2023年「オシアナス」人気ランキングTOP5！　鮮やかなブルーをまとったエレガントなハイテクウォッチ

2023年のカシオの売り上げ本数データをもとにした、「オシアナス」人気ランキングTOP5を紹介する。フラッグシップの「マンタ」コレクションからシンプルな3針モデルまで、バランスよくランクインした。

カシオ オシアナスの年間売上本数TOP5を発表

　今回は、カシオのオシアナスにスポットを当て、その年間売上本数TOP5を紹介する。ハイエンドモデルからロングセラーの3針モデルまで、ブランドの魅力が色濃く反映されたランキングとなっている。

　まずは、オシアナスについて簡単におさらいしたい。オシアナスは、カシオが擁する時計ブランドのひとつだ。その名前は、ギリシア神話における海の神「オケアノス」に由来し、青を取り入れたカラーリングを特徴とする。同社の腕時計としては、無類の耐衝撃性を誇るG-SHOCKや、本格アウトドアウォッチのプロトレックなど、機能性に優れたブランドが有名だが、オシアナスにもその実用性は受け継がれている。波をモチーフとしたブランドロゴは、優雅さだけではなく先進性をも表現しているのだ。

　電卓の技術を応用し時計業界に参入した同社は当初、デジタルウォッチを主力として、その多機能化を進めてきた。やがてアナログウォッチへと範囲を拡大させ、2004年にオシアナスが登場する。初代モデル「OCW-500」は、世界初のワールドタイム搭載のフルメタルクロノグラフ電波ソーラーウォッチであり、エレガントなデザインの中に、同社が培ってきたエレクトロニクス技術を詰め込んだ先進的なモデルであった。

　以降もオシアナスは進化を続け、GPSハイブリッド電波ソーラーやスマートフォンリンクなどの機能を充実させていく。近年では蒔絵や江戸切子といった日本の伝統工芸を取り入れたモデルもラインナップさせ、機能面だけではなくそのコンセプトも含めて独自の地位を確立した。

第5位：OCW-S5000E-1AJF

　「OCW-S5000E-1AJF」は、ワールドタイム機能を搭載した薄型ケースを特徴とする、「マンタ」コレクションに属するモデルだ。ケースの厚さは9.5mm。その中にソーラー充電、電波受信による時刻補正、ワールドタイムやクロノグラフに加え、スマートフォンとBluetoothで接続できるモバイルリンクなどの充実した機能が搭載されている。ケースとブレスレットにはチタンが採用されており、軽量かつ耐アレルギー性に優れている。実用性に注目されがちなチタン素材だが、本作ではチタンカーバイト処理とザラツ研磨によって、耐摩耗性と審美性も高められている。

　ケースとブレスレットまでが、シームレスに繋がるデザインも本作の特徴だ。緩やかに流れるようなラインが、上品さを醸し出している。都市コードが刻まれた16角形のベゼルには、DLC加工によってブラックのカラーが与えられ、ダイアルを引き締めている。

　充実した機能に取り回しやすい外装、そして優雅なフォルムは、多くの人に選ばれるに相応しい実力を持つ。

第4位：OCW-T200S-7AJF

　ホワイトダイアルにブルーの縁取りが爽やかな「OCW-T200S-7AJF」は、シンプルさが際立つソーラー電波式の3針モデルだ。エッジの立ったケースやフラットなベゼルが、ほのかにスポーティな印象を与えている。オシアナスの機能性が気になるが、インダイアルやプッシュボタンが多いデザインは少し煩雑に感じてしまう、という方にはまさにうってつけな1本ではないだろうか。

　ケースにはステンレススティールを採用し、ポリッシュとサテンに仕上げ分けることで立体感のある造形を強調している。表示は時分秒と日付だけであるが、モバイルリンク機能を活用することで、ソーラー充電の状況確認や時刻補正、スマートフォンの探索までができる。ハイエンドモデルに比べると機能はシンプルだが、日常使いとしては必要十分な範囲をカバーできているだろう。

第3位：OCW-T2600-1AJF

　「OCW-T2600-1AJF」は、「Classic Line」に属するモデルだ。精悍なブラックダイアルの中、6時位置のインダイアルを縁どるオシアナスブルーが際立つ。ケースとブレスレットにチタンカーバイト加工とザラツ研磨が施され、長年の愛用にも適した耐久性と審美性を兼ね備えている。多機能でありながらも、スムーズなベゼルやすっきりとしたケースデザインなど、普遍的でクラシカルな意匠が魅力だ。

　機能面は、ソーラー充電や標準電波による時刻補正、ワールドタイム、クロノグラフ、フルオートのデイデイトカレンダーを搭載する。これらの機能は、ふたつのプッシュボタンと電子式リュウズによって簡単に操作可能だ。モバイルリンク機能は搭載されていないが、その分価格が抑えられている点は嬉しい。

第2位：OCW-S100-1AJF

　12年に発売され、今なお根強い人気を誇る超ロングセラーの「OCW-S100-1AJF」。オシアナスの3針モデルと言えば、本機を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。比較的手頃な価格ながら、ザラツ研磨を施したチタンカーバイト加工の外装や内面反射防止コーティングのデュアルカーブサファイアクリスタルなど、高級感溢れる仕様を持つ。

　ブラックダイアルとシャープなケースの組み合わせは、ビジネスからカジュアルまで、幅広い服装にマッチする。インデックスを縁どるブルーがブランドのコンセプトを体現し、シンプルなデザインに個性を添えている。ソーラー充電や電波受信機能、簡単に設定できるワールドタイムなど、機能面も十分だ。

第1位：OCW-S7000B-2AJF

　壮麗な海をそのまま時計に落とし込んだようなデザインを持つ「OCW-S7000B-2AJF」。ブルーのダイアルは、12時側から6時側に向かって段々と暗くなるようグラデーションがかけられている。その周囲を飾るベゼルは、水面のように煌めくサファイアガラス製。チタン製のケースとブレスレットはDLC加工によってブラックに統一され、力強い印象をもたらしている。

　ソーラー充電や電波受信機能、ワールドタイム、クロノグラフ、モバイルリンクなど、上位機種として相応しい充実した機能を備えている。薄型ケースが特徴のマンタコレクションらしく、ケースの厚さは9.5mmと薄型だ。重厚な見た目とは裏腹に、薄く軽量なケースが快適な着用感を実現している。オシアナスの魅力を余すところなく味わいたい方にぴったりの1本だ。

高価格帯＆シンプルな定番機がバランスよくラインナップ

　オシアナスの年間売上本数TOP5を見ると、シンプルな3針モデルからフラッグシップのマンタコレクションまで、幅広いモデルが選ばれていることが分かる。そこに共通するのは、同社が得意とするエレクトロニクス技術を活用した、多機能かつ操作性に優れたパッケージと、ブランドのコンセプトを反映させた、澄み渡ったブルーを取り入れたカラーリングだ。

　オシアナスは、24年で誕生20周年を迎える。エレガントかつハイテクなアナログウォッチとして確固たる地位を確立したオシアナスは、これからどんな進化を遂げていくのだろうか。その行く先を考えると、楽しみで仕方がない。