時計用語辞典

機械式時計 きかいしきどけい

Mechanical Watch

巻き上げられたゼンマイがほどける力を動力源とし、ヒゲゼンマイ、テンワ、アンクル、ガンギ車による調速・脱進機構を持つ時計のこと。ゼンマイが時計に使われた年代は明らかではないが、1440年から88年頃だという説がある。現存する最古のものは1525年製。携帯時計への転用は1500年前後とされ、南ドイツの錠前師ペーター・ヘンラインが知られている。現存する最古のゼンマイ駆動式携帯時計は1548年のニュルンベルグ製。ゼンマイは巻き上げたときと、ほどける直前でトルクが変わるという欠点を持つが、時計をコンパクトにできる。そのため1970年代にクォーツが普及するまで、500年近くの間、時計の標準的なメカニズムとなった。なお広義の機械式時計とは、駆動形式にかかわらず、脱進・調速機を備えたもののこと。したがって、12世紀の水時計や14世紀の錘駆動クロックにも機械式時計と呼べるものがある