アーノルド&サンの4つの魅力とは?

FEATURE本誌記事
2018.12.05

イベント当日は広田編集長による解説の後、セールスマネージャーによるブランド紹介やタッチ&トライが行われた。

スイス本社でセールスマネージャーを務めるフランソワ・ピッチ氏はアーノルド&サンの時計づくりのポイントを次のように語った。デザインの対称性を保つこと。中の機械を見せること。文字盤を立体的にすること。スケルトンにすること。これらの要素を持つことで「メカニカル ポエトリー」な作品が出来る。また、併せて同氏はアーノルド&サンの時計づくりの真の強みとして、自由度の高いデザインを挙げた。これは、各モデルの専用ムーブメントを自社で開発できるため、直径や厚さ、輪列配置などムーブメントの造形に時計のデザインが制約を受けない、“デザインありき”の設計が可能ということである。

トークショーの後にはタッチ&トライコーナーも設けられた。少量生産のアーノルド&サンだけあり、これだけの実機が集まることはそうそうないだろう。

“動きの面白さ”を伝えられるのがタッチ&トライの良いところ。静止画はもちろんのこと、スマートフォンを使って機械の動きを動画撮影する人が多かったのもアーノルド&サンならでは。



当日は実際に時計を手に取り、リュウズを回すなど、操作感を確かめることが可能。グローブトロッターは特に人気で、常に誰かしらがそのユニークな機構と感触を確かめていた。

「トゥールビヨン・クロノメーター No.36」
今回、本誌編集長がオススメした中で特にイチ押しだったのが本作。受けを分割することで、面取りすべき箇所が普通のムーブメントよりも増えてしまうが、すべての角をしっかりと処理している点を高く評価。手巻き(Cal.A&S8600)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約90時間。SS(直径46mm)。30m防水。398万円(税別)。


Contact info:ブローバ相談室 Tel.0570-03-1390