ロレックスGMTマスターⅡの魅力に迫る。モデルや選び方を紹介

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2020.06.23

オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡは、ロレックスが展開する腕時計の中でも、特徴的なデザインのモデルが多い。GMTマスターⅡの魅力や、初期モデルであるGMTマスターから受け継がれる系譜、お気に入りの1本を選ぶ方法などを紹介する。


GMTマスターⅡとは

ロレックスが誇る「GMTマスターⅡ」は世界を股に掛けて活躍するジェットセッターに向けた高性能時計。誕生から現在までの歴史を交えながら概要を解説しよう。

パイロット向けプロフェッショナルウォッチの後継

GMTマスターⅡは、1950〜90年代まで国際線のパイロット向けに製造されていたプロフェッショナルウォッチ「GMTマスター」の系譜を継ぐ現行コレクション。

GMTマスターは、24時間表示の副時針を追加したムーブメントと、赤と青で昼夜を示す回転式ベゼルを組み合わせることで、2カ所の時刻を同時に表示し、その機能性において世界にその名をとどろかせた。

GMTマスター2

後継となるGMTマスターⅡは、単独で運針可能な時針を得たことで、シンプルな操作により最大3地点の時刻を同時に把握できるようになっている。

現在は、国際線のパイロットだけでなく、世界中を飛び回るビジネスパーソンやトラベラーの間でも活用されている。

パン・アメリカン航空での採用からGMTマスターⅡまで

第2次世界大戦後の1950年代は、航空技術が発達し、ジェット機が世界中を飛び回るようになった時代だ。

世界各地での正確な時刻の把握が重要視され始めると、パイロットたちからは、異なるふたつのタイムゾーンが確認できる時計を求める声が上がった。

このような背景のもと、当時米国のフラッグ・キャリアでもあったパン・アメリカン航空は、2カ所の時刻を同時に把握できる時計の製造をロレックスに依頼する。

パン・アメリカン航空の要望に応え、ロレックスが生み出したのが55年誕生の「GMTマスター」だ。

「GMTマスター」は同社のオフィシャル時計としても採用され、さらに83年には、最大3カ所のタイムゾーンを把握できる「GMTマスターⅡ」が発表された。GMTマスターは99年に生産終了となっており、現行モデルはすべてGMTマスターⅡである。