革新的な腕時計を打ち出してきたユリス・ナルダンが放つ、次なる新作モデルとは？【ジュネーブ・ウォッチ・デイズ】

2001年のシリコンの導入を皮切りに、革新的な腕時計の数々を時計市場へと送り出してきた、ユリス・ナルダンの「フリーク」。2025年のジュネーブ・ウォッチ・デイズでは、このコレクションから、同社が「史上最も革新的な時計のひとつ」と示す新作モデルが発表されている。

「フリーク X クリスタリウム」

　ユニークなフライングカルーセル機構が特徴の「フリーク X」に、新作「フリーク X クリスタリウム」が加わった。その最大の特徴は、クリスタリウム製のアワーディスクを採用したことにある。

　クリスタリウムは、プラチナの10倍の稀少価値があるとされるルテニウムに、数日間じっくりと蒸着結晶化プロセスを施すことで作り上げられている。光を受けてきらめく結晶構造は複製することができず、かつひとつひとつパターンが異なるため、1点ものとして個体ごとの表情を楽しむことができる。本作ではさらに、ローズゴールドPVD加工とブラックのシェーディング、手作業によるニスを加え、アート作品へと仕上げている。

　ケースは、DLCコーティングを施したチタン製。ベルトやムーブメントを含め、全体をブラックカラーで統一することで、クリスタリウムの輝きを強調するカラーリングとしている。

　フリークならではのフライングカルーセルのダイナミックな動きと、煌びやかなクリスタリウムを組み合わせたフリーク X クリスタリウムは、世界限定わずか50本のみ販売される。