1000m防水のハイスペックダイバーズは日常使い可能？ エドックス「ネプチュニアン オートマティック」をレビュー

着用時の満足度を考えた高級感のあるディテール

鈴木そうは言いながらも、2週間くらい着けていて思ったのは、ポリッシュの感じとか厚みのあるケースとか、手元の満足感は結構あって。それが20万円ちょいで得られるのは、エントリーとしては非常にありですね。そこが上手いかな。

細田ベゼルリングをセラミックス製にしたことも上手いです。

鈴木文字盤のインデックスもエンボスだけど、一見アプライドに見えるし、視認性は悪くなかったです。

土井ただ、風防と文字盤の隙間がかなり狭いのは気になりました。1000m防水のためかかなり厚い風防を採用していて、かつ、ダイバーズウォッチにしては針のクリアランスをかなり詰めてます。

鈴木ダイバーズの耐衝撃性を考えると、針のマージンを取るのが一般的だね。でも各所のディテールを見るにつけ、街仕様を前提にパッケージングを整えているのが分かるから、目に留まるところを綺麗に仕上げて、この価格で考えたら割とありかなって。

細田綺麗なポイントで言えば、文字盤のラッカーも厚塗りだし、グラデーションもよくできていますよね。

鈴木そうそう。針も打ち抜きだと思うけど、ポリッシュはされているから、バリもないし。ルーペで見ても粗がありません。

街中で映えるカラー文字盤も魅力

鈴木一般的に大深度のダイビングをする人ってなかなかいないから、もう十分にパッケージングはされてると思います。着用精度もT24で+9秒だったし。

土井汎用ムーブで日差10秒以内は、悪くないですね。

鈴木パワーリザーブは約38時間で短めだけど、自動巻きだから、日々着けていれば問題ないかな。

細田それから忘れちゃいけないのが、文字盤のカラーの豊富さですね。ダイバーズの定番は黒でしょうけど、スカイブルー、オレンジ、グリーンなど、キレイめな色がそろっているのが特徴です。

鈴木色がキレイなのは、街で使うことを考えるとうれしいよね。手元で映えます。

土井スカイブルー系はトレンドでもありますしね。例えるなら、SUVを街乗りする感覚の時計でしょうか。

鈴木うーん、Gクラスを街乗りみたいな感じかな？ ダイバーズウォッチの魅力の一部であるタフなデザインと、見栄えのする綺麗なカラーはしっかり味わえるモデルだと思います。ダイバーズの最初の1本として、それから、ファッション目線で取り入れたい人に良いのではないでしょうか。