エスパス ド カミネ 真に価値ある時計に出会えるサロンでの格別な〝時計体験〟

FEATURE本誌記事
2024.02.17

2023年10月にグランドオープンを果たした「エスパス ド カミネ」。神戸・三宮を拠点に独自性溢れるウォッチブティックを展開する、老舗中の老舗であるカミネが手掛ける9つめの店舗が魅せるその真価とは?

エスパス ド カミネ

ただ時計を売るためだけの店舗ではなく、時計好きが集まって交流できるサロンとしてのスペースを目指した「エスパス ド カミネ」。したがって、開放感のある高い天井は快適な空間を演出するためには必要な要素であったという。店舗に入った左手にブレゲのコーナーを広々と取っても、正面と右手にはローラン・フェリエやローマン・ゴティエなど、マイクロメゾンのためのスペースもゆとりを持って設けられている。
Edited & Text by Yukiya Suzuki (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2024年3月号掲載記事]


2023年10月にグランドオープンした「エスパス ド カミネ」

エスパス ド カミネ

瀟洒なイメージが強い神戸の中でも、特に高級感のあるエリアに位置する「エスパス ド カミネ」。こうした場所柄、クルマで来店する顧客も多く、店舗の周りは落ち着いたゆとりある環境に恵まれている。時計好きや時計愛好家が集えるサロンにとっては、まさにうってつけだ。(左)ブレゲのコーナーにも応接スペースが設けられている

 店内に足を踏み入れて、まず目を見張るのが開放感のある高い天井だ。同時に高級感も漂わせるその広いスペースの中央には、時計の展示ではなく、ゆとりある接客スペースが設えられている。近年、ラグジュアリーブランドほど、居心地のよい空間でのホスピタリティを重視する傾向にある。価値ある良い時計を、他所では味わえない満足感とともに提供する〝時計体験〞。これこそが真のラグジュアリーだという考えからだ。

 今や〝目利き〞と呼ばれる時計愛好家や時計好きの人々は、こうした特別な場所で、自分にとって真に価値のある時計を求めている。しかも、ワンブランドブティックとは異なり、この「エスパス ド カミネ」では、時計業界での長い経験に裏打ちされた信頼性を誇るカミネだからこその品揃えに出会うことができるのだ。

エスパス ド カミネ

店舗に入った正面奥の壁には世界地図と主要都市の時刻を表示する時計が設置される。

 店内で最も大きなスペースを持つのは、ブレゲのコーナーである。だが、注目すべきは、スイスを代表する老舗ラグジュアリーブランドのブレゲだけでなく、昨今、特に注目を集める独立系マイクロメゾンの時計も充実していることだ。少量生産ゆえの〝痒い所に手が届く〞ような細部に至るまで目の行き届いた卓越したウォッチメイキングを哲学に掲げるブランドが多く、中でも古典的な意匠と独自の脱進機を持ったムーブメントを搭載する「ローラン・フェリエ」と、それとは対照的に、モダンな意匠の中に、現代的な設計ながら圧倒的な仕上げを施したムーブメントを搭載する「ローマン・ゴティエ」は最注目だ。今や人気ゆえに、なかなか実機にお目にかかれないこうしたマイクロメゾンの名機たちを実際に手に取れるのが、このブティックの独自性であり、大きな魅力である。

 加えて、取り扱いブランドに関する各種イベントも定期的に開催されるというから、ますます目が離せない。

エスパス ド カミネ

夜になると、静かな雰囲気の中で、ガラス張りのショーケースのような「エスパス ド カミネ」は落ち着いた佇まいを見せる。

店舗情報

〒650-0036 兵庫県神戸市中央区播磨町46 ニッケ播磨町ビル
(カミネ 旧居留地店の南すぐ)

電話番号/078-325-3600
営業時間/10:30~19:30(水曜定休)


ローラン・フェリエのトークショーがエスパス ド カミネで開催!

https://www.webchronos.net/news/108779/
カミネ代表取締役社長、上根亨氏の原点になった時計と上がり時計

https://www.webchronos.net/features/32509/