1884年、スイスのビール/ビエンヌで創業。エドックスというブランド名は、古代ギリシャ語で「時間」を意味する。また、砂時計をモチーフとした特徴的なロゴは、1900年に誕生した。
そんなエドックスは、“THE WATER CHAMPION”というブランドコンセプトを標榜している。このコンセプトは、1961年に「デルフィン」を開発したことに由来する。デルフィンは「ダブル・O リング」という、ねじ込み式ではなく、リュウズのOリング(パッキン)を二重にすることで200m防水を実現するという、当時としては画期的な手法が採用された、同ブランド初の防水時計であった。なお、ダブル・O リングは国際特許を取得している。その4年後の1965年には500m防水の「ハイドロサブ」をリリース。こういった腕時計の防水性に関する技術やノウハウを歴史の中で培い続け、製品に反映し、パワーボートレースをはじめとする、さまざまな“水”を扱うシーンをサポートしてきたという自負が、現在のブランドコンセプトにつながっているのだ。
現行コレクションはTHE WATER CHAMPIONを表す「クロノオフショア1」「ネプチュニアン」「グランドオーシャン」「デルフィン」のほか、過去のミリタリーウォッチを復刻した「スカイダイバー」や文字盤から内部機構をのぞかせる「レ・べモン」など、幅広くコレクションを展開している。