ジン、ダマスコなどドイツの時計ブランドから質実剛健なパイロットウォッチ8本を紹介

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2022.11.10

ラコ「クロノグラフ ミュンヘン」

クロノグラフ ミュンヘン

ラコ「クロノグラフ ミュンヘン」
自動巻き(Cal.Laco50/ETA 7750ベース)。17石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径42.3mm)。10気圧防水。世界限定200本。完売(発売時34万1000円)。(問)リンクアップ Tel.075-693-1236

 1925年に創業し、第2次世界大戦時には旧ドイツ空軍のパイロットウォッチを製造、納入していた実績を持つラコ。「クロノグラフ ミュンヘン」は、ステンレススティール製ケースにサンドブラスト加工を施し、光の反射を抑えている。インデックスと時分秒針には蓄光塗料が塗布されており、暗所での視認性も高い。

 ブラックダイアルの12時位置には、方向を示すためのクラシックなトライアングルが配されている。またクロノグラフ機能に加えて、日付と曜日の表示機能も備えている。10気圧防水のケースには、リベットをあしらったカーフスキンレザーストラップが装着されている。


ハンハルト「417ES」

417ES

ハンハルト「417ES」
自動巻き(セリタ Cal.SW 510 M)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約58時間。SSケース(直径42mm)。10気圧防水。完売(発売時35万2000円)。(問)リンクアップ Tel.075-693-1236

 1882年に創業したハンハルトの「417ES」は、ハンハルトが1957年から62年にかけてドイツ空軍に納めたパイロット・クロノグラフ「417」の復刻版だ。当時は直径39mmのケースサイズだったのに対し、本モデルは直径42mmと大きくなっている。風防にはドーム型サファイアクリスタルを採用しているが、ケースの厚さは13mmとスリムな仕上げだ。

 両方向回転ベゼルはオリジナルを踏襲するレッドマークを備え、文字盤のブランドロゴは当時のものが再現されている。モデル名の「ES」は、ドイツ語で「ステンレススティール」を意味する「Edelstahl」から名付けられたものだ。


チュチマ「フリーガー」

フリーガー

チュチマ「フリーガー」
自動巻き(Cal.ETA2836)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径41mm)。10気圧防水。21万4500円(税込み)。(問)モントレックス Tel.03-3668-8550

 グラスヒュッテを拠点とするチュチマのパイロットウォッチ「フリーガー」は、視認性に優れながらも個性的なデザインを備えている。フリーガーはチュチマのエントリーモデルであり、近年はカジュアルなカラーダイアルのモデルが展開されている。

 本モデルはブラウンのダイアルに、アクセントのオレンジが映える仕上がりだ。カーフスキンレザーストラップは、ダイアルよりも明るめのブラウン。デイト表示は6時位置に配されている。搭載されている自動巻きムーブメントは、サファイアクリスタル製ケースバックから鑑賞可能だ。


アルキメデ「パイロット 42GMT.LS」

パイロット 42GMT.LS

アルキメデ「パイロット 42GMT.LS」
自動巻き(Cal.C125/ETA2893-2ベース)。SSケース(直径42mm)。10気圧防水。国内未入荷(参考価格1300ユーロ)。

 フォルツハイムを拠点とするアルキメデは、自社製造のケースとETAのベースムーブメントにより、魅力的な価格帯を実現している。

 クラシックなデザインの「パイロット 42GMT.LS」は、特徴的な円錐形のリュウズ、サテン仕上げのステンレススティール製ケース、リベット留めのカーフスキンレザーストラップを備え、価格はわずか1300ユーロ(日本円で約20万円)だ。ブラックダイアルには時分針に加え、第2時間帯が赤色のセンター針によって示されている。


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