電子の王道カシオのおすすめ腕時計9選。特徴や選び方とともに解説

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2023.01.07

カシオの腕時計の選び方

カシオの腕時計はブランド展開が幅広く、想定される着用シーンやデザインの方向性はさまざまだ。

最適な1本を見付けるために、ムーブメント・ダイアル・機能の3つの面に、フォーカスを絞って見ていこう。

ソーラーなどムーブメントで選ぶ

駆動方式で見た場合、カシオの腕時計はクォーツ式・タフソーラー・電波ソーラーの3種に大別できる。機能的にシンプルなクォーツ式は安価だが、動力は電池から得るため、定期的な電池交換が必要だ。

タフソーラーであれば、太陽電池を動力源としたクォーツ式腕時計であるため、電池の残量を気にする必要がない。

電波ソーラーは、タフソーラー機能に加えて各国の原子時計由来の時刻を電波受信するため、時刻合わせすら不要だ。忙しなく働くビジネスパーソンには、最も手間いらずな電波ソーラーが向いているだろう。

文字盤デザインで選ぶ

ダイアル表示で見た場合、カシオの腕時計はアナログ表示・デジタル表示・ハイブリッド表示の3種に大別できる。ビジネスシーンやフォーマルシーンで着用するなら、アナログ表示をチョイスしよう。

3針モデルで物足りないなら、クロノグラフや第2時間帯表示など、インダイアルによる表示のあるモデルがおすすめだ。

デジタル表示は運針に掛かる動力や構造がないため、運針のストップや機械的故障のリスクもない。

スマートフォンリンク機能や各種センサーなど、搭載する機能によってはハイブリッド表示が便利に使えるだろう。

機能で選ぶ

カシオの腕時計に搭載される機能は、機械的な機能と電子的な機能に大別できる。

アナログなクロノグラフやワールドタイマーを搭載したモデルもあるが、デジタル時計にもストップウォッチ機能やGMT機能はあるため、求める機能を意識しよう。

各種センサーによる計測機能やGPS機能、スマートフォンリンク機能なども便利だ。防水性能や耐低温性能などが高いモデルもあるため、着用シーンやライフスタイルに合った機能を加味しよう。


オシアナスのおすすめモデル

カシオの数あるブランドの中で、精緻なデザイン性という意味で筆頭に挙がるのがオシアナスだ。鮮やかなオシアナスブルーや必要十分な機能性が所有欲をくすぐる、オシアナスのおすすめ3選を紹介しよう。

洗練されたオールブラック Manta OCW-S5000B-1AJF

「OCW-S5000B-1AJF」

オールブラックの中にブランドカラーのオシアナスブルーが一層際立つ、マンタコレクションの中でも洗練された外観の1本。ケースとブレスレットには耐摩耗性に優れるDLC加工を施している。充実した機能面のみならず、ザラツ研磨による外装の仕上げの美しさにも注目したい。「OCW-S5000B-1AJF」。光発電クォーツ。SS(直径42.3mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。22万円(税込み)。

「マンタ」コレクションの「OCW-S5000B-1AJF」は、オールブラックの中にオシアナスブルーが静かに輝く、洗練されたフェイスの電波ソーラー時計だ。

24時間積算計を持つクロノグラフと、約300都市に対応するワールドタイマーを搭載している。スマートフォンリンク機能により、瞬間的な都市設定やサマータイムの自動修正も可能だ。

機能面でも魅力的だが、ザラツ研磨によるケースやブレスレットの精緻な仕上げも見逃せない。価格は22万円(税込み)だ。

際立つブルーフェイス Classic Line OCW-T3000-2AJF

「OCW-T3000-2AJF」

87gのチタン製ケース・ブレスレットに加え、幅広いベゼルやラグがスポーティーな印象のモデル。ダイアル全体に明るく爽やかなブルーを蒸着し、これまでのT3000のイメージを一新した。Bluetooth®︎機能を搭載し、スマートフォンとリンクした時刻修正機能や、ワールドタイムの設定を直感的に操作することが可能だ。「OCW-T3000-2AJF」。光発電クォーツ。Tiケース(直径43.1mm、厚さ11mm)。10気圧防水。11万円(税込み)。

「クラシックライン」コレクションの「OCW-T3000-2AJF」は、爽やかなブルーとチタン製ケース・ブレスレットの組み合わせにより、ビジネスシーンに映える電波ソーラー時計だ。

ベゼルは都市名表示ではなくタイムゾーン表示であるが、GMT機能の仕様はOCW-S5000B-1AJFと同様である。6時位置の12時間計でホームタイムを表示し、ローカルタイムとの切り替えも可能だ。

情報量は多いが、両面無反射コーティングのサファイアクリスタル風防と大ぶりなインデックスにより視認性は高い。価格は11万円(税込み)である。

方位計搭載のモデル CACHALOT OCW-P2000-1AJF

「OCW-P2000-1AJF」

「オシアナス」初の本格的なダイバーズモデル。愛称の「Cachalot(カシャロ)」は、最大潜水深度約3000mと海洋生物の中でも驚異的な潜水能力を誇るマッコウクジラを意味する。ダイバーズモデルながら電波時計機能、Bluetooth®によるスマートフォンリンク機能で高い精度も実現。加えて、スマートフォンの専用アプリは潜水位置と時間を自動記録するダイビングログ機能を備える。「OCW-P2000-1AJF」。光発電クォーツ。Ti(直径45.8mm、厚さ12.5mm)。ISO規格200m潜水用防水。25万3000円(税込み)。

「カシャロ」コレクションの「OCW-P2000-1AJF」は、200mの防水機能を備えた本格的なダイバーズ仕様の、スポーティーかつユニークなデザインの電波ソーラー時計である。

ワールドタイマー機能も備えているため、慣れない旅先で活躍するコンビネーションである。価格は25万3000円(税込み)だ。


エディフィスのおすすめモデル

エディフィスは、スポーティーかつスタイリッシュなデザイン性と、高度なエレクトロニクス技術との融合が魅力だ。着用シーンが自在で、コストパフォーマンスの高い、エディフィスのおすすめ3選を紹介しよう。

スマホとリンク可能 EQB-1000XYD-1AJF

「EQB-1000XYD-1AJF」

黒いダイアルに鮮明な赤いメーター類が映えるデザインが若々しい印象を与える。ケースは直径45.6mmと大ぶりだが、厚さは8.9mmと控えめで装着性を高めた。Bluetooth®︎機能でスマートフォンのアプリと連動。約300都市から選択できるワールドタイムや、計測したストップウォッチのデータを1/1000秒単位で管理できる機能も備える。「EQB-1000XYD-1AJF」。光発電クォーツ。SS(直径45.6mm、厚さ8.9mm)。10気圧防水。4万9500円(税込み)。

「EQB-1000XYD-1AJF」は、スマートフォンリンク機能によりワールドタイマーやクロノグラフとの連携ができるタフソーラーモデルだ。

6時位置のラップタイムインジケーターで前周とのタイム比較が行え、計測データは専用アプリによって1/1000秒単位で管理できる。

スマートフォン経由でタイムサーバーの情報を取得する「Accurate Time System」により、時刻の自動調整も可能だ。

鮮烈な赤が映えるデザインや8.9mm厚のケースによる、軽快な使用感も魅力である。価格は4万9500円(税込み)だ。

逆回転防止ベゼル採用 EQW-T670DB-2AJF

「EQW-T670DB-2AJF」

エディフィスらしい明るめのブルーを基調とし、立体感のあるインデックスやインダイアルを大胆に配置。逆回転防止ベゼル(カウントダウンベゼル)を採用した電波ソーラー時計で、クロノグラフの他にGMT機能を搭載する。また都市コードを裏蓋に刻印し、ダイアル上の表示を減らすことで視認性を高めている。「EQW-T670DB-2AJF」。光発電クォーツ。SSケース(直径45mm、厚さ11.1mm)。10気圧防水。5万5000円(税込み)。完売済み。

「EQW-T670DB-2AJF」は、クロノグラフとGMT機能に加えて、逆回転防止ベゼル(カウントダウンベゼル)を搭載した電波ソーラー時計だ。

6時位置には24時間計、3時位置には同じく24時間制のホームタイム表示があり、カウントダウンベゼルと組み合わせた計時のパターンは豊富である。

スポーティーではあるが爽やかなフェイスで、カジュアルシーンにもビジネスシーンにも使える汎用性の高さも魅力だ。価格は5万5000円(税込み)である。

厚さ9.9mmを実現 EFS-S560YD-1AJF

「EFS-S560YD-1AJF」

搭載する機能を絞って薄型化と低価格化に徹したモデルで、クロノグラフと6時位置にはバッテリーインジケーターを備える。ケースの厚さは9.9mmと薄く、外観も比較的控えめなため、使い勝手が良く、活用できるシーンも広がるだろう。3万800円(税込み)とエディフィスの中では良心的な価格設定である。「EFS-S560YD-1AJF」。光発電クォーツ。SS(直径45.4mm、厚さ9.9mm)。10気圧防水。3万800円(税込み)。

「EFS-S560YD-1AJF」は、エディフィスとしては機能が控えめの、シンプルかつリーズナブルな薄型ソーラーモデルだ。

6時位置には30分積算計とバッテリーインジケーター、9時位置にはスモールセコンド、12時位置にはクロノグラフ秒針を配し、いずれもレーシングスタイルの意匠を採り入れている。

エディフィスのデザインは好みだが、スマートフォンリンク機能やワールドタイマーは必要ないという場合に、有力な候補となるだろう。価格は3万800円(税込み)である。


ウェーブセプターのおすすめモデル

ウェーブセプターの所有者は、時刻合わせや電池切れといった悩みと無縁だ。実用性や安心感が抜群で、コストパフォーマンスが高い、ウェーブセプターのおすすめ3選を紹介しよう。

世界6局の電波受信 WVQ-M410DE-1A2JF

「WVQ-M410DE-1A2JF」

世界6局の電波を受信することが可能なマルチバンド6を搭載したウェーブセプターの上位機種。クリーンなデザインで、汎用性が高いタフ仕様なのがこの機種の魅力。クロノグラフの他にワールドタイム、時刻アラームなど、ワールドワイドに活躍するビジネスパーソンに役立つ機能が満載だ。「WVQ-M410DE-1A2JF」。光発電クォーツ。SS(直径43.5mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。3万3000円(税込み)。

「WVQ-M410DE-1A2JF」は、世界6局の電波受信に対応した、多機能な電波ソーラー時計である。

日本2局とアメリカ・イギリス・ドイツ・中国の標準電波を毎日受信するため、時刻のズレはまず生じない。さらに、ワールドタイマーやクロノグラフに加え、時刻アラームも搭載している。

控えめながらスポーティーかつシンメトリックなデザインであり、ビジネスシーンでも活躍する高機能な腕時計としておすすめだ。価格は3万3000円(税込み)である。

視認性高く実用的 WVA-M630TDE-1AJF

「WVA-M630TDE-1AJF」

時・分・秒表示はアナログ表示で、カレンダーやワールドタイムは6時位置のデジタル液晶で表示する「アナデジ」仕様の電波ソーラー時計。日本だけでなく中国、アメリカ、ヨーロッパの標準電波にも対応したマルチバンド6を搭載するため、面倒な時刻設定とは無縁だ。「WVA-M630TDE-1AJF」。光発電クォーツ。Ti(直径42.1mm、厚さ11.1mm)。5気圧防水。3万3000円(税込み)。

「WVA-M630TDE-1AJF」は、デジタルとアナログのハイブリッド表示による、視認性の高い電波ソーラー時計である。

時刻表示にはカシオとしては珍しいアラビア数字インデックスを採用し、6時位置にはカレンダーやワールドタイムを表示するデジタル液晶を配することで、ベゼルやダイアルはすっきりとまとまった。

色差の少ないツートンカラーで、LEDライトにはアンバー色を用いるなど、細部まで目にやさしい仕上がりだ。価格は3万3000円(税込み)である。

9時位置の小針でモード表示 WVA-M650D-1AJF

「WVA-M650D-1AJF」

アナログ表示とデジタル表示の良さを両立させたモデル。12時位置と6時位置の2カ所にデジタル液晶を配置し、それぞれでカレンダーやワールドタイム、アラームセットなどの機能を表示する。数多くの機能を搭載しているにもかかわらず、デジタル表示のおかげでシンプルなデザインにまとまっている。「WVA-M650D-1AJF」。光発電クォーツ。SS(直径43.5mm、厚さ14.5mm)。10気圧防水。3万800円(税込み)。

「WVA-M650D-1AJF」は、6時位置と12時位置のデジタル液晶を操作する、多機能な電波ソーラー時計だ。

ワールドタイマー・時刻アラーム・カレンダーなどデジタル表示する機能は多いが、9時位置のモードインジケーターで操作・表示中の機能が確認できる。

高機能だがシンプルかつスタイリッシュな、カシオならではのハイブリッド表示が楽しめるモデルだ。価格は3万800円(税込み)である。


メンテナンスとサポート

カシオの腕時計は仕様が多彩であるため、時刻合わせの方法は個別に確認する必要がある。機械式腕時計ほど手間は掛からないが、クォーツ式腕時計にも手入れやメンテナンスが必要であることも意識しよう。

時刻合わせのポイント

カシオの腕時計は、アナログ表示・デジタル表示・ハイブリッド表示のモデルがあり、それぞれに標準電波を受信するモデルとしないモデルがある。

時刻合わせが必要になった場合、操作方法は腕時計の仕様によって異なるため、まずはケースバックに刻印された「操作説明ナンバー」を確認しよう。

この4桁あるいは3桁のナンバーを控えておけば、カシオ公式サイトの「お客様サポート」内の「時刻合わせ」ページから、該当するナンバーの操作説明ページを参照できる。

革や金属などベルトの種類別の手入れ

レザーストラップが水や汗で濡れた場合、乾いた柔らかい布などでやさしく拭き取ろう。濡れたままの状態で放置すると色移りの危険があり、シンナーや油脂などを付着させると変色や破損につながる。

樹脂ストラップの場合も注意点は同様だが、メンテナンスの際には水洗いをしてから、から拭きしよう。

金属製のブレスレットなら、中性洗剤や石鹸を水で薄め、柔らかい歯ブラシなどでこすり洗いをする。その際、ケースはラッピングして保護しよう。

電池交換や修理のサービス内容

ソーラーモデルの場合、定期的な電池交換の必要はないが、使用するほど充電容量は落ちていく。電池交換や修理を依頼する場合は、購入店またはカシオ公式サイトから申し込みをしよう。

なお、紹介したモデルのうち、オシアナスであれば「プレミアムブランド専用修理サービス」や「あんしん点検パック」のサービスが受けられる。前者はオーバーホール、後者は内部点検および外装の洗浄だ。


カシオの時計を使ってみよう

カシオの腕時計は、スイス製の高級機械式腕時計を追わず、独自の方向性で発展を続けている。クォーツ式腕時計にとって実用性の高い機構のみを採用し、不必要な装飾は施さない。

高機能なモデルであっても操作性や視認性が高く、コストパフォーマンスは抜群である。高度なエレクトロニクス技術を凝縮した、日本人のライフスタイルや感性にマッチする腕時計を身に着けてみよう。



Contact info: カシオ計算機お客様相談室 Tel.03-5334-4869

川部憲 Text by Ken Kawabe


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