラゴス」は、現在あるダイバーズウォッチの中で最もプロフェッショナルなモデルのひとつだ。チューダーが2021年に発表した「ペラゴス FXD」は、ペラゴスをさらに進化させたモデルだ。FXDは、固定という意の「Fixed」の略である。両方向回転のベゼルを備え、水中作業に従事する兵士のために作られたチューダーのナビゲーションウォッチに着想を得ている。

 2023年発表の新しいペラゴス FXDは、同モデルで初めてブラックダイアルを採用し、逆回転防止機能を備えた回転ベゼル搭載のダイバーズウォッチへと変貌を遂げた。セラミックディスクのチタン製ベゼルには、蓄光塗料が塗布された目盛りが刻まれている。このベゼルは、ダイバーズウォッチと呼ぶことができるISO規格を満たしている。

 本モデルには、固定されたラグに通すストラップが2本付属する。1本は中央に赤色のストライプが入ったカーキグリーンのファブリックストラップで、ベルクロで装着する。もう1本は、内部をグラスファイバーで補強したラバーストラップとなっている。


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