クロノス日本版編集長・広田雅将が語る「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」のハイライト&動画へのご招待

FEATUREその他
2023.11.17
PR:CARTIER

カルティエが2023年9月15日~10月1日まで東京・原宿で開催した「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」は、同社が得意とするデザインと職人技にフォーカスしたイベントだった。カルティエは会場を贅沢に使い、過去と現在のマスターピースを並べたのである。その見どころを紹介する。

広田雅将(クロノス日本版):文 Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
ケン木村:写真 Photographs by Ken Kimura
[2023年11月17日公開記事]


カルティエ ウォッチが培ってきたクリエイションとサヴォアフェールを総覧する悦び

 この「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」の最大の特徴は「没入体験型イベント」ということだ。

 入り口に掲げられたのは、5つの抽象的な線画。時計好き、カルティエ好きであれば、これらがカルティエを代表するアイコンであることに気づくはずだ。時計を見せずとも、ケースだけでモデルが分かるという強みを、いきなり強調している。確かに、どのメーカーも、デザインだけで認知されるようなモデルをひとつは持っている。しかし、複数あるメーカーは、カルティエをおいて他にないだろう。

TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える

イベント会場に入って最初の展示がこの「PIONEERING SPIRIT」のブースだ。パネルと映像によって、立体的にカルティエが切り拓いてきたウォッチメイキングにおけるパイオニア精神を表現。

 最初の入り口を通ると、「PIONEERING SPIRIT」(パイオニア精神)のブースだ。スクリーンに流れる動画では、近代的腕時計の祖である「サントス」と、そこに携わった飛行家アルベルト・サントス=デュモン、そしてルイ・カルティエが大写しになっている。「サントス」を生んだ両者の出会いが描かれるのはもちろん、なんと、1909年に特許を取ったデュプロインバックルまでカバーされている。簡単にバックルを留められるデュプロインも、確かにカルティエのアイコンに加えるべきものだろう。

 続いては、カルティエの傑作を並べた「WATCHMAKER OF SHAPES」(フォルムを生み出すウォッチメイカー)のブース。こちらの設えは、カルティエが出展する時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(旧SIHH)を思わせるもの。天井に空をあしらったのは、飛行家であるアルベルト・サントス=デュモンへのオマージュか? ブースの中心には、やはりカルティエのアイコンであるローマ数字のインデックスが立体的なオブジェ兼ディスプレイとして配され、その内側には、1970年代以降から2000年代までのアイコニックなモデルが並べられた。

TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える

「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」のハイライトと言ってもよい展示が、この「WATCHMAKER OF SHAPES」(フォルムを生み出すウォッチメイカー)のブースだ。カルティエ ウォッチを象徴するローマ数字のインデックスを巧みにディスプレイに採用し、ヴィンテージモデルを中心部に展示。外周の壁面には、代表的な現行モデルをメンズとレディースに分けて、ヴィンテージモデルを取り囲むように配置。天井にもローマンインデックスを青空とともにあしらい、カルティエのウォッチメイキングのエッセンスが随所に盛り込まれる。

TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える

 筆者はカルティエの展示を見る機会に恵まれたが、「タンク(ノルマルやルイ カルティエ)」「サントス」「クロシュ」などが、往年の「Paris」銘や「CPCP(コレクション プリヴェ カルティエ パリ)」を含めて一通り展示された例は非常に珍しい。このブースだけでも、「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」に足を運ぶ価値はあっただろう。

 ローマンインデックスをかたどったディスプレイの周りに展示されるのは現行モデルだ。アイコンモデルを進化させたタイムピースが揃っている。「タンク」のスケルトンや「タンク アシメトリック」などを一堂に見られる機会は、今回を除いて滅多にないだろう。


ディスプレイの中に入り込んで味わい尽くすカルティエの世界観

 カルティエの傑作ヴィンテージと現行モデルを並べた「WATCHMAKER OF SHAPES」(フォルムを生み出すウォッチメイカー)のブースを抜けると、4つのアイコンモデルにフォーカスした「CULTURE OF DESIGN」(デザイン文化)のブースに至る。円柱状のケースには「タンク」「サントス ドゥ カルティエ」「パンテール ドゥ カルティエ」「バロン ブルー ドゥ カルティエ」がディスプレイされ、それらはまるで腕時計が浮かんでいるように円柱ケース内を上下している。

カルティエ ウォッチの4つのアイコンモデル「タンク」「サントス ドゥ カルティエ」「パンテール ドゥ カルティエ」「バロン ブルー ドゥ カルティエ」をそれぞれ4つの円柱状のディスプレイに収め、その外周の曲面スクリーンにそれぞれのデザインの特徴を映し出した「CULTURE OF DESIGN」(デザイン文化)のブース。

 ちなみに、これらのモデルは、多くの著名人に愛されたが、「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」では、そういった情報は一切ない。今回の特別なイベントにおいて、カルティエはデザインに着目したのである。

あえて暗くしたトンネル状の展示スペース「TECHNIQUE SERVES BEAUTY」(美を支える技術)。その曲面には、「ファーストクラス マニュファクチュール」を標榜するカルティエのウォッチメイキングのノウハウが映し出される。それを担うのは、2001年にスイスのラ・ショー・ド・フォンに設立されたカルティエのマニュファクチュール(自社一貫生産工場)である。

 最後のブースが「TECHNIQUE SERVES BEAUTY」(美を支える技術)だ。トンネル状の展示スペースでは、カルティエの特徴である自社一貫生産体制が紹介されている。説明は一見あっさりとしているが、実は時計専門誌に載るほど、情報の質は濃密だ。そしてブースの最後には、「サントス」の最新版であるマイクロローター自動巻きを搭載した「サントス デュモン」スケルトン ウォッチが紹介されていた。1904年の「サントス」に始まったカルティエのウォッチメイキング。締めくくりを最新作の「サントス デュモン」でまとめられるのも、長い伝統があればこそ、だろう。

サントス デュモン

Antoine Pividori © Cartier
「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023」で発表された2023年のカルティエの新作の中でもひときわ注目を集めたカルティエ「サントス デュモン」スケルトン ウォッチ。ムーブメント開発と外装のデザインを両立して行えるカルティエだからこそ可能になった、スケルトナイズされたムーブメント構造と一体化したダイアルデザインが特徴。特に、自動巻きを担うマイクロローターに施された飛行機は最大の見所。これは、アルベルト・サントス=デュモンが1907年に考案した初期の飛行機「ラ ドゥモワゼル」をモチーフにしたもの。自動巻き(Cal.9629 MC)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約44時間。SSケース(縦43.5×横31.4mm、厚さ8mm)。日常生活防水。469万9200円(税込み)。

 残念ながら、原宿で開催されていた〝リアル〟なイベント「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」は10月1日で終わってしまった。しかし、スマートフォンがあれば、バーチャルに体験することは可能だ。しかもナレーターは、俳優の渡辺謙と平手友梨奈なのである。〝リアル〟なイベント見逃した方は、ぜひチェックあれ!


Chronos × HODINKEE × スペシャルゲスト対談

Chronos × HODINKEE × スペシャルゲスト対談

『クロノス日本版』編集長・広田雅将と、時計メディアのホディンキー・ジャパン編集長・関口優氏にスペシャルゲストの江口洋品店・江口時計店・代表取締役の江口大介氏を加え、カルティエのデザインを語り尽くす対談企画第3弾の「コノサーズ トーク」。

 1904年誕生の「サントス」以来、カルティエが培ってきたウォッチメイキングにおけるクリエイションとサヴォアフェール(匠の技)の魅力と真価を、「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」の展示を通して、三者三様に語り合った動画は、以下から。


Contact info: カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-1847-00


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