女性に時計をプレゼントしようと思うのなら、“一生ものの時計”を選ぶことで、より強い気持ちを伝えられるだろう。いつまでも着用し続けてもらえるレディース時計の選び方や、相手に喜ばれるおすすめのモデルを紹介する。
“一生ものの時計”を選ぶポイント
優れた品質と長く使えるデザインを、兼ね備えた時計こそ、一生ものであるといえる。まずは品質を重視するブランドを選び、年齢を重ねて永く使えるデザインの時計を探してみよう。
品質を重視するブランドか
一生ものの時計を選ぶ際は、まず品質にこだわっているブランドを選ぶことが重要だ。高級時計ブランドに分類される製品なら、メンテナンス体制も含めて品質面で大きな信頼を置ける。
高級時計が高級たる理由のひとつに、高品質な素材を用いていることが挙げられる。目に見えるケースやベゼル、ブレスレットなどの部分だけでなく、内側に隠れたパーツにも品質の良い高級素材を使用しているのだ。
他の追随を許さない独自の卓越した技術で時計を製造している点も、高級時計の品質を保証している大きな要素であることの他ならない。由緒ある歴史に裏打ちされた製造技術は、低価格帯商品のそれとは別次元の世界だ。
年齢を重ねても使えるデザインか
一生ものの時計を女性に贈ろうと考えるなら、まず始めにデザインにもこだわりたい。時代に左右されない、いくつになってもその人にふさわしいデザインがおすすめだ。
派手すぎたり、凝ったデザインの時計は、年齢を重ねていくうちにその時代とマッチしなくなる可能性もなきにしもあらず。極めてシンプルでベーシックなデザインを選びたい。
贈り物としてチョイスするレディース時計。着ける女性の立場に立って、着け手が心底納得できるデザイン選びに注力したい。
一生もののレディース時計があるブランド
カルティエ、ショパール、エルメスといったハイメゾンブランドなら、一生もののレディース時計を見つける近道のひとつだ。各ブランドの特徴や魅力に迫る。
フランスの名門ジュエラー&ウォッチメイカー「カルティエ」
世界屈指のジュエラーとして君臨するカルティエは、1847年に誕生したフランスの老舗メゾン。高品質の時計を製造する時計ブランドとしての認知度もきわめて高い。
優れた金属加工技術は、ジュエラーとして培ってきたカルティエの真骨頂である。独自ムーブメントを多数ラインナップしており、真のマニュファクチュールとしての歩みも鋭意進めている。
航空黎明期に製作した時計にオマージュを捧げる「サントス ドゥ カルティエ」や、「タンク」、「パシャ ドゥ カルティエ」など、腕時計の歴史にその名を残すコレクションを世に送り出してきた。

ダイヤモンドを贅沢に使用した「ショパール」
ショパールは時計メーカーとジュエラーという、ふたつの顔を持つブランドだ。1860年に時計メーカーとしてスイスに誕生し、カール・ショイフレ3世(現ショパール会長)が事業を受け継いだことをきっかけに、ジュエリー業界へ参入した歴史を持つ。
ショパールを象徴する意匠、それが「ムービングダイヤモンド」だ。文字盤の周囲をダイヤモンドが流れるように動く技術は、ラグジュアリーウォッチ業界に衝撃と技術革命をもたらした。
メゾンの代表的コレクション「ハッピーダイヤモンド」や、「ハッピースポーツ」を選べば、ダイヤモンドの軽やかな動きを腕元で堪能できる。ペアで着用したい場合は、「アルパイン イーグル」がおすすめだ。
洗練された美しさの「エルメス」
@ GUY LUCAS DE PESLOUAN
フランスの老舗メゾンであるエルメスは、1837年に馬具工房としてスタートした。ブランドのロゴマークには、主人不在の四輪馬車と従者が描かれている。
エルメス時計のストラップには、最高品質の革素材が使われている。独特の色味と質感が、他のブランドでは味わえない魅力を、エルメスは腕時計に与えているのだ。
代表コレクションには、スクエア型のケースが印象的な「カレH」や、馬具の鐙(あぶみ)から着想を得て作られた「アルソー」などがある。