チューダーの信頼の証し、ギャランティーカードについて解説

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2024.02.01

チューダーの腕時計を修理に出したい場合は、ギャランティーカードを確認しよう。購入日により保証期間が変わるため、場合によっては実費が発生することがある。チューダーのギャランティーカードの見方やメンテナンスのポイントについて解説する。


チューダーのギャランティーカードとは

チューダーのギャランティーカードはどのように見ればよいのだろうか。保証期間の確認方法や再発行について理解しておこう。

保証期間を証明するカード

チューダーギャランティーカード表

チューダーの正規販売店で購入されたことを証明するギャランティーカード。

チューダーギャランティーカード裏

裏面にはリファレンスナンバー、シリアルナンバー、購入日時を記入する欄がある。

そもそもギャランティーカードとは、ブランド品の品質を保証する証明書のことである。正規ルートで販売されたことを示すものであり、基本的には正規店でしか発行されない。

一般的なギャランティーカードには、購入店、購入日、購入者などの情報が記載される。ギャランティーカードで判別できる保証期間内なら、メーカーによる修理や調整を受けることが可能だ。

チューダーのギャランティーカードには、リファレンスナンバーとシリアル、購入日の記載欄が設けられている。リファレンスとシリアルナンバーでその腕時計が正規品であることが分かり、購入日で保証期間が分かるということになる。

チューダーのギャランティーカードは2020年に仕様が変わっており、購入者・国番号・販売店の記載欄は仕様変更と共に削除されている。

チューダーの保証期間

チューダーの保証期間は購入日により以下の3パターンに分けられる。

  • 2018年6月30日以前に購入:保証期間2年
  • 2018年7月1日~19年12月31に購入:保証期間3年6カ月
  • 2020年1月1日以降に購入:保証期間5年

正常な使用で腕時計内部に不具合が発生した場合、保証期間内なら無償で修理や調整を受けられる。

腕時計の不具合が事故や誤った取り扱いに起因するケースは、保証の対象外だ。また、通常のメンテナンスは保証期間内でも実費が発生する。

なお、中古品でもギャランティーカードがあれば保証を受けられる。購入者名が消されている場合も保証は有効である。

ギャランティーカードの再発行は可能?

一般的に、ブランドのギャランティーカードが再発行されることはない。再発行を認めた場合、再発行された本物のギャランティーカードを、コピー品に悪用される恐れがあるためだ。

チューダーでもギャランティーカードの再発行は行っていない。紛失した場合やギャランティーカードなしの中古品を購入する場合は、保証を受けられないことになる。

第三者がカード上の記載事項に手を加えている場合も、保証は無効となる。チューダーの正規品を購入したら、誰も触れない場所で大事に保管することが重要だ。


保証期間を過ぎてしまったら

ギャランティーカードを確認して保証期間が過ぎていることが分かった場合も、有償で修理や調整を受けることが可能だ。依頼できる場所や修理、調整後の保証について解説する。

正規店で依頼できる

チューダーは元々ロレックスの普及版として登場したブランドだ。修理や調整はチューダーの正規店での依頼が原則だが、ロレックスサービスセンターの一部でも送付専用で受け付けている。

2024年1月現在、日本国内にあるチューダー正規店の数は34だ。

正規店が遠方にある場合は、東京・東陽町と大阪・中津のロレックスサービスセンターへの送付による依頼も可能である。

オーバーホール後は2年間の保証期間が付く

チューダーワールドサービスカード

チューダーでオーバーホールされた腕時計が返却された際に発行される、2年間の保証を証明するサービスカードは、2023年11月より導入された。

チューダーの正規店やロレックスのサービスセンターで修理、調整を依頼し、同時にオーバーホールも受ける場合は、2年間の国際サービス保証が付く。

ただし、事故や誤った取り扱いで不具合が発生した腕時計については、国際サービス保証の対象外だ。

チューダーとロレックス以外の業者が手を加えている腕時計や、純正品以外のパーツが使われている腕時計も、2年間の国際サービス保証は受けられない。


オーバーホールで愛機の定期的なケアを

チューダーオーバーホール

機械式腕時計は精密機械であるため、定期的なオーバーホールが不可欠だ。チューダーでは、約10年に一度のオーバーホールを推奨している。

オーバーホール後の着用手順

オーバーホールから戻ってきた腕時計を初めて身に着ける場合、まずはゼンマイを手動で巻き上げる必要がある。

ねじ込まれた状態のリュウズをいったん緩め、前方に20回転ほど巻き上げよう。巻き終わったら防水性能を損なわないために、緩めたリュウズをしっかりとねじ込んでおくことも重要だ。


ギャランティーカードで保証期間を確認しよう

チューダーのギャランティーカードを見れば、保証期間を把握できる。腕時計を修理に出そうと思うなら、まずはギャランティーカードで購入日を確認しよう。

特に不具合を感じない腕時計も、定期的なオーバーホールが必要だ。愛機をできるだけ長く使うために、一定の期間が経ったらメンテナンスを意識しよう。

参考サイト:チューダーケア https://www.tudorwatch.com/ja/tudor-care

Contact info:日本ロレックス/チューダー Tel.0120-929-570


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