90年代の名作が現代によみがえった。セイコー 5スポーツのRef.SKX399が現代的に再解釈され、新たにリリースされた。1998年に一部の国と地域に向けて発売されたRef.SKX399を復刻したこのモデルは、4色のバリエーションにて展開される。どの腕時計もオリジナルのデザインを忠実に進化させたものだ。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.9mm)。10気圧防水。5万3900円(税込み)。
セイコー 5スポーツの起源は1960年代にさかのぼる
セイコー 5スポーツは、1963年に登場した「スポーツマチック ファイブ」にその起源を持つ。当時、自動巻き腕時計はまだ高級品として扱われていたが、セイコーは「頑丈で信頼性が高く、しかも手頃な価格の自動巻き時計」を提供するというビジョンを掲げていた。この理念に基づいて開発されたのがスポーツマチック ファイブであり、のちのセイコー 5スポーツシリーズの礎となった。
品質・価格・スポーティーなデザインのバランスの良さ、そしてセイコーがモデル名に掲げた5つの特徴を体現したモデルと言えるだろう。
- 自動巻きムーブメント
- 曜日および日付表示
- 防水性
- 4時位置に配されたリュウズ
- 頑丈なケースと金属製ブレスレット
1968年には、よりスポーティーなバリエーションとしてセイコー 5スポーツが誕生。これはアクティブなライフスタイルを好む若者をターゲットに開発されたもので、回転ベゼルや蓄光付きの針・インデックスなど、よりダイナミックなデザインが特徴であった。
多彩なデザインとカラーバリエーションでカルト的存在となり、今なお多くのファンに支持されている。2019年の再始動以降、Ref.SNK809やSKXシリーズなどが人気を博している。
「セイコー 5スポーツ SKX」新作4モデル

名作Ref.SKX399をモチーフにした新作は、4種類のバリエーションでの展開となる。まずはメタリックなブルー文字盤にステンレススティール製ブレスレットを備えた、Ref.SBSA303だ。同じく金属製ブレスレットを採用しブラック文字盤が締まった印象を与えるRef.SBSA305。ラバーストラップにイエロー文字盤という、ビビッドな印象を与えるRef.SBSA307。文字盤色をオレンジに変えたRef.SBSA309での展開となる。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.9mm)。10気圧防水。5万3900円(税込み)。
オリジナルのデザインを踏襲しつつも、細かなアップデートによって現代的な雰囲気に仕上げられている。立体的なインデックス、より存在感のある時分針、そしてハードレックスガラスが採用された逆回転防止ベゼルなどが視認性と操作性の向上に寄与している。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.9mm)。10気圧防水。5万9400円(税込み)。
なお、本作文字盤上の3時位置には、シリーズを特徴付ける一体化された曜日と日付表示が配されている。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.9mm)。10気圧防水。5万9400円(税込み)。
十分な実用性
ケースは直径42.5mm、厚さ13.9mmのステンレススティール製で、防水性能は10気圧防水だ。搭載ムーブメントは、セイコー 5スポーツの定番ムーブメントであるCal.4R36。約41時間のパワーリザーブと秒針停止機能を備えており、シースルーバックからその動きを鑑賞することができる。
価格と発売時期
セイコー 5スポーツ SKXシリーズは、2025年6月6日に発売予定。メタルブレスレットを備えたRef.SBSA303とRef.SBSA305は5万9400円(税込み)、Ref.SBSA307とRef.SBSA309も5万3900円だ。