スタイリッシュで機能的!夏映えスポーツウォッチ【異素材ウォッチ編 / 15本紹介】

2022.08.17

軽快さを手に入れたショパールのニューアイコン

ショパールの新たなアイコンとなった「アルパイン イーグル」は、2019年に誕生したばかりのコレクションだ。メゾンを経営する、ショイフレ家3代の深い絆が生んだモデルで、その“ラグスポ” 然としたデザインは、1980年に発売された「サンモリッツ」のデザインを継ぐものだ。

ここで紹介する2本は、コレクション初となるラバーストラップ仕様の「アルパイン イーグル XL クロノ」。ブレスレットモデルと比較して、よりスポーティーで軽快な印象を持つ。約70%のリサイクルスティールを含有する「ルーセント スティール A223」を採用する点も特徴で、金属アレルギーを引き起こしにくく、貴金属のような白っぽい光を反射する特性を持つ。

吉江正倫:写真 Photographs by Masanori Yoshie
土井康希(クロノス日本版):文 Text by Kouki Do(i Chronos Japan)
アルパイン イーグル XL クロノ

2カラー展開の「アルパイン イーグル XL クロノ」のラバーストラップモデル。本作は、スイス最大の氷河であるアレッチ氷河をイメージした「アレッチブルー」を文字盤に採用する。特徴的なのは、文字盤の表面に施された放射状のパターン。これはモデル名にもなっているイーグルの虹彩から着想を得たものだ。またクロノグラフのインダイアルには、さらに細かなサークル状のパターンが入っており、見るべき部分の多い手の込んだ文字盤である。
自動巻き(Cal.Chopard 03.05-C)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ルーセント スティール A 223(直径44mm、厚さ13.15mm)。100m防水。232万1000円(今秋発売予定)。
アルパイン イーグル XL クロノ
アルパイン イーグル XL クロノ

自然界の美しさにインスパイアされたアルパイン イーグル。本作は夜の山に広がる暗闇から着想を得た「ピッチブラック」を、文字盤に採用したモデルだ。ブラックダイアルではブルーダイアル同様、積算針の先端に配された赤色がアクセントになり、クロノグラフの12時間、30分、60秒積算針の視認性を高めている。時分針とインデックスには、一般的な蓄光塗料よりも明るい「スーパールミノバʀ グレードX1」が塗布され、暗所での時刻読み取りも容易だ。
自動巻き(Cal.Chopard 03.05-C)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ルーセント スティール A 223( 直径44mm、厚さ13.15mm)。100m防水。232万1000円(今秋発売予定)。

「アルパイン イーグル XL クロノ」が搭載するのは、ショパールの自社製キャリバーChopard 03.05-C。スイス公式クロノメーター検定局の認定を受ける高精度機だ。クロノグラフを作動させた状態で直ちに計測を再スタートできる、垂直クラッチ方式のフライバッククロノグラフ機構を搭載している。特徴は、自動巻き機構に逆回転防止輪列が組み込まれていること。巻き上げ時のエネルギーのロスをなくし、高い巻き上げ効率を実現した。また写真からも分かるように、クロノグラフ機構制御の要であるコラムホイールがのぞけるように、受けに開口部が設けられている。眺めて、操作して、その完成度を実感できる機械だ。


Contact info: ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922


『クロノス日本版』編集長がアドバイス!
異素材ウォッチ選びのポイント

ひと昔前ほどの熱狂はなくなったものの、今もって各社が熱い視線を向けるのが異素材だ。定番のカーボンに加えて、最近はアルミニウムやサファイアクリスタルも市民権を得つつある。また、エコへの取り組みとして、eスティール™やオーシャンプラスチックといった素材も採用されるようになった。
どの素材も魅力的だが、カーボン、アルミニウム、サファイアクリスタル、オーシャンプラスチックなどは基本的に再仕上げが不可能。とりわけサファイアクリスタルは、ひと昔前よりも丈夫になったが、取り扱いには注意すること。割れたら修理費はかなり高く付くはず。