時計用語辞典

リバーサー式自動巻き

Reverser type automatic

切り替え伝え車(リバーサー)式自動巻きとも。量産型のムーブメントに多く採用されている、両方向巻き上げ自動巻きの一種。内蔵した歯車によって、ローターの左右回転を一方向に整流してゼンマイを巻き上げるもの。油ぎれや摩耗を起こすと、巻き上げ効率が下がりやすいが、大量生産に向く上、巻き上げ時のショックも小さいというメリットがある。一般的に、リバーサーを軽くするほど巻き上げ効率は上がるが、摩耗しやすいとされている。代表例はETAの2824-2や2892A2、ロレックスの3100及び3200系、セイコーの9S6系など。他にもチューダー(ケニッシ)、ブライトリングなどが採用する。