ヴァン クリーフ&アーペルによる 自然の移ろいを堪能するエキシビションが京都にて開催

FEATUREその他
2022.12.01

ジュエリーの見どころをピックアップ!

 ヴァン クリーフ&アーペルと花々との絆は、創業すぐに始まっている。最初は、1907年に発表されたマーガレットをシンプルに描いたブローチ。その後、26年に任命されたメゾン初のアーティスティック ディレクターのルネ・ピュイサンが新たなヴィジョンと独創的なスタイルをもたらした。30年代から、彼女が着目した植物や動物といった自然の姿は、さまざまなかたちでお披露目されてきた。

(左)ピンクとレッドスピネルを点描画のように緻密に配した立体的な2016年製のピヴォワンヌ クリップ。
(右)現在も人気を集めるロータス クリップ。神社の静謐な空間に美しく馴染んでいた。

 今回のエキシビションでは、古いものでは38年制作のアネモネやブーケのクリップが出展されている。見逃してはならないのが、33年に特許申請された「ミステリーセット」を活かしたブドウの葉やポピーのクリップだ。ミステリーセットとは、土台や爪となる金属が見えないようにストーンを取り付ける技法のこと。レールにはめ込むように、貴石をひとつひとつカットし、研磨を繰り返して作り上げる熟練の技が必要なものだ。他にも、メゾンを代表するハードストーンの花弁が魅力のローズ ド ノエルのクリップや合間を飛ぶパピヨンのクリップなど多彩に揃う。

ルビーがミステリーセットされた1951年製のぶどうの葉のクリップ。

 私的なベスト1とベスト2は、1970年代に作られたポップな色彩の組み合わせが楽しいサン ルイ クリップ。そして、きのこのクリップだ。緻密に観察されたデッサンから生まれたジュエリーたちの立体的な様子を総覧すると「自然はアシメトリーで出来ている」ということにも気付かされる。お気に入りの一画を見つけながら会場を回遊するのがおすすめだ。

コーラルを生かした1969年製のきのこのクリップ。

コーラルとオニキスの絶妙な配色が魅力的な1974年製のサン ルイ クリップ。


エキシビションの世界をもっと楽しむふたつのコース

 せっかく、京都の地に出掛けたなら、このエキシビションを軸に目的別にふたつの楽しみ方をしてみてはいかがだろうか。
ひとつは、「開運コース」。ヴァン クリーフ&アーペルといえば、アルハンブラが代表するようにラッキーモチーフで有名なメゾン。もともと、幸福な結婚から始まった歴史もあり、そのハッピーパワーを持つジュエリーが集積した場所なら、よい気を受けそうだ。さらに帰りに、下鴨神社で参拝をすれば運気アップ間違いなし。十二支のお社があり、自分の干支のお社を参拝するという珍しいスタイルをぜひ体験してほしい。具体的な祈願内容があるなら、昇殿参拝をしても。

 もうひとつは、「芸術鑑賞コース」。京セラ美術館で2023年2月12日(日)まで開催されている「アンディ・ウォーホル・キョウト」に立ち寄って、アンディ・ウォーホルが日本で見たいけばなを描いた作品に触れれば、また違った自然界の美に触れることができる。

エキシビション「LIGHT OF FLOWERS 花と光」

●開催期間/開催中~2022年12月12日(月)10:00〜17:00 ※予約不要 入場無料
●開催場所/世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)境内 京都市左京区下鴨泉川町59


片桐功淳 プロフィール

片桐功淳(かたぎり あつのぶ)

片桐功淳

花道みささぎ流家元。1973年、大阪生まれ。人類が原始に持つ、植物や自然への憧憬や畏敬の念を具現化するために、民俗学を手掛かりに、いけばなの技術を用いた表現方法を模索している。空間設営から撮影までをこなし、個展を中心に精力的に活動を続けている。著書に写真集『Sacrifice-未来に捧ぐ、再生のいけばな』(青幻舎2015)などがある。


2022年 ヴァン クリーフ&アーペルの新作まとめ

https://www.webchronos.net/features/78916/
【漫画】詩的表現にかける情熱 ヴァン クリーフ&アーペル

https://www.webchronos.net/comic/13986/
ヴァン クリーフ&アーペル、音と動きが紡ぎ出すミュージカルウォッチの到達点

https://www.webchronos.net/features/62159/